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愛の花  作者:
異世界
16/17

初めての異世界

隼人が岩崎と冥に教えて貰い魔法の練習をし始め、半年程がたったある日…

「隼人くぅ〜ん!もうすぐ春休みだねぇ!」

「そうだな、魔法の練習が捗る」

「まぁ…先生としては勉強もしてほしいとこだけど…そんなことより、春休みに入ったら『異世界』行こっか!」

「マジ?!」

「マジマジー、そろそろ隼人くんも魔法になじんできたからねぇー」

「でも、僕もそんなに行き慣れてるわけじゃないから、最初は僕の1番行ってる異世界と冥さん連れて冥さんの故郷のどっちかかな。どっちがいい?」

「んー…岩崎の1番行ってる異世界って前に言ってた九尾の狐のとこ?」

「よく覚えてるねぇ?!そうそう、そこだよ!」

「えぇー…迷うー…冥さんの故郷も気になるし九尾の狐も気になる…」

「あ、因みに冥さんの故郷は僕のお母さんの故郷でもあるよ☆」

「あー、同じ国出身とか言ってたっけ…」

「あと、隼人くん連れてくなら冥さんいる方が安心かなぁ…僕的に…」

「それ言われたらほぼ一択じゃねぇか…てか、その九尾の狐の世界に冥さんを連れて行くってのは駄目なのか?」

「あぁ、絶対駄目だね!あの2人犬猿の仲だから!」

「え!冥さん怒ったりするの?!」

「うぅ〜ん…ちょっと違う気もするけど…まぁそんな感じかな…嫌味っぽくなるって言う方が正しいかな?」

「ちょっとそれは気になるな…」

「まぁまぁ、じゃあ冥さんの故郷にしよーか」

「そうだな」

―春休み―

「…ということで冥さん!冥さんの故郷いきますか!今から!」

「分かったぞ。何日くらい行くんだ?」

「そうですねぇ…隼人くん最初だから…1日、2日かなぁ…」

「あんまり長いと、アレなんだけど…」

「説明し忘れてたけど、異世界とここ時間ズレてるから場所にもよるけど、冥さんの故郷のとこだと向こう1日でもこっちでは20分くらいしか経ってないから安心してー」

「そうなんだ、便利だな」

「うんうん。本当に。」

「取り敢えず1日で、行けそうだったらもう少しでいいんじゃないか?」

「そうですねぇ。そうしましょう!」

「妾も故郷は久しぶりだな。」

「どんなとこなんですか?」

「時間が経っているから今がどういう風なのかは分からないな。」

「そうなんですね…実家?とかは行かないんですか?」

「500年に一度、くらいだろうか。たまに行くぞ」

「わぁお、桁がオカシイ」

「お前のテンションもおかしい」

「ふふ。まぁ、久しぶりに帰ってもいいかもな。お前らも来るか?」

「え!僕も初めてなんだけど!行きたい!!」

「うわぁ、すごい気になる。行きたい」

「それはそうと、あっちじゃ言葉通じないからねぇー言語自動翻訳させる魔法やらないとなんだけど…隼人くんやってみるぅ??」

「なんか分かんないけどむずそう…」

「そうだね〜言語自動翻訳させるってイメージがねどうしても難しいからねぇ」

「そうだよな…でも、頑張ってみる!!」

「言語自動翻訳させる魔法はこれだよー」

「魔法陣、複雑ー…」

「取り敢えずやってみよぉ!!」

「これ、2人一気にとかできないのか…?これ2回とかちょっと嫌なんだけど…」

「おっ!いい質問!実はできるんだよねぇ!」

「できるのか…逆になんで今まで教えてくれなかったんだ…」

「それはねぇ…使うことがなくて忘れてた☆」

「まじかよ…」

「あはは…ごめんごめん…」

「別にいいけど…どうやってやるんだ?」

「意外と簡単でね〜手を繋いで、どっちかに魔法陣をかけば同時にかけれるよ〜ちなみに人数が増えても一緒の感じで誰かに書けば一気にかけれるよぉーー」

「え、つまりお前と手繋がなきゃいけないのか?嫌だな…」

「ヒドクナイ?」

「一応他にも方法あるにはあるぞ。」

「どんなのですか?」

「あーあれねぇ……」

「この魔法陣を描きその少し高い位置に使う魔法陣を描いてそこをくぐるというものなのだが…何にしろこの魔法は2つの魔法陣を維持するという高難易度の技術が必要だからな。難しいぞ」

