異世界の日本料理屋 松
今日はの昼はフィーナを街に誘って、昼食をとる事にした。
彼女は、僕のもとへ訪れてしばらく経った。そうなると初めての時には気づかなくても、生活をする事によって出てくる問題もあるだろうと彼女を昼食に誘う。
もしかして洋服や雑貨が足りない場合には、一緒に買いに行ったりする事もあるだろう。
それがデートに見えてしまっても、致し方ない事だ…僕たちは恋人同士だしねぇ?
そして僕とフィーナは、城内の街行きの定期乗り合い馬車に乗り込む為、彼女に手を差し出し腰を支える。
その後に続く、ウンデーネとシルエット二人のエスコートため、それぞれに手を伸ばす。
そのあいだに僕は凄く、まばたきをしていたはずだ。
当初の話しでは、僕とフィーナの2人だけのデートのはず。
僕たち4人は、フィーナが僕の横に座り、ウンデーネとシルエットとは向かい合わせで座っている。
ウンディーネとシルエットは、僕たちの顔をみて頬笑みを絶やさない。
「主様、街で食事なんてひさしぶりね」
「主様、ちょっとしたハーレムなんて素敵ね」
シルエットは、ウンデーネの真似している。
「一緒に食事は、楽しいけどハーレムを作るのは僕の趣味じゃないから」
フィーナは、僕たちがそんな会話している中で、一人静かに黙り込んでいる。
「フィーナ、僕は君を誘ったんだし何か食べたいものがあれば言ってね。君の好きなとかもっと知りたいし」
彼女は、少しもじもじしながら、「人間界のおにぎりや卵焼き食べてみたいです」そう言った。
可愛い、今すぐ君を連れ去りたい。そして2人でデートをしよう。
「わかった。じゃあ、街に入ったら銅像の前で降ろして貰おう」
「えぇ、こちらの人間界にもあるんですか? おにぎり」
「そうらしい。実は僕も噂だけで、行った事はないけどね」
彼女は、手を合わせ顔の横に起きながら、目を輝かせている。ウンデーネは、おにぎりと聞いて首をかしげているが、シルエットは食べた事があるのか特に驚いている様子ではなかった。
街に入ると石畳が続いていたが、土の上を馬車が通る馬の足音になってしまった。
「ごめん、行きすぎたみたいだ」
僕らは次の停留所で、住宅街へと降りる多くの人の後に続いておりた。
まわりを見渡すが、噂に聞いた銅像はないようだ。
「ハヤトさん、異世界の料理って日本食って言うんでしょう? どうでした? こっちの日本食は?」
「えっ? こっちでも食べられるんですか?」
「えっと確か、銅像の近くですよ。街に行った時、食べたら感想教えてくださいね」
そんな話しをバジリオの訓練の時したのだが、その時は異世界の料理がものめずらしい時期で、詳しく場所まで聞いていなかったんだよなあ……。誰かに聞けばいいかとか思っていたし。
今回もすぐに見つかると考えいたが、簡単に考え過ぎてた様だ。
「ここの辺りに歴代の勇者の内の1人の銅像があって、彼が残したレシピを使った日本料理屋があるんだ。ちょっとここら辺をちょっと探してみようか」
そうフィーナとシルエット、ウンディーネに伝える。
僕のちょっと自由な大精霊を、シルエットにまかすわけにもいかないので、僕とウンデーネが組になり、フィーナ達と別れ探す事にした。
そうすると、案外すぐに銅像は見つかり、フィーナ達もすぐにそこへとたどり着いた。
武者の恰好をした格好をした銅像を見た彼女たちは、目を開けて驚いている。
「この銅像、もしかしてよしの? 髪型とか、そっくりだけれどもっと彼、目つきが悪いわよね?」
「それはシルエットとだいたい戦ってるからじゃないですか――、でも、そうですね。目がキラキラし過ぎかもしれません。お城にある方が、本当のよしのさん似てますね」
「彼は、魔界に居るの? 子孫ではなくて?」
僕は、少し驚きを隠せず聞く。勇者がそんなに長寿だとちょっと問題かもしれない。
「彼よ。魔王は、気まぐれで何百年の前から人間の勇者を、青い鳥にして置いているわ」
シルエットは、魔王ヤーグのイメージには合わない言い方をした。そしてあの青い鳥には、そんな影の部分は見受けられなかった。
どっちかというと、魔王の羊羹を勝手に食べて、懲らしめられてしまうタイプの鳥のように思えた。
「よしのさんも少しは丸くなって、暴言も減ってきているんですよ」
「でも、彼はいつも怒っていて面白いわよね」
「もうシルエットは、すぐによしのさんを挑発するから」
「僕がこの世界へ来た時、ギルドマスターレンさんから当初聞いていた通りの勇者のようで、物語が真実に忠実あって良かったような、そこはてごころを加えて素晴らしさだけ残すべきなような、悩みどころだ。次は僕が登場する番ぽいし……」
とりあえず懲らしめらてる系なら、同じ勇者だけの共通点だけで、僕が長生きになるって事はないだろ。
しかし僕は、フィーナを見る……。もし魔王が、エルフ系の人格の持ち主なら人の通りとしてわかるが、魔王ファミリー長生きになっちゃおう系だと、いささか話しは複雑になり最悪、僕はおじいちゃんだがフィーナは若いままって事もありうる。
「あっ、あった!」
僕の人生計画について考えたていた時、ウンディーネの声がした。日本料理屋はどうやら見つかったようだ。
僕の人生計画には蓋をして、現実へと戻る。
店の前には、ビオトープ、陶器の鉢に小さな魚が泳いでいる。三人の女性は、その魚を見て可愛いとか素敵とはしゃいでいる。
少し待っているとウンデーネは、魚を覗き込もうとしてるし、そんな彼女を支えようとするシルエット、少し遠くから二人を見ているフィーナとそれぞれの個性の違いを何となく眺めていた。
その日常と言っていいだろう時間。
僕は気を抜き過ぎて……フィーナが髪を耳にかけようとしているしぐさをただみつめていた。
不意に彼女は振り向き、僕の視線に気づいてこちらを見て恥ずかしそうに笑う。
そういう瞬間、胸中にあるなにかの存在を感じる。それは息とが止まるような、こそばゆい様な気持ち。
おもわず赤面するほど、彼女を好きだと感じる。本当に不意打ちは、びっくりするしやばいのだ。
続く
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また、どこかで!




