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『土佐国胤間寺の住僧、大般若経速記のこと』速記談5052

作者: 成城速記部

 土佐国に胤間寺という山寺があった。この寺の住僧に、国府の役人が、私には大般若経全部を速記したいという大願がある。どうか、結縁のために力を貸していただきたい。プレスマンや原文帳は、私のほうで用意します。人を集めて、盛大に書かせてほしい、という話であったので、協力をする約束をしたが、そのまま何年かが経過してしまった。当の役人は、それっきり連絡をしてこなかったが、住僧は、人を集めて、大般若経を速記し終えた。国府に連絡し、法要を催すことにしたが、法要の最中に、急に辻風が吹いて、原文帳を全て巻き上げてしまった。しばらくすると、巻き上げられた紙が降ってきたが、大般若経の文字は消えて、白紙になっていた。ただ、一枚の紙には、経文は霊山にとどめ置く、と書かれていた。



教訓:せめて反訳前でよかった。

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