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前線防衛

けてその直ぐ近くにいた二体目にコンスタリオが接近していく。巨大兵士は腕を振りかぶり、地面を殴りつけてくるがそれを躱したばかりかその腕の上に乗り兵士の体に駆け寄っていくコンスタリオ、そして


「クイック・ダンス!!」


と言うと素早い動きで兵士に格闘術を叩き込んでいく。そしてその動きが止まった時、兵士は前に膝を着き、そしてそのまま倒れこんでいく。


「大柄な分動きが単調且つ大雑把ね!!そんなので私達を倒そうとは・・・」


立て続けに兵士を撃破し、勢いに乗るコンスタリオ小隊。だが別の兵士が他の部隊の兵士にその振り上げた拳で猛威を振るっていた。


「怯むな!!何としても押し返せ!!」

「了解しています。ですが銃弾が・・・」


人族兵士の言う通り、その巨大兵士には実弾が聞きにくい何らかの処置が施されている様だった。少なくとも先程モイスが撃ち込んだ量よりは多くの銃弾を撃ち込んでいるにも関わらず大きな効果を得ることが出来ない。


「それならこれはどう?ウォーター・ブレイク!!」


そこに駆け付けたシレットがそういうと兵士の真下から強烈な水が吹き上げ、槍の様に兵士を貫く。その効き目は銃弾とは明らかに見た目から異なっていた。しかし、その後銃弾を当てても先程と結果は変わらない。


「どうやら単純に外側を強化しているという訳ではなさそうね・・・サンダー・ボルト!!」


そういうと今度は雷撃を放ち濡れた状態の兵士に直撃させる。その状態で受けた雷撃は兵士の体を焼き尽くすのに十分な威力を持っており、受けたと同時に兵士は仰向けに倒れこむ。


「後一体!!こいつは・・・」


その周囲を取り囲んでいる魔法部隊が次々に魔法を詠唱し攻撃するがその兵士は微動だにしない。それどころか腕を振り翳して反撃しようとさえしてくる。


「やらせるかっ!!」


その場に飛び込んだスターは生物の背中を数回切り付け、更に正面に回り込んで一刀両断にする。


「敵戦力の全滅を確認、繰り返す、敵戦力の全滅を確認。僧院直ちに帰還せよ」


兵士長の通信を聞いた人族兵士達はすぐさま移動車に乗り込み帰路に就く。

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