表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真水のスライム続章:種火の者  作者: ふぃる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/30

27話 初志の道を⑤

 敵地の中である以上、余計に時間を取られる訳にもいかない。

 次の動きに警戒しながら、魔石から魔力を引き出す。


 改めて標的を確認する。

 大通りに居る自分から見て上、建物を高台とし見下ろされている形。

 まずは大きく飛翔。見下ろすのは、こっち側がだ。

 そして引き出した魔力を大量の刃に変え、短剣使いが居る一帯に掃射する。


 だが、またも視界の端に見える遠い閃光。やっぱりここも狙撃の範囲内か。

 かろうじて避けるが、状況次第では割り込まれると対応は無理だろう。

 短剣使いの対応も確認できなかった。一先ず高度を落とし、直に殴り込む。


 だが屋根への着地の直前、感じ取る接近の気配。

 今度は浮かぶ盾を生成し防ぎ、反撃の爪の一振り。

 しかし空振り。次に視認した時は、既に遠くに下がっていた。

 今も高所に居るのに狙撃が来ないのは、相手が起動条件を全部知ってて回避してるのか、それともこの高度ならセーフなのか?

 後者なら好都合。特大の剣を生成し、水平に一薙ぎ。


 それを最小限のジャンプでかわした短剣使いが、ここで反撃の手。

 投げられる短剣。予想外に一瞬対処を迷う。

 しかし見るからに外れた軌道。やっぱり短剣使い自身の攻撃は、問題ではない。

 斧使いが届かないこの場所で、仕留める。


 と思い地を蹴った瞬間だった。

 背後から爆発のような衝撃、瓦礫と破片の埃。

 威力からして、恐らくあの狙撃。だけど起動条件は踏んでいないはず。

 実は装置じゃなくて、狙撃兵がいた?

 いや、あのナイフが装置を誘発させて狙撃を撃たせた?

 だとしたら、あの高さでも狙撃を受ける可能性がある?


 落下しながら、そんな思考が一気に回る。

 けど分析は後だ。物陰から斧使いが来る。

 だけど瓦礫の音で、音の判別がつかない。咄嗟に全方位のシールドを、硬度重視で張る。

 伝わる衝撃、直後にシールドを解除して反撃の爪。

 しかし既にそこに人影は無かった。感触からして結構重い斧なのに、どんな腕力してるんだ。


 …短剣使いの姿も無い。追撃が来るはず、後ろか。

 振りぬいた勢いを止めようとしたのを切り替え、勢いのままに背後も薙ぎ払う。


 見えたのは茶色いローブ。爪に裂かれながらも、重力のままに落ち視界を覆う。

 取っ払った後の見上げた先に、人影は無かった。

 けど現出の輪越しに、爪の先で肉を裂いた感触は確かにあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