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ルイナの宣誓

その頃、城の正門には進行する魔神族を迎撃する為の部隊が集結していた。


「あれ?スターはまだ来ていないのか?」

「そういえば居ないわね、こんな時に遅刻するような子じゃないのに・・・」


モイスとシレットがスターの姿が無い事に気付き、辺りを見渡しているとそこに


「どうしたの?」


と言う声をコンスタリオがかけてくる。


「隊長、スターがまだ来ていないんです」


シレットがその事を伝えるとコンスタリオも


「そういえばそうね、でも彼はこんな肝心な時に遅れる訳が無い・・・何かあったのかもしれないわね」


と首をかしげる。他の部隊も続々と集結し、出撃準備が整ったところにルイナが現れ


「皆さん、出撃前に一つ報告があります。先程スター少尉から連絡があり、魔神族がこの街の内部に侵入していた事が発覚しました。現在少尉は侵入していた魔神族と交戦しています」


と告げる。その直後、兵士達がざわつき始める。


「魔神族が・・・潜入!?」

「それでスターが居ないって訳ね・・・」


シレットとコンスタリオも例外ではないが、それでも努めて冷静に振る舞うコンスタリオと同様を表に出すシレット、対照的な行動であった。


「ですがスター少尉が抑えてくれている以上、そちらの方は彼に一任します。皆さんは必ず魔神族の侵攻を食い止めて下さい!!」


目の前で行われた皇子の宣誓に兵士達の士気も高まり、気合に溢れた雄叫びが上がる。そして兵士たちは出撃し、魔神族との遭遇地点に向かっていく。それを見届けたルイナは


「・・・僕も急がないと」


と慌てて踵を返し、どこかへと向かっていくのであった。

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