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はすなうぐいす  作者: 晴雨
春【一】
11/62

生産と消費

これは、公園での話。


端末を手に、こととが隣でため息をついた。

どうやら楽しみにしていた漫画を読み終わった様子。


「やっぱりみるくちゃんは可愛いなあ…読み終わるのが早すぎだよ~(•_•;)」


漫画家が時間をかけて手がけた作品が、彼女に一瞬で消費されてしまう事実。

でも漫画には、温めに温めた一週間分の珠玉の情報を、一瞬に圧縮する力がある。

そう思うと、漫画家ってすごい。


そして、もしその一瞬の情報を万人に伝えることができたなら…

人の数だけ一瞬が重なって、一週間かけた時間は、万の読み手の中で、大きく大きく膨らむのかもしれない。


なんて思っていると、“みるくちゃん”について熱く語っていた彼女が、ぼくが話を聞いていないことに気付いて、怒る。


謝りつつも、考えていたことを伝えると、漫画家への感謝の情が湧いたようで、


むすんでひらくときのかさ


と書き付ける。


そうして僕がスルーしていた時間を巻き戻すかのように、再び“みるくちゃん”について語りだした。



ひとこと事項


漫画アプリの最新話が更新されると、すごく嬉しくなって、わくわくして読んで、ここでまた来週かあ!と、先が待ち遠しくなります。でも自分たちが読むのに消費した時間の何倍作家さんが時間をかけたのかと思うと、頭が下がる思いです。

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