文化祭準備
―数日後―
文化祭の用意が始まった。
学級委員長の二人が仕切り、衣装、看板、装飾の3グループに別れ準備をする。
衣装係は裁縫室で作業し、看板、装飾係は教室で作業する。隼人は、一希と一緒に装飾係をする事になったようだ。
「うわぁ………ぐっちゃぐちゃ…かず不器用すぎ…」
「おい!失礼だろ!そういう隼人はどうなんだよ!」
隼人は作った飾りを見せる。
「って!上手いな!こういうとき、お前も人の事言えないじゃん!パターンじゃねぇのかよ!!」
「ごめんね…かず…俺は手先は器用なんだ…」
「くそっ…哀れみの目で俺を見るんじゃねぇ!」
「そもそも、ずっと作ってるの見てただろ…教えてたんだから…」
「たしかに…ぜんっぜん意識してなかった…」
「そこの二人ー?真面目にやろーな?w」
「上田くん…ちょっとかずに作り方教えるの手伝ってくれない?何回言ってもどっか間違えてぐっちゃぐちゃにするんだけど…」
「うわ…ほんとだ…ぐちゃぐちゃ…」
「うわじゃねぇよ!失礼だろ!」
「ふっwいや…wこれは…うん……wwあっ、瀬戸のやつきれいだなー。見本なみ」
「ありがとう」
上田は隼人の作った飾りと一希の作った飾りを見比べる。
「ほんと…どうしてこうなった…wこんな上手いやつの作り方見ながら説明してもらってこれかよwどんだけ不器用なんだよ吉村w」
「ぐっ…何も言えない…」
「ちょっとだんしぃー?マジメにやってー?」
ギャルっぽい雰囲気のある星谷がそう言う。
「ふはっ!なんそれ笑!アニメかよ!」
「あーし意外とアニメとか好きだからさぁー?言ってみたくなったんよねーw」
「うわ、意外!」
「でしょー?はるっぴは好きなん知ってっけど、二人もすきなん?」
「はるっぴ?上村くんはるっぴって呼ばれてるの?かわいい笑」
「おい!!やめろってそれ!せめて二人だけのときにしろって言ってるだろ?!」
「えー、だって彼ピだし?」
「え?そこ付き合ってんの?!初めて知ったんだが?!」
「実はなー俺には勿体ない彼女だよ」
上村が少し恥ずかしそうに言う。
「そんな事ないってー、はるっぴこそ私には勿体ないっていうかー?」
「まじかよ?!意外すぎんだろ!!うわー!おもれー!翔にも後で話そー!!」
「かず驚きすぎ。うるさい」
「だって、あの真面目な上村とギャルな星谷さんだぞ?!」
「僕そんなイメージなのか…そんな真面目なわけではないんだけど…」
「そっちの二人も一緒にはなそー?!おいで!」
星谷が端で二人で作業していた、藤と野村に話しかけた。
「いいの?」
「もちろんっしょー!みんなで話そー!」
「話に入るタイミングがわかんなくて…」
「あー、分かる…あるよねー」
「せとっちも大人しそうだもんねー」
「せとっち?笑。初めてよばれた笑」
「あーし、皆のことてきとーなあだ名で呼ぶからよろー。せとっち、かずっち、ひなち、るりちねー」
「俺だけ苗字なんだ笑」
「じゃあ、はやっちで」
「わーい笑」
「ちょっとー僕の彼女とらないでよー?」
「大丈夫!あーしはるっぴ一筋だからー!」
「おい、お前らイチャイチャしてんなよー!」
「そういえば藤さんと野村さんはアニメとか見るの?」
「うーん、私はあんま見ないかなー。ひなちゃんは見るよね?」
「詳しいわけじゃないけど見るよー」
「藤さん見るんだ、結構意外かも」
「そう?」
「るりちは何が好きなん?」
「ゲームかな?」
「え!意外!何のゲームすんの?!」
「吉村くんのゲームへの食いつきすごいねwRPG系とかが多いかな?」
「おー!!いーな!俺もそういうの好き!」
「ちょ、かずうるさい。」
「吉村がテンション上がると大体瀬戸が止めている気がする…仲いいなw」
しばらく作業を進めながらそんな風に和気あいあいと話していると委員長の仕事が終わり教室に帰ってきた翔が来た。
「やぁやぁ!君たち随分盛り上がっているね?!ずるい!俺もまぜろ!」
翔が一希に軽いタックルをする。
「いってーな!!」
「ふふ、楽しそうでいいですね。仲良くするのはとても良いことだと思いますよ。」
「あ、そういえば、翔見てー、これかずの作った飾り笑」
「ふはっ笑どうしたらこうなるの?笑 下手すぎー笑」
「そんなこと言ったら可哀想でしょう?」
「いや、ほら、先生も見てくださいよー」
「そんな酷いわk…ぶふぉっ」
岩崎が吹き出した。
「えー、先生まで酷い!」
「ふふっ…げ、芸術的だと、思いますよ…ふっ笑」
「センセー爆笑で草wそんな笑ってるセンセーはじめて見たんですけどぉーww」
星谷のその言葉に全員が賛同した。
(俺も岩崎がこんな笑ってるとこはじめてみたな…)
「あっ!そういえば翔!上村と星谷さん付き合ってんのしってた?!」
「うん、知ってるよ?かず知らなかったんだ」
「えー!教えてくれよ!!」
「だってそんな話にならないし」
「たしかに……」
「てか、先生のいるとこで普通するか?こんな話」
翔が苦笑しながら言う。
「……たしかに…。まぁ、岩崎先生だしいいんじゃね?」
「たしかに?岩崎先生だしな」
全員うなずく。
「それは信頼しているということでいいですか?」
「だって先生だったらそれで冷やかしたりとかしなさそうかなーって?」
「まぁ…そうですね?」
「あはっ!センセーって意外とおもしろいよねぇー!」
「そうですか?至って真面目に仕事をしていますが…」
「そーゆーことじゃねーしw的外れーw」
岩崎以外の全員笑う。
(普段もだけど岩崎って先生モードんときも意外とドジなとこあるよな…)
「岩崎先生って前と雰囲気変わった気がする…雰囲気が柔らかくなったと言うか……」
「それなー?前はもっとしっかりしてた気がするーwドジ増えたよねwもち、悪い意味じゃないよー?親近感湧くようになったー!」
「うんうん。わかる。」
「最近、心持ちが変わることがありましてね」
「そういえば藤さんと野村さんと星谷さんは去年も岩崎先生のクラスだったのか。厳しかったのか?」
「厳しかったわけではないけど…」
「……怖い?みたいな?」
「うん、そんな感じ」
「そーそー!なんか圧あったー!」
「そうですかね?自分では気づきませんでしたね」
なんとなくほっこりした雰囲気が流れる。
筆がすすまねぇ…




