code 008:
最近夜がドタバタしててなかなか更新できませんでした
質問、感想お待ちしてます
「windowsのウイルスがLinuxベースのマシンに感染した」
もう一度、今度は竜崎にも聞こえるように言う。
「あっ、そうか…」
意味を理解したようで竜崎も驚きの顔をしている。
しかし、その横で頭に大量の疑問符を浮かべた依頼主。
こいつ本当にこの学園の生徒なのか…?
とりあえず説明してみる。
「一応言っとくが、ウイルスって言っても正体はただのプログラムってことは分かるよな?」
「それは、まあ…」
さすがにそれぐらいは分かるらしい。
というか、分からなければこの学園じゃやってけない。
「それじゃあ何でwindowsでMacOSのソフトが動かないと思う?」
「そりゃあ、windowsで作ってるからじゃないんですか?」
「いや、ちょっと違うような…」
もういいや、さっさと説明して続きをしよう…。
「ぶっちゃけると、中身が違うんだよ。構造が違うからその作り方も違う。見た目はそっくりでも中身は別物ってわけ」
「…」
「…聞いてる?」
「あ…あぁ、なるほど…」
冷や汗流しながら必死に分かった振りをする依頼主。
駄目だこりゃ。
「とりあえずそういうわけだからwindowsとMacOS、両方で動くプログラムは難しいというわけだ。説明終了。作業再開!」
そう言って再びパソコンに向かう。
そして今度は別のソフトを立ち上げる。
依頼主のPCから捕まえたウイルスを指定してソフトを実行する。
このソフトはウイルスの特徴やコンパイルソフトは何か、プログラム言語は何で書かれているかなどの特徴を解析するプログラムだ。
解析してその特徴をデータベース化することによってウイルスの検知率が上がりセキュリティーが向上するわけだ。
その解析をしながら捕まえたウイルス以外の駆除を開始する。
こっちのほうはすぐに終わった。
検索して見つけ次第片っ端から削除するようにしたが、ウイルスファイル自体はそんなに拡散していなかったからだ。
解析のほうはまだしばらくかかりそうなので今度はセキュリティーチェックをしてみる。
ウイルスやボットと呼ばれるような悪質なプログラムに感染した場合、悪意を持ったものがそのPCを乗っ取りやすくするために。
バックドアやセキュリティーソフトを破壊していることがあるからだ。
ちなみにバックドアとは、攻撃者が次に乗っ取るときに簡単にできるように悪質なソフトを仕込んだり設定を変えたりすることだ。
一通りチェックを終えたころに解析も終わったようで、画面に解析結果が表示された。
ちょっと小ネタ
皆さんウイルス対策してますか?
ウイルスは毎日、毎時間、毎秒新種が生まれています
セキュリティソフトを最新にしていないと知らぬ間に…ということもありえますよ
ところでウイルス、ウイルス言ってますがその実態はご存知ですか?
まさかインフルエンザみたいにパソコンがウイルスに感染しませんよね?
正体はただのソフトウェアです
ExcelやWord、一太郎とかと同じプログラムの塊なのです
さて、では他のソフトとどこが違うのでしょうか?
それは、ユーザに害を与えるプログラムが書かれているか、ということです
また、ひとりでに他のパソコンに感染してしまうかというのも定義の一つかもしれません
皆さん現実でもパソコンでもウイルスには気をつけましょう!




