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「それでどんなのになったのよ?」
今日集まった本来の目的はそれのはずだけど?
「そうだ、忘れてた」
そう言ってモニターがずらっと並んでいる机の横にある、一般的なデスクトップパソコンの前に座る。
……集まった目的を忘れないでよ。
なんて思ってるうちにキーボードを打って操作を始める結弦。
「とりあえずこれがベースのシステムが動いてるところな」
出てきたのは、黒い背景に白い文字とカーソルが点滅しているコンソール画面。
動いてるところって言われても、ただ文字が上から下に流れて行ってるだけなんだけど。
「これで分かれって言われても無理があるんだけど?」
「やっぱり?」
やっぱりって…。
分かってんなら最初からやらないでよ。
そんな会話をしてたら詩織と竜崎もこっちに気づいたみたいで寄ってくる。
……下敷きになってる神池を除いて。
「そういやどんなのになったんだ?」
「これが動いてるところらしいわよ」
私と同じ事を言いながらディスプレイを覗き込む竜崎にそう言ってあげる。
「って言われても。流れてる文字が早すぎるし。これでどうやって分かれと?」
「でしょ?こんなの誰も分かるわけ――」
「これってJavaで作ってるよね?なんかJavaっぽい変数とか出力が見えたけど」
「……ここに分かる人間がいるの忘れてたわ」
「?」
頭を抱えてぼやく私に頭にクエスチョンマークを浮かべながら首をかしげる詩織。
詩織は剣道やってたから動体視力が良いらしいし、そもそもいつもこれぐらいの速度で流れるコードを見てるんだった。
「は~~」
なんだか詩織が人間離れしてるだけなんだけど、目の前でそんな芸当見せ付けられると何かへこむ。
まっ、仕方ない。
「というわけで結弦。詩織の疑問への解答をどうぞ」
「ああ、その通り。Javaで作った」
やっぱり詩織ってすごい、見事に当たってる。
ちなみにJavaって言うのはプログラム言語のこと、コーヒーじゃないわよ。
このJava言語っていうのは他のプログラムとちょっと違って、どんなハードウェアでも動くように作られている。
だからパソコンだけじゃなくって携帯電話なんかでも使われている。
有名なところではちょっと前に話題になったスマートフォンに使われていた『Android』のアプリもこれで作られている。




