あ
「あーめんどくせー」
いい感じの依頼が来たから嬉しいけどら来たら来たで面倒くなってきたわ……。
取り敢えず依頼人と会いにいかないといけないから殺人事件が起きたと言われている現場に向かっている。
しかし何で俺なんだろうか……。別に殺人事件くらいだったら別のギルドでもいいだろうし。なんでわざわざ一人(俺)しかいない俺のギルドに依頼したんだろう。いやまぁ考えても仕方がない訳なんだけど。
そして現場に着きいきなり
「遅いわよ。このバカ」
などと言われてしまった。
「いや時間に間に合っていると言うかなんなら余裕なんだが???」
「あなたレディを待たせるなんてどうかしてるの?」
「ふぅんレディね。」
確かに顔は可愛らしくて髪型も俺の好みな金髪ツインテール。だがなぁ。小さい。めっちゃ小さい。
「なによ。なんか文句ある?」
「いやなんでもない。」
こう言うタイプは相手にすると面倒になるから話を終わらせておこう。
「それで、殺人事件が起きたらしいがなんで俺に依頼したんだ?他にもっといい奴いただろ」
「あなた。能力を除いた戦闘には自信がある?」
そりゃあ当然、
「ああ。めっちゃある。」
「だからよ」
????????意味がわからん
「つまりどう言うことだ?」
「鈍感?あなた。」
「仕方ないから教えてあげる。私の能力は相手を5秒間硬直させることができる。だからその5秒間で相手を倒して欲しいのよ。あとあなた。能力ないんだっけ?」
「ああ」
「だから誰からも依頼されてないだろうからお金に困ってるでしょ?」
「そうだな」
「つまりよ。あなたのことを安く依頼できるから依頼した訳。そしてこの時間を解決した時にもらえる報酬がその金額を大幅に上回ってるからあなたにしたわけ。」
「なるほど」
たしかに。それならおれが雇われる理由も納得だ。だが、
「お前ギルドのメンバーは?」
「いないわよ。」
やっぱりか。
「お前。たしかに犯人を見つけたら5秒間硬直させて倒せばいいが、どうやって犯人を探すんだ?」
「あ」
はいこいつやったな。こいつ頭絶対悪いだろ。