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繰り返される失態

その声にその場の注目は一斉にコンスタリオに集まる。


「どうしたん・・・ですか?」


恐る恐る聞くシレット、するとコンスタリオは


「スリーリバーマウンテン麓の街は奪還に失敗したそうよ・・・」


と呆然とした表情で呟く。


「そ、そんな、それじゃここの制圧も・・・それに正規軍の部隊も」


顔を左右に揺らしながらシレットが言葉を発する。それを見たコンスタリオは


「いえ、魔神族側にも相当の痛手は与えているから追撃やここに向かっている部隊は居ないわ。でもそれがいつまで続くか分からない以上、此方も一時退却する。

ここをどうするかはそれから伝達が来るそうよ」


と受けた指示の内容を自身の言葉に砕いて伝える。


「この状況では止むを得ないか・・・」


スターはそう呟くが、その顔は普段と変わらない様で何かが違う、そんな雰囲気を出していた。シレットの指示を受けたスター達は止むを得ずその場を離れて移動車に乗り込み、施設から後退する。幸いにも魔神族の迎撃や抵抗は無く、内部に居た魔神族は全て片付けられていた事が証明された。


そして城に戻ると正門で出迎えたルイナが


「皆さん、既にご存知だとは思いますが、正規軍はスリーリバーマウンテン麓の奪還に失敗、その戦力を大きく損ないました。そして以前の行動パターンから魔神族の更なる侵攻が考えられます。

その為本日より皆さんにも防衛体制を強化し、何時侵攻してきても対処出来る様に心構えを持っておいて欲しいのです。どうかお願いします」


と頭を下げる。


「皇子、そこまでの事は法皇様も・・・」

「正規軍との会合があるとはいえ、この様な非常事態を頭を下げずに言う訳には参りません」


兵士長はルイナに駆け寄り、諭そうとするが逆に諭され、その発言を聞いた兵士達は一斉に敬礼を行う。敬礼を行った後、兵士達は自室へと戻っていく、それはスター達も例外では無かった。


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