八咫との開拓
「・・・分かった!!でもお前も・・・」
「ああ、必ず生きて帰るさ。こんなところで死ねないからな!!」
モイスの言葉をあえて遮り、強気な発言をするスター。それを待っていたかのように前方にいる魔神族が襲い掛かってくる。それを躱し続け、隙を見て右肩を切るスター、だが致命傷とはならず、魔神族はなおも反撃してくる。
「この動き方・・・知性が無い代わりに体力はあるという事か。まるで野獣だな」
スターはそういうと魔神族の方を向き直し、その力任せの攻撃をいなしつつ一撃を確実に加えていく。だが中々致命傷は与えられない。
「つっ、このままでは消耗が・・・:」
スターがそう言いかけたその時、魔神族の拳がスターにあたりそうになり防御態勢を取るスター、その直後どこからか雷撃が襲来し魔神族を直撃し、それを受けた魔神族はその場に倒れこむ。
「今の雷撃・・・明らかに魔法だった。だが・・・」
そこにモイス達他の兵士も駆け寄ってくる。
「スター、こっちは片付いたよ。でも今の雷撃は・・・」
「俺にも分からない。ただ、明らかに魔法で放たれたのは確かだ」
シレットが質問するがスターは即答する。否、即答と言っても他の答えが見つからないゆえの消去法なのだが。
「おやおや、運にも見放されるなんて情けない奴」
「!!誰だ!!」
どこからともなく聞こえてきた声にコンスタリオが反応するとその声の主は
「ふふ、ここにいるよ」
と言ってスター達の前に姿を見せる。その姿は黒い羽根をびっしりと生やし、漆黒の体を持つ畏怖の念を抱かせるに相応しい姿だった。
「お前は・・・」
「俺は八咫。魔神族の指揮官さ」
その言葉にはどこか恐怖心を煽る何か得体の知れない物があった。
「指揮官がここに居るって事は、まだ他に戦力が・・・」
「いねえよ。俺は今ここでお前達とやりあう気はない。ただ見届けに来ただけなんだから」
八咫はそういうとその黒い羽根で飛び立ち、上空へと消えていく。だが消えた直後、その顔は何か深刻な物を抱いているものに変わっていた。
「今のが・・・魔神族の指揮官。何か嫌な威圧感があったわね・・・」
「ああ、だが何れは・・・」
スターがそう言いかけたその時、コンスタリオに通信が入る。応対したコンスタリオだがその耳に衝撃的な情報が入る。それは
「ええっ!!ティクシ・タウンの防衛に失敗して制圧された!?」
というものだった。
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