待ちに待った、枝豆の収穫
大豆畑に来て育って来ている大豆を眺める。
もう、お前達ともお別れか……。どうなるの君達?
育った大豆を眺めていても大豆は答えてくれない。今は青々としている葉だが大豆が取れる頃には緑から黄色くなった様に記憶している。
そしてうちの大豆は、まだ青々としている。まずい……。これ、旅立つまでに間に合わないだろうな……。この大豆をどうするか。
①早く育つよう、木の魔法を注ぎこむ。
②諦めて城の兵士のみんなに食べて貰う。
このどちらかだろう……。①の方法とっても良いが、季節によっての干渉を受けないので、やや味が落ちる気がする。
②は、ここまでみんな来てくれるだろうか…毎日の世話だけでなく、移動に時間がかかるのが痛い。
しかし畑作業をしにこちらまで、もどって来る提案は馬鹿げているし。
大豆……。どうすればいい? って1人でやっていると、ある日,大豆の精霊が現れそうで怖い。
ウンディーネの登場シーンを思い出す。……あれはあれで怖かったからなぁ……。
ある日……旅の途中の草原を、歩く僕の足もと……地面が突然裂ける!?
その隙から黄色の蔓があら現れて黄色の葉っぱのがわらわらと現れて…………。
いや、待て……。
僕が畑で座り込み馬鹿げた妄想ではあるが、無い、とも言い切れない事を考える。
そこへウンディーネと、大きな帽子をかぶったフィーナがやってくる。
「どうしたの主様?」
ウンディーネが、僕の頬に指先から水をピュ――ンと水鉄砲の様にかける。ってかけちゃダメだろう?
向こうの世界では、暴行罪なる? なったけ? 忘れた……。
「ウンディーネ、水かけちゃダメだから!」
「どうして? 涼しいよ? ほらフィーナも」
そう言ってウンディーネは、フィーナに水をかける。
「もうウンディーネ!」と、言ってフィーナが手のひらを前にだし、息を拭きかける。
そこから小さな綺麗な花が咲いたと思ったら、それがウンディーネを追いかける。
ウンディーネも器用に避け、フィーナに霧の様なシャワーを降らせる。
僕は僕で風魔法で、ウンディーネとフィーナの魔法を上空に上げて撒き散らせる。
そして気づいた時には、結構僕達はびしょ濡れで遊んでいた。
そういう場合は、結構なセクシーな事になるわけですが、木の魔法を使う女の子と水の精霊はそんな事にはならず、ただただ僕がセクシーだった。
ズボン以外が、スケスケだったが海パンよりましって露出度。
目のやり場にこまったのか、フィーナが「枝豆収穫もう出来そうですね」と、少しもこっちを見てくれずに言った。
「収穫?」
「はい、もしかして……大豆の収穫時期まで待ちますか?」
ああああぁぁ……! そういえば、枝豆って緑の時期で収穫していいんだ。
単純に、城で見た本に大豆の収穫は、10月位って書いてあったから……枝豆もそれくらいかと思ってたけど、よく考えると枝豆は夏の緑の時期に取れるものだった!?
それにしてもフィーナは、枝豆まで知っているようだが、魔王が向こうのお土産で持ち帰ったのかな?
枝豆の餡のずんだ餡を買って帰った可能性まである。
「フィーナは、食べた事あるんだね。ウンディーネ、枝豆で餡子まで出来るんだよ」
「あんこ? 美味しい?」
「そうなんです。ウンディーネ! 魔王様の買って来てくれた。名物のずんだ餡を使ったお餅は、凄く美味しかったんですよ」
「名物……宮城……」
「そうそう! 確かそこです!」
魔王ヤーグ様どこまで、気軽の観光して歩いてるんだ……。
そう思うと、魔王の行動に納得出来ないか、気を取り直して、食べれそうな枝豆を収穫する事にする。
成長具合は、結構適当に選んでしまったが、たくさんの枝豆を週間する事が出来た。
袋がないので、麦わら帽子に入れて帰る。
そして勇者の間に帰り着くと、ルイスを探して「あの大豆がこんなに立派に育ちましたよ」と、今日畑に来なかったルイスに言ってみた。
「大豆も、ハヤトの魔法の腕も、立派に育ちましたね」
そう優しい笑顔で言うので、こちらがぐぬぬとなってしまう。
忘れてましたや、あっ、そうなんですね。と、言っていたら文句の1つも言えるのに。
そして彼は続けて言うのである。
「さあ、枝豆を作りましょか。ハヤトが好きだったらずんだ餡のレシピについても調べてありますが、本日はお作りしましょうか?」
そんなに枝豆の事を気を配ってけれたのか……と、感動させられると言う返り討ちにあう。
「今日はそこまで収穫してないから、ずんだ餡はまた今度にでもつくろう」
そうして僕らは台所で、たくさん枝豆を茹でて食べたのでした。 明日は、まだまだありあまりそうな枝豆を兵士練習所のコック長が貰ってくれるか確認しに行こう。
それでも余るくらい枝豆はありそうだ。それなら提案責任者のルイスの実家に、ご挨拶に持って行こうかな……と言うレベルには。
続く
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また、どこかで!




