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29話 初志の道を⑦
辺り、見下ろす一帯の砂埃。
それが晴れるのは待たず、次へ向かう。どうせこの場の顛末は、後で聞く事になるだろうし。
移動の途中、別の場所からの狙撃。
だけどもう慣れた。探知範囲の関係か、またも先に発射の光を確認できた。
設置場所さえ分かってしまえば、もう脅威ではない。
念の為、さっきのと違いは無いかを確認しながら向かう。しかしさっきのと何ら変わらない。狙い方も、射撃の間隔も、なにもかも。
そのまま流れで2つ、3つと破壊して回る。
狙撃装置の数を絞ってるからか、やたらと距離が空けられている。
けど、移動に労力を割かされる分には一向に構わない。
移動距離が増えれば、その分広く、建物に痕跡を残せる。
それに、人を相手にするよりも、よっぽど気楽だ。
やり過ぎてしまう心配が要らない。
…だけどこれだけ好き勝手できてしまうと、不安になる。
そもそもの目的は最終的に、協力した英傑と鈍色仮面に負かされる事。
けど予想以上に、黒い魔石を使っての戦力が強い。
次で9地区を回り終える予定で、魔石の残量は半分を切る。
使い切ってしまう前に、目的を達する事はできるのだろうか?




