表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Clown Virus  作者: KYOS
04/07
PR
2/65

code 001:

//--------------結弦-----------------------------------------


ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ


「んっ・・・」


心地いいまどろみの中、突然電子音が聞こえ始めた。

けど、いつも聞いている方向からじゃない。

何でだろ…とぼんやりと考えつつ、うっとうしい電子音を止めるために音がする方向へ腕を伸ばす。

鉛でも乗ってんじゃないのかと思うほど重たい腕を少しずつ動かして、やかましい目覚まし時計を探してみる。

が、いくら手を動かしてもそれらしいものが一向に見つからない。

ゴソゴソゴソゴソゴソゴソ………ガシャンッ!

……あっ、何か倒した。

倒したものを手で探ってみると、これは………スピーカー?

なんでこんなところにスピーカー?

だけど霞がかかった頭じゃ答えなんて出るわけがなく、いい加減電子音がうっとおしくなってきたから起きることに。

……それにしてもなんで寝起きってこんなに体が重たいんだ?

とか考えつつ体を起こしながらうっすらと目を開けると、まず目に入ったのはスクリーンセーバー状態のディスプレイ、そしてキーボードと散らばったメモの山。

あれ?机で寝てたんだ、俺。

そっか、『あのプログラム』を始業式までに完成させるために最近徹夜してたからな…。

なんてことを思いつつ背筋を伸ばすと、バキッとどこかの関節が小気味いい音を立てた。

ピピピッピピピッピピ…バンッ!。

うるさい目覚ましを平手一発で止めて、ふらふらとクローゼットに向かい、制服を取り出しのんびりと着替える。

洗面所で顔を洗って、タオルで顔を拭きつつさっきまで寝ていたパソコンに向かう。

ホイールの部分が青く光るマウスを少し動かすとスクリーンセイバーが解けて、ウインドウが大量に表示されたデスクトップ画面が表示される。

それらを一つずつ保存してから、すべて閉じてパソコンをシャットダウン。

すぐ横に置いてあった携帯を無造作にズボンのポケットに突っ込み、部屋を出た。

まだ朝早いせいか春なのに少し肌寒い。

人がほとんどいない静寂も気温を少し下げてるに違いない。

そんな廊下を通って、味噌汁のいい匂いがする学食へ向かう。

まだがらがらの食堂で、みんなより少し早い朝食をとる。

食べ終わるころになると生徒が増えてきた。

しばらくのんびりとしていると向こうから悪友がお盆を持って近づいてくるのが見えた。


「よっ!我が親友、ここいいか?」

「ああ。それにしても今日はやけに早いな、我が悪友」

「そりゃそうだろ、今日は専門課程の始業式なんだからな」


そういやそうだったな。

国がIT大国を目指すために立てた数々の政策の一つがこの国策学校だ。

普通の高校と違って、高校と専門学校が合体したような特殊なシステムになっている。

最初の3年間は高校の課程とコンピュータの基礎知識をみっちりと叩き込まれる。

4年目からは各自が決めた専門課程へと進みその分野を専門的に勉強する。

専門課程にはいくつかあって情報セキュリティー、WEBデザイナー、ITシステム、ITビジネス、ネットワーク技術、計算システムなどあといくつか専門課がある。

専門課にあがるにはテストがあってそれに合格しなければその課にはあがれない。

ちなみに人気があるのはITシステム、次が情報セキュリティーだ。

そして俺達は今年で4年生。

ちょうど専門課程にあがる年だ。

俺は情報セキュリティー、目の前で朝から脂身たっぷりなラーメンを食べている悪友こと竜崎はITシステムにあがる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