因果の再会
「この前の戦場に続き、又会えましたね」
あくまで涼しい顔を浮かべ、冷静に語る空弧、そんな空弧に対し
「ええ、私も嬉しいわよ!!」
と、言葉と表情が全く一致しない返答を返すシレット。やはりその内心に沸き立つ物を制御出来ていない事がその言葉からも見て取れる。それを見た空弧は
「嬉しい?それはどういう・・・」
と敢えて投げかける。
「スターの事について、この手でけじめをつけられるって事よ!!」
空弧の言葉に怒りを噴出させてしまうシレット。直ぐ様手から雷撃を放ち空弧を攻撃するが当然ながらそんな単調な攻撃が空弧に当たる筈も無く回避を許してしまう。
「つっ・・・っっっ・・・」
怒りに振り回されている自分、仲間の体を奪った相手、切羽詰まった状況、様々な要因が重なり合うこの状況にシレットは苛立ちを覚えずにはいられなかった。
「兵士の皆さん、先に・・・」
そう言ってシレットは兵士を先行させようとするがその時素早く動く何かがシレットの傍を掠め兵士達に傷を負わせていく。訓練の賜物なのか辛うじて急所は外したものの、傷に手を当てさせてその場に足止めするには十分すぎる痛みをその傷は与える。そしてその何かが止まった時、そこには涙名が立っていた。
「つっ・・・もう一人いたのね・・・」
その言葉を聞いた涙名は
「シレット・・・やはり君はスターの・・・」
とスターの事に関する怒りにシレットが捕らわれている事を察する。普段の彼女であれば伏兵が居る事などは常に考えている事を知るが故に。
「このままでは前にも後ろにも進めません。こうなったら・・・」
「ええ、やるしかないわね」
兵士の呼びかけにそう返答し、シレットはもとよりそのつもりではあったものの、改めて交戦体制を取る。それを見た空弧と涙名も身構え、両者は激突する。




