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愛の花  作者:
異世界
25/25

新学年

―3日後―


隼人の学校は今日始業式だ。クラス発表で一希と翔と同じクラスだった事で一通り喜んでから校長先生の何度も聞いた話を流し聞く。

少し退屈とも言える時間はあっという間に過ぎクラスの担任が発表される時間になった。発表されるたびに落胆と歓声の声が響く。

1年A組から順番に発表されていきついに3年の番が来た。自分のクラスが近づいてくるにつれ、隼人の胸の鼓動は高鳴る。そして、2つ前のクラスまで来たとき気付いた。


(岩崎…まだ来てないよな…もしかして…)


その感は的中し、

「E組〜岩崎先生〜」

「よろしくお願いします」

少し残念そうな声をかき消すような女子の歓声が響く。学級生活を楽しみたい、特に男子からしたら真面目そうな岩崎は少し残念なようだが、その真面目な感じが良いのか、見た目が良いからなのか、多くの女子からは好印象を持たれて喜ばれている。

隼人が少しチラッと岩崎を見るとタイミングが合ってしまったようで、岩崎と目があった。隼人は反射的に目をそらす。

それから直ぐに始業式が終わり下校中。

「いやぁ〜〜、高校3年間同じクラスだったなぁ!隼人!」

「偶然だな〜」

「ちょっとー?俺を忘れないでくれるー?」

「翔は2年と3年だけだろー?」

「2人ばっかりずるいー」

「隼人ーこいつめんどいぞー」

「翔はかまちょなんだな」

「ちげぇよ!」

「いや、今のは完全にかまちょだろ」

「ばかずき黙れ」

「え、俺への対応酷くない?!」

「ばかずき語呂いいな」

「えー、隼人までー…」

少しの沈黙が流れる

「ぶはっ!全員同時に黙るのなんなん?笑」

「あははっ!ほんと!笑」

「こんなんで笑うなんて、2人はガキだねー笑」

「あぁん?!お前ぇ!」

一希が翔を軽く叩く。

「はいはーい。すとーっぷ!!二人とも喧嘩しない!」

「ふっ!隼人に免じて許してやるよ!」

「…かずって、隼人に甘いよね…」

「それ、お前が言えたことじゃ無いけどな?」

「はぁ…ばかずきと違って隼人は癒やされるな…」

翔が隼人の頭を撫でる。

「ちょっ!やめてよ!」



―数時間後隼人の家―


隼人は生活の一通りの事を終え、どうしても気になったので岩崎にメッセージを送った。

「クラス担任、仕込んだ?」

そう送ると直ぐに返信が来た。

「仕組んでないよ!٩(๑`^´๑)۶僕も一昨日知ってびっくりしたんだから!」

「そうなんだ」

そんな適当な反応を送って会話を終えた。



―数日後学校―


皆の印象とは異なり、岩崎は意外と楽しめるクラスを作っていて、そのおかげかすでに男女問わずとても仲の良いクラスになっていた。

今日はクラスの学級委員長を決める日である。

「誰か立候補、もしくは推薦いますか?」

岩崎がクラスに呼びかける。

「はーい!西原くんがいいと思いまーす!リーダーシップもあるしー、頭もいいのでーー」

一希がふざけて言う。

「はっ?!かず!おまっ!」

そんな翔の声は虚しく、皆賛成ムードだ。

「西原くん、嫌なんですか?皆さん賛成派の方が多いようですが」

「えー…はぁ…大丈夫です…」

周りから拍手が贈られる。

「じゃあ、男子は西原くんで決定ですね。女子はどうしますか?」

女子のほうもスムーズに進み、大人しそうな鈴川すずかわさんに決まった。



―数週間後―


「あ゛ーあ!!こんなことなら翔を学級委員長に推薦しなきゃよかった!!」

一希は翔が忙しく放課後一緒に帰ったり、雑談したりできない事を嘆いているようだ。

「しゃーないだろー。もーすぐ文化祭の準備とか始まるんだし。」

「うちの学校文化祭6月なの時期はやくねー…??」

「まぁ…?9月とか秋くらいの方が多いイメージあるよなー。」

「クラスによってはまだ仲良くなってねーとこもあるだろ!絶対!」

「それに関しては文化祭で仲良くなれ!って意味もあるのかもだけど」

「あーあ!不満はあるけど、楽しみだな!」

「楽しみなんかい」

「何になるんだろー」

「そーいえば明日何やるか決めるんだっけ」

「えっ、うそっ。ガチ?」

「今日ホームルームで先生が言ってただろー?」

「寝てたわ笑」

「起きろよ」



ー次の日ー


「今から昨日言った通り、文化祭の出し物を決めます。先生はいない方が遠慮せず自由な意見も出やすと思いますし、皆さんはとても良い生徒でうるさくしないはずなので僕は捌けます。なので学級委員長よろしくお願いしまーす。」

「はっ?ちょっ、先生!俺無理ですって!」

翔が教室から出ていこうとする先生の腕を掴む。

「西原くんなら大丈夫ですよ。鈴川さんも居ますし、ね?」

岩崎に少し圧をかけられ、その圧に負けた翔は思わず掴んでた腕を離す。その隙に岩崎はささっと教室を出ていった。

ポカーンとしている西原を放置して、鈴川さんが進行させる。

「はーい。まず、誰かやりたい事ありますか?」

その言葉に数人が挙手し、各々案を出し合う。出し合った案の中でどれが良いか皆の意見をまとめ、最終的に、お化け屋敷、メイド喫茶、劇という定番の3つに絞られた。

「えー?3つとも同じ票って…どうします?」

「皆!これ全部合わせちゃおうぜ!」

「はぁ…?西原くん…合わせるってなんですか?」

「こわーい雰囲気の店にして、店員はお化け風のメイド!劇とはちょっと違うけど…他のみんなでお化け風の格好と演技をする!みたいな?」

その意見にクラスの大半が面白いと同意した。

「そうですね…劇派の私としては少々不満はありますが…それはそれで面白そうですし…皆さん良さそうですね。決定でいいですか?」

「よし!嫌そうな奴はいないな!決まり!せんせー呼んでくるわー!」 


そう言って翔が岩崎を呼びに行き、帰ってくるまでクラスでは店名を考えていた。


文化祭っていいですよね

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