人は見かけによらず
「そう言えばさっきのは息子か」
「そうだ!レオンだ!呼ぶか?」
「お前、それ自分の息子を自慢したいだけじゃないか?」
「はっは!バレたか?」
「はーい!呼びましたー?!」
「地獄耳だな」
「そうだ。こいつ耳いいんだよ」
「お前は耳悪いのにな」
「悪いとは何だ悪いとは」
そう冥たちが話している横で隼人は岩崎と小さい声で話す。
「なぁ岩崎、あんなゴツい、明らか強い人に冗談言う冥さんマジ何者…」
「まぁねぇ…良くわんないよねぇ〜…」
「冥さんは相当すごい方だと伺ってますよ!」
そうレオンが隼人と岩崎に言う
「本当に耳いいねぇ〜」
「いえ〜それほどでも〜」
「自慢の息子だ!まだクソガキだがな!」
「何歳なんですか?」
「138歳です〜!!」
「僕の丁度200才下だ〜」
「偶然ですね〜!すご〜い!!」
「そういえば、店の外観が随分と変わっていて潰れたのかと思ったぞ」
「はっは!そうだな!あと数年先の話だが、息子に店を継ごうかと思ってな!先に外観を息子の趣味にしたんだ!」
「そうか、もう歳だもんな」
「いやぁ、まだまだ現役だぞ??だが俺がしっかりと動けるうちに色々しとかないとな…こいつ優しいから騙されたりとか心配なんだよ」
「なるほどな。でもそんな心配あまりなさそうだぞ。」
「なんでだ?」
「心がしっかり鬼だからだよ。むしろ何かやられたらやりすぎるんじゃないか?そいつ」
「あはは〜バレちゃいました〜?見ただけでわかるなんてすごいですね〜」
「たしかに心あたりあるかもな……流石だな冥さん…」
「まぁな」
「そうだ!注文はどうします〜?」
「取り敢えず酒だよな」
「はい!3つでよろしいですか?」
「いや、こいつが酒呑めないから2つだ」
「え、僕も呑む前提なんですか??」
「なんだ、だめか?」
「隼人くんもいるし……まだ昼だし…」
「俺は別にいいぞ」
「じゃあ……お願いします……」
「はーい!」
「酒持ってくる間に飯決めるか。」
「あ、メニュー渡してなかったな。これだ」
そう言いながら酒呑童子がメニューを渡す。
「めっちゃメニュー豊富じゃ〜ん」
メニューには居酒屋らしいおつまみにできそうなものからカフェのようなオシャレなものまで多彩な料理が書かれている。
各々料理を決めた所でレオンがお酒を持ってくる。
「ありがとな。じゃあ注文を…」
「大丈夫ですよ!聞こえてたので!」
「本当に耳が良いな」
「そう言えば父さん冥さんたちと呑んだりしなくていいんですか?」
「3人が良ければ呑みたいとこだが」
「全然大丈夫ですよ〜」
「俺も大丈夫です」
「じゃ、俺も呑む!レオン酒持ってこーい!」
「はーい!かしこまりましたー!」
そう言われたレオンはすぐにお酒を持ってきた。
「隼人さんはお酒呑めないと聞いたので。代わりによかったらこれどうぞ〜オレンジサイダーです〜!」
「あ、ありがとうございます!!」
皆で乾杯して呑み始める。
「このお酒おいしいですね〜!!」
「はっは!!!そうだろうそうだろう!この俺が造ってるからな!!」
「酒吞童子と言えば酒好きで有名ですもんね!」
「そうだ!」
「酒吞童子って酒好きだから酒吞童子って呼ばれてるんじゃないんでしたっけ?本名なんですか?」
「良く知ってるな!本名じゃないぞ!だが、1000年くらいはずっと酒吞童子って呼ばれているから本名忘れちまってなぁ!!ガハハ!」
「妾はお前の本名覚えているぞ」
「そう言えば冥さんと初めてあった時はまだ本名でも呼ばれていたか!」
「あぁ、伊吹童子な。」
「そうだったそうだった!そうだそこの…隼人だったか?そんな詳しいってこたぁもしかしてお前日本人か?」
「そうですよ」
「やっぱりか!日本は俺の故郷なんだ」
「日本が故郷なんですね、何でこの世界で店をやってるんですか?」
「あの世界の人間と妖怪では対立が起きてしまってな。それに加え人工増加、技術の発展…住みにくくなってな。妖怪たちは別の世界に逃げはじめたからな。俺はしばらく前に会った冥さんの故郷というこの世界に住み始めたんだ」
「何で仲良く出来なかったんだろう…」
「うーん…詳しい事はわからぬが…恐らくあの世界の人間は怖がりなんだ。自分たちと違う知的生物を極端に怖がっていたんだと思うぞ」
「わ、わかるかも……」
「確かに慎重派の人が多いのかも…特に日本人は」
「日本はいいよな」
「やばい日本オタク出てきちゃった」
「僕も日本大好きでーす!!」
「はっは!!実はレオンも日本好きなんだよ!」
「ほぉ…お前は何が好きなのだ?」
「そうですね…やっぱり……」
そこから冥とレオンが日本トークをしばらく続けている間隼人たちは逆に異世界の話をしていた。
「へぇ!隼人は初めての異世界なのか!」
「はい、そうなんです」
「ここもいいところだろう」
「はい!めちゃくちゃ!」
それから他愛のない話をして数時間後。
「はー!!!久しぶりに話せてよかったぞ!!」
「おう!!また来いよ!!少なくとも俺が生きているうちにな!」
店を出て歩きながら話をする。
「いやぁ〜めちゃくちゃいい人でしたねぇ〜」
「いや本当…酒吞童子って聞いたことあったけど怖いイメージしかなかった…」
「わかるぞ。見た目もいかついしな。でも見た目や人伝いでの印象はあてにならないからな」
「レオンくんも見た目の割に結構なオタクだったりするしねぇ〜」
「そうだな」
「次どこ行くぅ〜?」
「そろそろ帰るか?」
「そうですねぇ〜隼人くんも疲れちゃうだろうしねぇ」
「その前にどこかで休んでいった方がいいんじゃないか?」
「そうですね。俺ちょっと休みたいです。」
そんな話になったので少し休んでから元の世界に帰った。
1週間以上余裕で間あいてしまった………もし、面白いと思ってくださっている方がいるのなら本当申し訳ない………




