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真水のスライム続章:種火の者  作者: ふぃる


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20話 天秤を揺るがす④

 軽く周囲を探ったが、さっきの鈍色仮面の奴は既におらず。

 何らかの手段でとっくに撤退したらしい。手馴れた様子だった、生存の為の戦闘員として常套手段だったんだろう。

 ただ射撃装置の球体は操作ギミックが壊れたのか、そのまま廃棄されている。

 普段の活動以上の事はした。自分もそろそろ引く頃合いだろう。



 …『路地裏』の問題を解消する為に、『赤霧の鎧』として、英傑と鈍色仮面の共通の敵となる。それは大局的に有効だと今も思ってる、それは変わらない。

 ただ、実際その状態を見て、見通しの甘さもあった。


 英傑の方は、元から戦う覚悟を決めた上での集団という事もあって、敵対する事にさほど抵抗は無かった。

 けど鈍色仮面の方はどうだ? 最終的には自身で決めた事なのだろう。けどまだ鈍色仮面のメンバーと直接的な関りは殆ど無い、そこに至った経緯は推し量れない。消極的な理由の者も居る、そんな可能性を否定できない。

 それでも『敵』となる為に容赦はしない。そう理屈では思っていても、さっきは一瞬のためらいになってしまった。

 鈍色仮面を敵と思い接触した事の方が多かったのに。


 …どの道、鈍色仮面との敵対はしないといけないし、今更『赤霧の鎧』をやめる訳にもいかない

 慣れてどうにかなる、だろうか?

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