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Clown Virus  作者: KYOS
04/07
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code 004:

水谷先生の後について、来た道を戻る。

その道の途中が十字路になっていた。

来るときは入り口からまっすぐに入ってきた。

先生は入り口に向かって右に曲がる。

歩きながらサーバーを見るとたくさんの、サーバーの稼動状況を示すLEDが点滅している。

そしてそれがずっと続いている。

どれだけの規模なんだ?

と、思っていると先生の解説が聞こえた。


「ここにあるスーパーコンピュータ[FUJISHIRO]はCPUを4個乗せたPCを320台繋げています。

CPUの数の上ではJAMSTECが運営している[地球シュミレータ]とほとんど同じです。

能力的には[地球シュミレータ]に若干劣りますがこちらも全体としてはかなりの処理能力を持っていますが、

このスパコンは大規模な処理は行わず、数を生かしてローカルの仮想のネットワークを作っています。

このネットワークを使って情報セキュリティー、ネットワーク技術、計算システムが授業を行います」


なるほど、さすがに本物のネットワークで擬似とは言えウイルスを流すわけにいかない。

だからスパコンを使って架空のネットワークを作ったってことか。

そのまま歩いていくと、壁に突き当たりさらに歩いていくと、急に開けた空間に出た。

さっきまで俺達がいた教室と同じようにパソコンがずらっと並んでいるがLANケーブルみたいなものがやたら転がっている。


「ここがネットワーク技術の教室です。みんな、2年目・3年目になると他の課とも共同授業をするのでそのときに来るかもしれないので覚えといてくださいね」


と、聞こえたから机の方を覗き込んで神池を探してみる。

あいつ頭が金髪だから分かりやすいんだよな~。

きょろきょろと探していると金髪の頭発見。

こっちの方で金髪はあいつだけみたいだから確定だ。

ちょっと眺めてみてみる。

ちゃんと前を向いて担任の説明を聞いているように見える。

珍しくあいつがまともに先生の話を聞いているらしい。

いつもなら授業が始まったとたんに夢の世界に避難しているのに。

神池が授業をまともに受けてるところなんてほとんど見たことないし驚きだ。

と思った瞬間。

あれ?

あいつの首がカクンッと落ちる。

そのままうつ伏せに倒れる。

どうやら先生の眠り魔法に負けたらしい。

なんか、向こうから鬼教官みたいな人が物凄いオーラを出して近づいてるけど起きる気配なし。

俺、知らね~っと。

次の場所に向かう俺の背後から小さな悲鳴が聞こえた気がしたが、気のせいということでさっさと先を急ぐ俺だった。

ちょっとマメ知識

地球シュミレータとは海洋研究開発機構 (JAMSTEC) 横浜研究所に設置されているスーパーコンピュータのことです

2002年に運用を開始し約2年間計算性能世界一を守っていました

このコンピュータはその名のとおり地球規模の現象のシュミレーションを行っています

たとえば地球温暖化の影響とか地殻変動とか・・・

ちなみに作者が高校の修学旅行で見学に行ったときはなにやら工事をしていました

コンピュータの世界は1年、2年で時代遅れになる世界ですから性能向上でもやってたんですかね?

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