大神は引き篭もりを神にして地球を魔改造するようです
ネタを閃光(笑)が奔ったかに思いつきそのまま短編に書き殴りしたのがこの作品です、ご注意ください。
目が覚めて見れば雲と青空が広がっていた。
何時もならあの引き篭もった四年間ずっと飽きるほど見慣れた白い天井が見えるのに、まだ寝惚けてるのかそれとも夢の中なのか?まあ僕からしたらどっちでもいい。
しばらくこのまま青空を見ながら寝転ぶのも悪くない。
「……懐かしい」
長年一人で居ると思わず独り言を言ってしまうようになるのは仕方がないだろうな。
だけど懐かしいと思ったこうしてただ青空をまともに見るのは四年前引き篭もったあれ以来久しぶりな気が、いや久しぶりだな完璧に。
「このまま二度寝しようかな~」
「するな。つか好い加減起きろよてめぇ、現実逃避ですか?」
っ?誰だ?人がせっかく気持ちよく寝転んで青空を見ているのに、妙に言葉使いが荒いが綺麗な声音からして女性だろう、多分。
真後ろに居るし寝転んで見えないけど可愛い子だったら良いな、言葉使いからしてあまり期待できないが。
「おいてめぇ我様がせっかくこの世界に連れて来させたのに無視かぁ?礼儀知らずのガキが滅するぞゴラッ」
物騒だな!?そして威圧感半端なく怖っ!?外面ポーカフェイスだけど内心大洪水だよ!穴があるなら急いでそこに隠れたい!流石にこのまま無視するのも罪悪感を感じるし声の主様から怒りの鉄槌が降りかかりそうだ、本気と書いてマジで。
とりあえず表面上出さないよう心がけ強がりながらも欠伸をしながら起き上がり後ろに振り返った。
そして予想外なのを目にする。
「あれ?滅茶苦茶可愛い?」
「何で疑問系だおいこらぼけ」
先ほどの恐怖が一切無くなった。
何故なら男でありながら身長150センチの僕よりも身長が低い二歳、三歳くらい下で汚れが見当たらない銀そのモノを入れた様な美しい銀の瞳に白雪を連想させる白銀の髪を膝まで伸ばし全て白で統一されたセーラー服を着た母性が働きかける可愛い少女が居たからだ。
「ごめん。つい言葉が悪いただの腐れビッチかと思っていた」
「そこまで言うか!?てめぇふざけんなよ潰すぞ!」
「ふざけてない心の底から思っただけだ」
「よし!その喧嘩買った!表でろクソガキ!」
「はいはい喧嘩は売ってもませんし表も裏も無いよ。あーよしよし可愛い顔が台無しだぞ~」
子供が意地を張ってるような微笑ましい可愛さのあまり白銀ロリっ子の頭を撫でる。
それが御気に召さなかったのか可愛い顔をさらに不機嫌に歪ませ怒って喧嘩腰になり威圧感を半端なくぶつけてくるが表面上穏やかな表情で撫でる、僕のスルースキルをなめるな、まあ怖いけど。
にしても触り心地がアカン、関西弁になるくらいアカン。白雪のように冷たい色なのに微かな温もりと手入れの行き届いたサラサラの髪、四年ぶりに自分以外の人の髪を触ったけど少ない人生の中でこんな髪を撫でるのは俺の記憶の中では初体験だ。
はあーこの子の髪を撫でるのは心地が良いなーやべ髪フェチになりそう。
「い、いぃ、ぃ好い加減にしやがれこの変態ロリコン野朗がぁーっ!!」
「モンプチグッハアーッ!!?」
調子に乗りすぎて天高く飛ぶ程の鉄拳制裁をもらった。
「お父様、お母様、姉上様、ごめんなさい私は怪我されてしまいました」
よよよと倒れた振り、のあの演技を真似する俺を生ゴミでも見るかのような少女の目線が精神的に痛いです、あと殴られた頭も団子ができてる所も物理的に痛いです。
「お前は一体何を言ってるんだ、あと単刀直入に言うキモイ」
ストレート過ぎる。
「キモくはないだろ、こう見えて僕は童顔の美少年で身長も小柄で小動物のように可愛らしく特殊な特性がない限りショタコンお姉さんド直球な容姿ですよ?まあ君には負けるが」
「当たり前だ、お前みたいなウザいクソガキに容姿に負けるかボケ。あと美少年(笑)言ってるけど髪が顔を覆い隠して貞子さん男バージョン貞男になってキモイ事になってるの自覚しろ」
