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14話 送りつけられる具体的な挑戦状④
攻撃により、建物の一部が崩れる。
何人かがその避難誘導に向かう。それをわざわざ狙う必要性は無い。
けど、相対する英傑へ向ける刃に、もう躊躇なんてなかった。
戦局を戻そうと、距離を取りにかかる後衛組。
だが、その退路に黒い杭の列を降らせ、道を絶つ。
迂回か迎撃か、一瞬の足止めの間に再び距離を詰める。着地と同時に大きく爪の横薙ぎ。
既に少なからず手負いだった連中に、避けれる瞬発力は無かった。
そろそろ前線組がやって来る頃、と思って身構える。
だが仕掛けてきたのは、最初に深手を負った2人だけ。
無事なとこから避難誘導に人数を割いた形か。じゃあこの一団はもう、たかがしれたか。
派手なものがお望みとあらば、やってやる。
魔石から魔力を引き出す。
攻撃のイメージとともに、周囲の狭い空間内に凝縮する。
接近のタイミングを見て、それを解放する。
密集した斬撃が、自身を囲む球体状に展開する。
それを見て、攻め込んできてた英傑が足を止める。
だけど、回避には間に合わさせない。
斬撃の球を炸裂させ、全方位へと斬撃を拡散させる。
それは、何を切り裂いたか把握しきれないほどに広域を破壊した。




