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愛の花  作者:
異世界
24/25

岩崎の悩み

「いや…何か最近お前様子おかしいと思ってな」

「…はぁ……何でバレちゃうかなぁ…やっぱ僕って隠し事下手だなぁ…」

「まぁ…それがお前のいいところでもあるんじゃないか?」

「そうかなぁ……」

「で…何があったんだ?俺で良ければ話聞くぞ?」

「そうだなぁ…あはは…生徒に悩み話すなんて何か変な感じだけど…聞いてもらっちゃおうかなぁ…」

「あぁ。」

「僕…憧れている人がいっぱいいるんだ。その中で1人すっごく尊敬してる人がいてね。もう、この世には居ないけど…」

「それは誰なんだ?」

「お母さんだよ、僕の。本当に凄い魔法使いでさ、それを知ったのは亡くなる直前だったけど…本当に大好きで、尊敬してて、僕、お母さん見たいな人になりたいんだ。それで、お母さんに言動とかを普段似せてるんだよ」

「今は素のお前か?喋り方がいつもとちょっと違う」

「わかんない…お母さんに似せてるうちに素の自分がどんなんか分からなくなってさ、教師やってる時も“岩崎圭”として名前借りてる人の真似をしてるから、自分が分からない。それが僕の悩み」

「ふむ…自分が分からないか…なぁ…岩崎…いや…今はロフェって呼ばせてもらうか。ロフェ、心の声を全部出してよ」

「えっ…難しくない?それ笑。ずーっと喋んないとじゃん笑。」

「今面白いって感情を素直に出したな?感情は自分自身のものだろ?それがお前の素なんじゃないか?喋り方は少しずつ素直な言葉を出していけばもう、素の“ロフェ・ゼフィン”だ。それに誰にも他人の完璧な真似なんて出来ないんだし、真似しててもそれも“自分自身”何じゃないか?」

「……なるほど……?最後の方ちょっとよくわかんなかったな?」

「大丈夫。俺も自分で理解追いついてないから。」

「ふはっ。自分でも分かってないの?笑」

「うん、ちょっとまとめるの下手すぎたわ」

「あははっ!ありがとう!元気でた!あー、300年いきても分かんないこといっぱいあるなぁ〜!」

「あ、躊躇なく年齢バレする事言った。珍し」

「あっ!ほんとだ!笑くそーっ」

岩崎は何だか清々しい表情をしている。

「ははっ、俺も何か愛がどうたらとかもう吹っ飛んだわ」

「ふふ。まぁ、1つ言っとくと、どんな説明聞いても結局、自分自身で体験しないと分かんないからねぇー愛ってのは!百聞は一見にしかずってやつ?」

「そうだな。じゃあまず、直近の目標は父さんを探す事だな。そうしたら家族愛ってのが分かるかもしれないしな」

「うん!じゃあ、魔法の特訓しよっか♡」

「言い方きもいぞ」

「ひどぉい!」

「そういえば、心の声を聞く魔法のやり方教えてほしいな。さっきあの時に俺の心の声聞いてたって言ってたから。」

「あー、あれね。ちょうどこの本に書いてあったと思うよー。」

愛の花の作り方が書いてある本をペラペラ捲る。

「あったーこれこれ。」

本を隼人の方に向け、魔法陣を指さす。

「うっわぁ…複雑な魔法陣だな…」

「そりゃあねぇ?持続型の魔法だし、人の心を読むってねぇ??」

「そうだよな…昨日の事も色々あって頭がこんがらがってる…できる気しない…」

「あはは…今日は特訓お休みして色んなことの復習でもして整理する?」

「そうしてくれると助かる…」

「そういえば神の力の神通力と魔法の違いって教えたっけ?」

「いや、聞いてないな。」

「忘れてたぁ〜。簡単に言えば、魔力を使うのが魔法。妖力を使うのが神通力と妖怪の能力ね。この2つは比較的に似てて、ていうか妖怪の能力がさらに強くなったのが神通力、みたいな感じだね〜」

