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不穏な空気

同時刻、某所において


「そうか、ボーデン・タウンが」


と言う声を皮切りに何かの会話が交わされていた。口火を切ったのは天之御であった、その周囲には空弧、八咫、岬も居る。


「はい、これで私達の作戦は・・・」

「分かってる。次なる一手を打つよ」


岬が作戦と言うと天之御は顎に手を置き、何かを考えている様子を見せる。


「しかし、彼等も大胆ですね。まさかあのような手を使うなんて」


何かに感心している様な様子を見せる八咫、それを見た岬も頷いている。


「私達では考え付かなかった手、やはり土地勘は彼等に分がありますね。その分をカバーする為には・・・」

「必死になって覚えるしかないよ。土地勘に王道は無いんだから」


地形を生かした作戦に感心する空弧に対し、天之御は諭す様に伝える。


「所で、例の動きは?」

「はい、現地協力者の元、情報収集、立案共に問題ありません。仕掛けるタイミングさえ誤らなければ成功率を限り無く100%に近付ける事は出来ます」

「そうか、来るべき時は近いね。その時こそ・・・」


問いかけに対する空弧の返答を聞き、満面の笑みを浮かべる天之御、その顔は魔王と呼ばれているとは思えない程屈託ない物であった。


「お父上の、そして天之御様の悲願、私達も叶えたいと思います」

「その時は必ず一緒に見よう!!」


戦意を鼓舞する八咫に天之御も同意し、右手を差し出しながら告げる。そして日は陰り、辺りは夜の闇に染まっていく。その闇は彼等の姿すら覆い隠してしまう程に濃い物であった。

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