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失態の後に

だが自室に戻ったスターはこれまでに無い難しい顔を浮かべていた。


「妙だ・・・あまりにも妙すぎる・・・」


彼は今回の一軒の事を詳細に考えていた。


「何故施設ではなく街の方に防衛戦力が多く注がれていたんだ?それに施設の防衛戦力も明らかに・・・かといって捨て石にしたという訳でもない・・・

考えたくないな。そういう展開は



何かの結論に至ったようだが、同時にそれを打ち消すような言葉も発するスター、それほどまでに彼の考えは不味い物なのだろうか?一方、兵士達への敬礼を終えたルイナも又、自室のベランダで佇んでいた。そこに兵士長がやって来て


「ルイナ様、法皇様がお戻りになられました」


と報告をする。それを聞いた後


「そうか・・・で、会合の結果を聞きに来てほしいと?」


と言うルイナ。その顔、その口調には何か違和感がある。


「いえ、それは明日明朝にてとの事です。今日の所は法皇様もお疲れなのでしょう」

「分かった、下がって」


ルイナに伝言を伝え、返答を聞くと兵士長は下がる。その直後ルイナは何故か俯き、そして歯を強く噛み締めるのであった。


「母様・・・スター兄・・・」


歯を強く噛み締め、言葉にならない言葉を辛うじて出し、何処か悔しげな顔を浮かべるルイナ。そんな様子を密かに見ていた兵士長は


「ルイナ皇子・・・」


と呟くもそのまま立ち去るのであった。




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