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Clown Virus  作者: KYOS
04/07
13/65

code 012:

感想、批評お待ちしております!

「それじゃあ結弦の部屋のパソコン使っていい?」


私の部屋にあるのは市販のノートパソコンと少し改造したデスクトップパソコンだけだ。

対して結弦の部屋にあるパソコンは下手なサーバよりスペックがある。

正直ネットを動き回るならスペックの高いほうがいい。


「分かった。それじゃあ今からやるか?」

「うん」


そう言って寮へと歩き出した結弦の後ろを、あわてて荷物をカバンの中にしまいついていく私だった。



//--------------結弦-----------------------------------------



「やっぱりいつ見ても凄いね~、ここは」

「お前も言うか」


さっきも竜崎を連れてきて同じこと言われたぞ。

まあ、普通の部屋じゃないということは認めるが…。


「それじゃあちょっと借りるね」

「おう」


そう言って机に向かう仲村。

手持ち無沙汰になった俺はベッドに座り仲村の様子を眺めることにした。

何回か使わせたことがあるからもう慣れているみたいで、ものの数十秒で自分の環境を作りやがった。

ホントにソフトのことになるとこいつには敵わない。

作業を始めたらしく画面に様々なコンソールが出ては消え、文字が滝のように流れていた。

と、不意に片手でキーボードを打ちながら、もう一方の腕をこちらに伸ばしてきた。


「ウイルスの入ったUSB」

「ああ、忘れてた。ほらよ」


データを渡すのを忘れてた。

ポケットからUSBを取り出して手のひらに載せる。

それをパソコンのUSBポートに入れて数秒、画面にウイルスのデータを表示した。


「これのこと?」

「ああ、それだ。それと同じ階層にそれの解析結果を保存してる」

「OK」


それを聞いてまた何か始める。

見てる限り解析できたコードのパターンを専用ソフトに読み取ってる最中のようだ。

それが終わったと思ったら、またコンソール画面が出てきて何か処理を始める。

しばらくして画面に「Errer Not Fouond」という文字が表示される。


「どうしたんだ?」


聞いてみると、仲村は画面から目を離さずに答える。


「一応私のパターンデータベースから検索をかけたけど見つからないの。やっぱり新種みたいね」


仲村のお墨付きをもらう。

というかこいつのデータベースにないというのはある意味凄いことだ。

ネットワークの様々なところに張り巡らされたパケットキャプチャを使ってこいつは片っ端からウイルスを捕まえている。

それを解析して毎秒データベースに追加しているのだ。

そんなデータベースに乗っていないということはまだ流れて間もないか、その網をかいくぐる高度なウイルスかのどちらかだ。

おそらくあのウイルスは前者のタイプだろう。

一部は高度な技術を使っているけどその他は一般的なウイルスと同じだからだ。

ちょっと小ネタ

パケットって何のことか分かりますか?

携帯でEメールしたりインターネットしたりしたら毎月請求されるパケット代のことです

パケットとはデータを通信しやすいように細かく分けたもののことです

データをそのまま運ぶと障害が発生したときに全部のデータが消えてしまいます

また、データが大きいと回線をそのぶん占有してしまい結果としてスピードが落ちてしまうのです

それらを解決するためにパケットがあるのです

データを複数のパケットに分けてしまえば途中でデータが消えてしまっても一部で済みますし、再送してもらうときにその部分だけで良いからです

また、小分けにしていろいろな場所を経由することでリスクの分散にもなりますし回線を占有しない分早く送信することになるのです


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