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Clown Virus  作者: KYOS
04/09
31/65

code 030:

寝過ごしました

という事で、どうぞ

という事で、お昼休み。

いつもはみんなバラバラに昼食をとっているんだけど金曜日だけは食堂に集まることにしている。

理由は単純。

休みである土日に何をするか話し合うため。

4時間目がチャイムがなるより早く終わったのでさっさと席を取るために食堂に来ていた。

早く来たこともあって食堂はがらがら。

券売機でラーメン(選ぶのめんどくさかっただけ)の食券を買って、おばちゃんに渡してしばらく待つ。

ちょっとして渡されたラーメンの乗ったおぼんを持って少し離れた席に座るとちょうどチャイムが鳴った。

あまり熱すぎるものは苦手だから少し冷ますのも兼ねてケータイをいじりながらみんなを待つことに。

なんとなく開いたネットの検索ページに設置してあるニュースにふと目が留まる。

そこには『未知のウイルス猛威振るう』という見出しが書かれていた。

リンクを開いて記事を呼んでみる。


『突如発生した未知のコンピュータウイルスの解析にセキュリティー会社各社が苦戦している。

先週、どこからともなく発生したコンピュータウイルスは感染数を100万に届かせようとしており、セキュリティー会社はこのウイルスに対応するように解析を続けているが、解析できない箇所があるという。

これが原因でなかなかセキュリティーに反映できず各社は苦心している。』


―――セキュリティー会社も大変ねぇ。

読みながらそんな感想を抱いていると、最初に来たのは竜崎だったらしく少し向こうをおぼんを持って歩いてきてた。


「お~す、北園」

「なんだ竜崎か」

「なんだとは何だよ」

「特に意味はないわ」


そんなやり取りをしているとその後に続いてみんな集まってくる。


「よぉ、北園早いな」

「ちょっと授業が早く終わってね」


神池に続いて結弦と詩織もやってきた。


「悪い悪い、授業が長引いちまって」


二人が同じテーブルに座ったのを確認してみんな食べ始める。


「それで、今週はどうするんだ?」


最初に声をあげたのは竜崎だった。


「どうするったって、結弦のプログラムができなきゃ何にもできないじゃん」

「ふほふほふはむふぁほふふぇふぃふぁほ」


結弦、飲み込んでからしゃべろうよ。


「結弦、何言ってんのかわかんないよ」


私の心の声を詩織が代弁してくれた。

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