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「やっほー」
「始めまして管理人さんですか?」
「うん、アタシは兄貴と共同でここの事務やってんのよ」
「とりあえず…よろしくお願いします!!」
「えー、あなたは206号室よね」
「はい4がつくとこははないんですね」
「うん、ちなみに202号室に貴方の少し前くらいに住み始めた女の子がいるわ」
「へーそうなんすか」
俺は引っ越しの挨拶にいく。
まず隣の205号室に挨拶にいく。
「こんにちは~大柳さんですか、都積です今日からお世話になりまーす」
「憎い…憎い…」
俺は粗品を投げて扉を占めて、207号室に移動した。
「こんにちは~姫ヶ竹さんですかー」
「はい?」
いかにもボロアパートに場違いなツンツンしてそうなお嬢様が出てきた。
「今日から引っ越してきましたよろしくお願いします」
305号室にいく。
「蔦木さ」
「なによ!?新入り?」
そこにいたのは緑の髪の派手な子だった。
時間がもったいないので粗品を渡して次の306にいく
「三井さん」
「はじめましてぇ~よろしゅう」
和服のよく似合う美人な関西の女の子だ。
名残惜しいが、次にいく。
「黒魔女さん」
「朝早くからアタシを起こすなんて、いい度胸ねボウヤ」
マジで魔女がいた人妻っぽいが美人だ。
粗品を渡して105にいく。
「元女王さん」
「…なにかしら」
玄関先で玉座に座っている。
なぜ女王様がこんなところに。
「粗品です」
106、107の二ヶ所は名前が書いてない。
空家みたいだ。
ひととおり近場の挨拶は済ませたが、なぜ女の人しかいないのか。
「管理人さん」
「はい?」
「回りに挨拶にいったんですけど、ここって女性専用アパートとかじゃないですよね?」
「101から303あたりは男性よただ202はさっき言ったとおり女性入居者」
図に表された。
101から103、301から303、201と203が男性入居者。202がぽつりと女性入居者。
俺のも二ヶ所の空き以外はほぼ同じようになっている。
「なんでこんなことに…」
「じっけ…いえ、偶然よ!」