「そうか……致し方ない…」

そう言いながら渋々隼人は岩崎と手を繋ぐ。

「わぁ〜隼人くん手ちっちゃーい」

「お前が無駄にでかいんだろ。早くやるぞ。手出せ」

「あぁ、そっかぁ手塞がってるもんねぇーなんか照れちゃうな」

「照れんな気色悪い」

「はーい」

隼人は深呼吸をしてから魔法陣を岩崎の手にかく。

「よし、中々好感触だった!」

「おぉ僕も何かいい感じな気がするよぉ!冥さん異世界の言葉喋ってみてください!!」

「あぁ分かった。…そういえばロフェちゃんは異世界の言葉が分かるはずだが?……異世界の言葉で話したぞどうだ分かるか?」

「おぉ!分かる!」

「すごい!一発成功だ!!成長したねぇ」

「てか…お前異世界の言葉わかるのかよ!!手繋いだ意味ねぇじゃねぇか!」

「あはっ☆まぁいいじゃん!練習になったんだし!」

「はぁ……まぁ、そうか…?」

「この感じだったら半日くらいもつかなー」

「お前らも異世界で言葉がわかるようになったことだしそろそろ行くか」

冥がそう言ったため3人は外に出る。

「寒いな」

「そうですか?俺はむしろ少し暑いです」

「2人の差すごいねぇーちなみに僕は丁度いいなぁー」

「ふふ。異世界へのゲートは妾が開いてやろう。」

そう言って冥が魔法陣を描いて直ぐに扉が現れた。

「魔法陣描くのはや…!」

「有難う。早くしないと扉閉じてしまうぞ」

「はーい」

そう言って冥と岩崎が扉に入った後に隼人も続いて入ると眩しい光が視界を包み、隼人は思わず目をつむり次の瞬間目を開けると、圧巻の光景が広がり、思わず息をのんだ。

「…っ!何これ…凄い!」

言葉に表せられない驚きと感動を感じた。神社の社のようだがもっと大きい建物や、ビルのようだがコンクリートなどではなく木のような素材で作られている建物が並んでいた。

「ははっ昔とあまり変わっていないみたいだな!懐かしい!」

「上手く言い表せないけど、日本と似てる気がする」

「そうだな、日本が周りの国の影響を受けず独自の文化を極めていたらこんな感じになっていそうだよな。だが、それだと恐らくアニメなどが生まれてないからな!それが日本でいいとのだよな!!現にここにはアニメ無いしな!!」

「こんなにテンション上がってる冥さん珍しいな笑」

「冥さん、オタク特有の早口でちゃってますよぉ笑。てか、まずどこいくぅ?」

「どんなとこがあるか俺はわからないしな…」

「ここにしかないようなとこ行きたいよねぇ」 

「旅行と同じ感覚じゃん笑」

「まぁほぼ旅行みたいなもんでしょぉ〜楽しもぉ〜〜てか隼人くんもちょっとテンション上がってるよねぇ笑」

「ふは、バレた?笑ちょっとこんな雰囲気好きで楽しくなっちゃって笑」

「珍しいテンション感してる笑かくいう僕もテンション上がってるけど笑」

「昔よく行っていた店がまだあるか見に行ってもいいか?」

「勿論いいですよ!行きましょう!」

少し他の場所にも寄りながら冥のよく行っていた店という所に来た。

「おっ?まだやっていそうだぞ!おーい!もみじー!いるかぁ?!」

そう冥が呼びかけると店の奥から黒髪の山伏装束を着た人が出てきた。

「もみじ?店主さんの名前かな?」

「分かんないけど、多分そうじゃないかなぁ」

「冥じゃないか!!久しいなぁ!!」

「まだやってたのだな。しぶといじゃないか」

「言い方がわるいのぉ!あてはこの身朽ち果てるまでこの店を続けるぞ!」

「昔から変わってないな」

「お前もな!だが、そちらのお二人さんはどちら様じゃ?」

「妾の弟子だ」

「はぁん…?お前に弟子ねぇ…本当か…?」

「いやぁ、それが…本当なんですよねぇ笑冥さんに弟子なんて信じられないのはめちゃくちゃ分かりますが」

「ロフェちゃん失礼じゃないか?」

「本当に驚きだが…それにしても2人もとは…」

「まぁ俺はどちらかと言うとこいつの弟子だと思います」

岩崎を指さしながら言う

「成る程。つまり冥の弟子の弟子という訳か。名は何というのじゃ?」

「僕はロフェ・ゼフィンと言います」

「瀬戸隼人です」

「あてはもみじ、じゃ。この店の店主をしておるぞ。ところで、お二方は別世界の者じゃな?魔法はあるのか?」

「魔法はない世界ですねぇ」

「雰囲気的に純人間だよな?」

「はい」

「珍しいのぉ。あては魔法をやっておらんから詳しい事はよく分からんが…魔法のない世界で魔力を持って産まれるのが珍しいのは分かるぞ!」

この話の裏話なんですが…もみじちゃんは元々全く登場させる…というかそんなキャラすらまっっったくなかったんです。冥さんの行きつけの店とかあるとなんか…エモいかなって(?)なぜか出来ました

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