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はすなうぐいす  作者: 晴雨
春【一】
12/62

憧れ

これは、公園での話のつづき。


こととが憧れる人物像について教えてくれた。

私もこういう人になりたいと、自他が認めるモブなりに夢を語る。


そうして今度はぼくの番になって、どう答えようかと、少し困った。

そんな様子に気が付いて、やがて彼女はふにゃりと微笑む。


「…小さい頃ってさ、この子 “みたいに” になりたい!っていうより、この子 “に” なりたい!っていう感じだったよね。」


そういえば、最後になりきりごっこをして遊んだのは、いつだったろうか。


思えば幼い頃の番組などは、キャラクターにメインカラーを当てがったり、得意分野をばらけさせたりして、子供でも人物が見分けやすいよう工夫されていたっけ。


心の中では、確かに昔まねして憧れた彼彼女の姿は、まだ輝いていて、今でも僕らは、その影を追っているのかもしれない。


そんな話に落ち着けば、彼女は箋を取り出して、


憧憬や少年の目に風光る


と書き付けて、にっこり笑った。



ひとこと事項


・風光る(季語:春)

風が光るという表現は、詩的で素敵ですよね。そんな風に感じられるようになりたい、ありたいと思います。


好きなキャラクター像を思い浮かべると、小さな頃にみた番組や漫画、アニメ、初恋等、昔に根差している部分が結構あったりして、それを元に自分の選好が出来上がっているんじゃないかと思う節もあります。三つ子の魂百までとも言いますが、こういった選好の根は、いくつくらいまでにできあがるものなのでしょうね。


お読み下さりありがとうございました。


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