「あ、やっぱりそう?やっぱり美容室行かないで自分で定期的に切ってるのが駄目なのかな」
「自覚してたのかクソガキ!?」
そりゃあねー僕みたいな素人が髪を切ると凄く変になるから嫌だし、外に行くのも消費品の生活用品や料理の材料とかで仕方がなく行くけどそれ以外で外に行くことは無い、というか絶対嫌だ、だって引き篭もりだもん。
「今凄く毒の沼地にその汚い頑固汚れの根性を捨てろ!っと言いたいふざけた事考えてただろクソガキ」
え?考えてる事読まれた。
何この子凄いよ、まあ僕のような奴は大抵の思考は読まれやすいよね、まあとりあえず。
「この話は…」
「置いとくとか言うのか?まんねりだぜ」
「エレベス○山脈の頂上に置いといて」
「高いな!?つか何でエレベス○山脈の頂上!?」
「何で僕がこの見渡す限りの青空と青空が写った水の床の上に立って居るの?」
「無視かよ!そして今頃その話を持ってくるのかよ!?たっく調子狂うなぁ…ていうかクソガキお前何とも思わねーのか?普通急にこんな訳も分かんねー謎な所に居たら常人なら混乱するし泣き喚くだろ」
「別に~僕は頭のネジが常人のネジより数本無いからね、寧ろ此処良い所だな~って思うだけだよ」
「ある意味すごくてある意味馬鹿だなクソガキ」
「それ程でもない」
「褒めてねーよ!?、はぁ、だがまあ偶然何となく選んだ人材だけどこれはもしかしたら面白いのを拾ったしたかもしれねーな」
「?どういうこと」
「おいクソガキ、お前は此処で起きる前に何か忘れてねーか…例えば火の消し忘れとか」
何を言ってるんだこの子?とりあえずえーと寝る前、寝る前、寝る前、……あーそうかと思い出しポンと両手を叩く。
「思い出したか」
「うんうん思い出したいやーもしかして僕は死んだの?主に火事で」
あるゲームを三日三晩その根性を別のにやれよっていうぐらいやってついに意識が限界に来てプツンと切れたんだな、寒いからといってストーブの火をマックスでつけっ放しで放置して、しかも何か燃えやすい物も近くに置いてあったような、あー自業自得だ僕。
「いやそこは、畜生まだ生きていたかった!寝る前の俺を殴りたいぜ!、的な感じになる筈だがお前やっぱ変だな人間としては」
「ぶっちゃけ未練とか何にも無いしあそこに居てもいずれ腐って行く事ぐらい分かっていたから丁度良いんじゃないかな死ぬの」
「命を何だと思ってるんだーと正義感の高い奴が聞いたらすぐに拳が飛んできそう言葉だな」
「だね。っで何でその死んだ筈と思う僕がこんな所に居るんですか?君もしかしてもなく神様だよね?」
あれ?神様って言った途端額に青筋が浮かんでまたいかにも不機嫌な感じにしかも威圧感が今度はさっきの比じゃない!?、つか殺されるじゃね!?え?何!?何か僕悪いことした!?。
「我様を……我様をそこ等の三下神と同じように呼ぶんじゃねっ!!」
「うわがぁっ!!?」
少女がその小さい体で何処から出てくるだという大音量の怒声を上げると同時にあまりの威圧感がまるで僕を重力で押し潰すかのように襲い掛かり水の床に倒され衝撃で水飛沫が上がる。
「我様は数ある神の中でさらに位が高く偉大で世界を11個を担当する大神!テイルベレーナーガだクソガキ!テメーのキタねー根性精神の一個の魂くらい簡単滅する事ができるんだ!あまり調子乗るなよ!言葉使いに気をつけな!!」
何か分かんないけどスミマセン!スミマセン!スミマセン!だから早くこの威圧感を解いて!何か水の床に減り込んでる!僕の体が何かピキピキと嫌な音が!光の罅割れが見える!消滅する!。
「……ふん」
っ!?威圧感が徐々に消えていってる!。
「がぁ、ぜっぜっ…はぁぁぁ、し、死ぬかと、ぜぇ、じゃなくて、ごほっ、消滅するかと、思った、ごほっ、かはっ」
「かっこれでも手加減したんだがな所詮弱き人間の魂か、だがやはり中々だったな今のは常人の魂なら何が起こったのかも分からずすでに消滅してるのだが、まあ貴様のような身の程を知らずに大神である我様に喧嘩を売ったクソガキは消滅しても良かったがな」