「具体的にはどんな違いがあるんだ?」

「えっとねぇ、まず1つ目は魔法は魔力を使って、神通力は妖力を使う、妖怪の能力の発展版みたいなものってとこだよ!さーて、ここで復習タイム、魔力と妖力の違いはなーんだ!!」

「魔力は人間にもあって妖力は妖怪にしかない。あと、魔力は有無以外は遺伝しないけど、妖力はある程度遺伝する。」

「せいか〜い!!んじゃ次!違い2つ目は強さと範囲だよ!神通力は神の力ってだけあって桁違いに強いし、1つの世界から別の異世界にも影響与えれるね!ほら、昨日天狐さんが別の世界狐の窓で見せてくれたでしょ?」

「確かに、魔法じゃ別の世界見たり遠隔で物移動したりできないな。」

「違い3つ目!神通力には能力に個性があること!妖怪の能力と同じで個性がある!例えば、天狐さんは人や物を探す能力、あと縁結びの能力もあるらしいよ」

「凄いな。そういえば冥さんもほぼ神級の力が使えるって言ってたよな」

「あー、あの人は冥界にいく力があるよ。何でほぼって言ってるかというと、神通力と言えばそうだけど、神通力を使える神様は全員じゃないけどほとんどの人が使えるからだね。」

「神通力初級編ってことか?」

「ふはっ!多分そんな感じ笑。でも、あの人魔法も出来るからねぇ、妖力が凄い妖怪って魔力は少ない傾向にあるらしいから」

「やっぱ冥さん最強か」

「最強かも??てとこで、違い4つ目!って言いたいところだけど違いはこんくらいで終わりかなぁ」

「持続の感じにも違いあったりするんじゃないか?」

「あー!そうだね!さすが隼人くぅん!妖怪の能力と同じで残量とかないから神通力は長く出来るけどちょっと気を抜いたら直ぐに途切れちゃうね。持続型魔法はパッと見似てるように見えるけど残量が一定量より少なくなったら効果が切れる代わりにある程度気を抜いても大丈夫で簡単に言えば真逆な感じだね!今度こそこれくらいかな!」

「そうだな」

「んじゃ復習タイム!!!第1問!持続型魔法と瞬間型魔法の違いは?」

「瞬間型魔法は魔法陣が比較的簡単な代わりに集中している間だけしか使えない。持続型魔法は魔法陣が難しい代わりにあまり集中していなくても魔力の残量が一定量ある限り持続できる」

「んー、惜しい!2つの魔力の消費の仕方の違いは?」

「あー!魔法によって変わるけど、瞬間型魔法は一気に魔力を使う、持続型魔法は緩やかに魔力が減っていく傾向がある!」

「はなまるー!じゃあ第2問!」


と言うような調子で魔法についての復習をしていたらあっという間に時間が過ぎて真昼時になった。


「よし!ここらへんで一回止めてお昼ご飯食べようか!何食べたい?」

「え、なんでもいい。」

「えーー。うーーーーん。あ!ローストビーフあるよ!」

「ローストビーフ?!いいのかそんな?!高いイメージあるんだけど…」

「手作りするとそんな高くないよー!」

そう言いながらそそくさと準備する。

「ローストビーフ…初めてたべる…」

「ふふん!おいしいよーー?イギリス料理だから僕はよく食べてたよ!日本に来てからは確かにあんま食べてないなぁ…」

早々に食し、隼人は満足気な表情だ。

「美味しかったな。今度作ろうかな」

「んふふー!もう1個イギリスの郷土料理、今あるんだよね!食べるぅ?」

「食べたい!」

隼人がそう言うと岩崎は嬉しそうな顔でタルトを隼人の前に置く。

「ふふん!これ!!ベイクウェルタルトって言うんだ!僕の好物!」

「美味しそう…!いただきます…!」

隼人はとても美味しそうな表情でタルトを食べる。

「隼人くん、甘い物好きだもんね…凄く美味しそうに食べてくれて嬉しいよ。ふふふ…孫に食べれないくらいの料理を振る舞うおばあちゃんってこんな気持ちなんだね…」

「岩崎…ちょっと怖いぞ…」

「ひどぉい」

前半不穏、後半平和な高低差の激しい話になってしまいました…感想等よろしくお願いします!

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