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雷の帰還

現地に到着すると既に魔神族の部隊は侵攻中であり、それに丁度立ち塞がる形で人族部隊が展開する。すかさず迎撃体制を整える人族部隊に対し、魔神族部隊は


「おいおい、もう迎撃部隊が来るなんて聞いてねえぞ」


とぼやく声が聞こえるなど明らかに警戒をしていなかった様子が見て取れる。そのぼやきをコンスタリオは聞き逃さなかった。


「聞いていない・・・?やはり妙ね」


そしてそのボヤキはコンスタリオにある疑問を抱かせるには十分過ぎる内容を持っていた。そして兵士長の指示を待つまでもなく放たれた人族部隊の先制攻撃に魔神族部隊は出鼻を挫かれ、反撃に移るタイミングを失う。その勢いに乗り、コンスタリオとモイスを筆頭に魔神族部隊にかかっていく。


「ちっ、こうなりゃやるしかねえか」


魔神族部隊も応戦するが勢いに乗った人族部隊を止める事は到底出来ず、コンスタリオの格闘術やモイスの銃撃が次々と兵士の数を減らしていく。


「順調すぎる迎撃ね・・・まさか!?」


ここでコンスタリオの脳裏に嫌な予感がよぎる。ブエルス陥落直前の戦闘において順調すぎる迎撃の後に急転直下の敗北を宣言された事を思い出さずにはいられなかったのだ。


「ちっ、あれを投入するか!!」


魔神族の兵士はそういうと奥から久し振りに見る大型兵士を前線に投入する。それを見たモイスは


「久しぶりに見る面だな・・・おい、隊長!!」


と呼びかける。嫌な予感が過っていたモイスは巨大兵士に気付くのが遅れ、その拳を受けそうになる。


「つっ・・・しまった!!」


拳に気付いたコンスタリオは防御の体制を取るがその直後


「サンダー・ブラスト!!」


と聞き覚えのある声と共に雷が兵士を貫き、その場に倒れこませる。その言葉と光景からモイスとコンスタリオが


「今のは・・・まさか!?」


と周囲を見渡すと


「そう、私ですよ!!」


という声と共に兵士の背後からシレットが現れる。

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