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はすなうぐいす  作者: 晴雨
夏【一】
17/62

オールド・オンライン・エントランス

これは、夢でみたできごとの話。

昔好きだったオンラインゲームの中に、いつのまにかいることに気が付いた。


チュートリアルのステージには誰一人プレイヤーの姿は見えず、手狭に感じていた空間が、実はこんなにも広々としたものだったのかと、寂しさを覚えた。


朽ちることのない、時の止まった遺跡には、最後にいつ話しかけてもらえたのかも分からない、NPC達が、遠い視線で佇んでいる。


と、チュートリアルに出てくる女神が、たった一人の迷い人に話しかけてくる。


ようこそお出でくださいました


本当に久しぶりに来訪者を迎え入れることのできた彼女の頬には、一筋の涙が伝っていて、それから彼女は、堰を切ったかのように話し始める。


中には知っている内容も多かったものの、顔に出さずに返事をすれば、彼女は使命を果たせたかのように、眩しい笑顔を見せてくれた。


目覚めてから。

あの賑やかだった世界を守るために、女神はプレイヤーをオンラインに閉じ込めたとしても、それこそ望みと、受け入れた者もいるのではないだろうか。



なんて、先日の定食屋の出来事を思い出しながら、異世界物へと思いを馳せた。




昔大好きだったオンラインゲームは、サービスが終了となり、もうあの世界に行くことはできません。そのような哀愁を取り上げた作品は、オンラインプレイヤーであればが誰しも共感してしまいますよね。


・お越しくださいと、お出で下さい

 調べてみると、同じ意味で使われる言葉と書かれていました。オンラインでは“出でよ”と召喚されてやってくる勇者様が多いかと思い、お出で下さいの方を使ってみました。


・先日の定食屋の出来事

 第16部「定食屋と山菜蕎麦」でのできごとです。


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