「……今までのご無礼の数々すみませんでした」
土下座で正直に謝った、流石にあれをやられた後にふざけるとかからかうとか絶対に無理無理怖いよ超恐いよ、僕もそこまで馬鹿じゃない、馬鹿だけど。
「はっはっは、やっと我様の偉大さに気がついたかクソガキめ我様に平伏せ」
おい、幾らなんでも土下座している僕の頭に足を置かないでくれる?踏まないでくれる?痛いです。
あと何か無性に腹が立つ、恥ずかしい、空しくなる、だけど面に向かって言えないだって恐いもんグス。
あれから数分長いようで短いような時間ロリっ子少女が満足するまで頭を踏まれてしまったがやっと終わって話の続き。
「それで何で僕が天国でも地獄でもない所にいるんです?あれですか?境界の狭間に捕らわれたからですか?」
「アニメと漫画の見すぎだクソガキ、まあ短くに言うとあれだ、暇つぶしをしたくなって貴様が生前いた我様にはまだまだ出来たての担当世界の地球を見に行ったら進歩してるのに全然面白くないから何かハチャメチャで面白い事やろっかなーとワクワク計画立てていたら偶然貴様が間抜けにも死んでいたし面白い魂をしていたからよしこいつにも計画に協力させようと拾って今こうしてかくかくしかじかと居るだよ」
短くねぇー全く全然短くねぇー長いよ説明、分かったけどつまりこういう事か、僕が元居た地球、つまらん、よし魔改造、あっ珍しい良いもん見っけ、よしゲット、か。
「分かった、けど結局何をするんだその計画っていうのは」
「あァ?お前ヤダとか言わないのか?拒否権無いが」
「無いんかいな、なら良いじゃん」
「……それもそうだな」
早っ!?僕が言うのも何ですが早いよ!。
「まずは計画名はそうだ地球をゲームファンタジーに魔改造しよう、だ」
しかも何?そのネーミングセンスも欠片も無い、そうだ京都に行こうっ的なノリの計画名。
「計画名の名の通り魔改造するぶっちゃけもう少し詳しく説明すると今の地球は激しくもう一度言うと我様の担当する世界の中で一番つまらんすぎる、このままだと我様があまりのつまらなさについムカついてつい破壊しちゃったになりかねん、流石にそんなことをしちまったら我様の所の閻魔から嫌がらせの手紙が一億届いちまう、ていうか届いた過去一回やっちまってるし、全くそんな事するなら書類にぶつければ良いんだっての」
……何だろう、その閻魔様を応援したくなってきた。
「分かったけどどんな感じに魔改造世界にするんだ?」
「ぁん?そうだなー実際に体験すればいいだろ、クソガキお前ネット小説とかアニメとか読んでるか?見ているか?」
まあ読んでますし見ているから頷く。
この大神様ネット小説とかアニメもしかしたら読んでるかも見てるかも知れないな、何か僕の中の神様がドンドン遠ざかって行く気がする、距離は地球と月の距離ぐらい。
「んじゃ分かんだろ自分の強さと知りたい感じで思い浮かんで『ステータス』って言ってみな」
「ほいほーい…『ステータス』ってわっ!」
驚愕の二文字。
言った瞬間、SFな謎の不透明な画面がビュンッと音を出し見の前にテレビの電源を入れたかのように現れた。
「はっはっはっ!驚きすぎるだろバーカ」
大神の悪口をお得意のスルースキルで無視してステータス画面を見るとあれ?何か種族が神になってるあと大神テイルベルナーガの隷属とは何でだ?。
「あっお前さっき我様のおかげで神になったぞ良かったな」
「いやいやいや何時の間に!?神ってこんな簡単になれるの!?」
たまらず大神にツッコミを入れる僕は正常だろう。
「あぁそうだぜ。お前は我様の隷属だからなそれに神じゃねーと世界改造できねーし」
「神様の世界の新事実に驚きを通り越して呆れるよ!?」
―こうして何処にでもいそうな引き篭もりの美少年(此処は譲らん!事実だし!)の僕は神となり、とても神とは思えない不良のような荒い言葉使いのロリっ子美少女の大神と地球を魔改造する事になった―