表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Clown Virus  作者: KYOS
04/08
18/65

code 017:

始業式の次の日です


感想、批評お待ちしてます!

//--------------結弦-----------------------------------------


始業式の次の日。

この日から通常授業が始まって俺達はスパコンの置いてあるあの寒い実習室で授業を受けていた。

今は4時間目がちょうど半分ぐらいが過ぎた頃だ。

ちなみに朝からずっとここで授業をしているんだけど、薄着で来てた連中の半分ぐらいが保健室送りになっている。

恐るべきスパコンルームの冷房…。

そんな授業を頬杖つきながらぼ~っと受けていると、ポケットの携帯が震えだす。

先生がホワイトボードに教科書の写しを書くため後ろを向いた隙に机の下で携帯を開き送信元を確認すると、自分のパソコンのアドレスだった。

そういえば昨日、仲村に頼んで追尾プログラムでウイルスの感染ルートを調べてもらってたのをすっかり忘れていた。

感染ルートを自動追尾する設定にしたあと、結果が出たら俺と仲村の携帯にメールが届くようにしてもらってた。

それが今届いたらしい。

詳しい結果はパソコンを見ないと分からないけど、送信元のIPアドレスやMACアドレスなど最低限の結果だけは表示するようになっている。

とりあえずメールを開いてみる。


―――IPアドレス:Unknown

―――MACアドレス:Unknown


「はっ?」

「どうかしましたか?神鷹君?」

「あっ、いえ。なんでもないです」


思わず変な声を出してしまったけど、これには目を疑った。

今まで何回か仲村のあのソフトでウイルスの感染ルートを調べてもらったことがあるけど見つからなかったことはこれが初めてだ。

とりあえず、仲村に聞いてみようとメールをうつ。


『IPアドレスもMACアドレスも見つからないけど、これってどういう事だ?』


…よし、送信完了。

しばらく白板を眺めていると返信が返ってくる。


『今、授業中』


………

きちんと授業を受けろと怒られた。

まあ、急ぐことでもないから授業が終わるまで机の上のパソコンをいじって遊んでいた。






「それじゃ午前中の授業を終わります」

「ありがとうございました~」


全員の号令でやっと授業が終わった。

そのまま机に座りなおしてもう一度さっきの結果のメールを眺めてみる。

けど、やっぱりいまいちよく分からない。


「…結弦、まじめに授業受けないと駄目だよ」


と、いつの間にか仲村がそばに来ていた。


「悪い悪い。それでどういうことなんだ?これ」


苦笑いで返しつつ聞いてみる。

仲村は口元に手を当てて、しばらく考え込んだあと話し始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