女の舌
200字って意外と短いですね。
原稿用紙で言うと、一枚の半分ですかね。
目に巻きつけられた布越しに、光がわたしを照らしている。
そんな中、二人の女が両側からわたしの耳を舐めていた。
視界が遮られているせいで敏感になっている、その研ぎ澄まされた感覚が、舐められる感覚に蹂躙され暴れることも出来ない。自由は与えられないらしい。
口は塞がれていないが、何も喋る気にはならない。
何もわからない。何も覚えていない。ただ、女から耳を舐められていることだけが伝わってくる。
リアルな舌の触感が。
別にこれという理由があって書いたわけではないんですが、ぼくは小説を書く時、耳を舐められるだけの動画を聞いているので、こんな感じに仕上がってしまいました。