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僕と年下の女の子

 ギルドクエストが、始まって、3匹の葡萄が倒れていた時、僕は慌てていた。


 後からやって来るフィーナの可愛い笑顔いに対する愛おしさ。再び髪を結んでいる姿や、「お待たせしました」と、少し上目づかいのフィーナの可愛らしさ。


 もう少しで「結婚しよう」と言ってしまうところだった。


「ギルドクエストの時に、お母さんが葡萄って魔物を倒したら……お父さんからプロポーズされたの……」


「お父さんロマンチック」


「素敵!」


 とは、さすがにならないだろう。


 もしなるようになれば、同居しているだろう魔王の教育の成果に震えあがるしかない。


 そんな事を考えている間に先頭集団は、どんどん先に進み。


 ルイスの矢が、僕の頬を僅かに外を飛んで行く。


「ハヤト、大丈夫ですか!?」

 僕の横に居たフィーナが、心配げに僕に駆け寄る。


「ルイスは、心配症なので……。先頭集団がもう行ってしまいますよという、知らせる為の矢でしょう」


 リーダー矢を放つ執事と、執事に心配症属性を付けてそれですます、リーダー。


 お天道様に顔向け出来ないのは、どっこいどっこいだな。それ急げ――! 遅れるな! と、「フィーナ、行こう」と彼女に言って僕らは走る。


 オリエラや紫龍(しりゅう)さんが邪魔な草木を切り分け進む。


 しかし今日までほって置かれたこの草原は、肩より高い草木が覆っているので、違う人物が少し払われた道をそれて走るだけで、すぐに道など無くなってしまう。


 その後、何度も葡萄にあった。しかし紫龍さんが先頭を走る事でカバー力が違う。葡萄を見つける誰かが今以上の早い早さで、先頭に躍り出て葡萄に攻撃を仕掛ける。


 そのサポートを下手するとすべて紫龍さんがやっている。


 多分彼は僕とは違い、勇者ではないけれど凄い力を持ち、そのため国からもう動けなくなってしまった人なのだろう。


 彼の抜けたその場所は、僕とは違い替えがきかない。


 そう思えてならない。この世界はもう勇者なの必要とせず、魔王もそう進化してしまったのかもしれない。


 …………こんな時、僕が普通の勇者なら何故そんな世界に僕が来なければいけないのだ!! と、考えるかもしれない。


 ――時間の余裕があって、好きにフィーナといちゃラブ出来るぜ! やったぜ! と、思っておこう。


 そんな僕をリーダーとする、勇者パーティーと紫龍さんは、草木をわけで進むと葡萄ばかりで詳細は割愛するが、ツタの距離が湿地帯の植物系の魔物より短く、アリと比べ移動距離がほぼ0なのも楽だった。


 林を抜けるとそこは開けた平野に小さな村が現れた。色とりどりの花が彩りに分けられ植わっている。そのすぐ横を両手広げた大人2人分くらい幅の川が流れていた。


 施設がアメリカの西部劇ぽい建物で、ここだけ時代設定間違えているなと思わなくない造りだ。


 入り口入り、中を散策すると、宿泊所や飲み物屋、食堂、雑貨屋などが並んでいる。


 どうやらこの村は、ホーエンツォレルン城と他の村をつなぐ為の宿泊(しゅくばやど)のようだ。


 先頭行く紫龍さんが、北だろう方角を指さし、「あっちの方角が、魔界だ」そう言うと。


 ――オリエラ、僕、フィーナに緊張が走る。――




「あっちが、ホーエンツォレルン城だ」


 紫龍さんがそう言う、僕達三人は顔を見合わせる。


「あの紫龍さん確認なんですが、魔界に逃げた方がいいとかいうのを、オブラートに包んで言ってるのではないですよね? 例えば、大きな仕事を終えた勇者は用済みで、始末しようとする貴族の動向をキャッチしたみたいな?」


「それはない。しかし、何か? お前はそう言われる様な事しているのか?」


 ――僕達のパーティーは、今……魔族、魔王部下の白銀狐、おとしごの王女、立場不安定な人間に勇者、英雄の子孫、兵士練習場のリストラ元事務員、精霊のウンデーネ……と言う結構やりたい放題の組み合わせでホーエンツォレルン城の王様の間近に存在してますが……。


「そんなことは――ないで――す!」


「そうだろう」


 運よく物分かりのいい人間ばかり残っていたので、三人でうなづき示し合わせる。フィーナに、小声で「フィーナ、今、魔法で、耳やしっぽとか見えなくしてるって事ないよね?」って聞くとふるふると首を振った。かわいい。


「じゃ――これからどうするんですか?」


「集まったら、飯食って帰る」


 なるほど!この人わりかし天然だ!


「じゃ、私は、8人座る事が出来るか聞いてきますね」


「じゃー私も行こう」

 そう言って、紫龍さん、とフィーナは、行ってしまった。


「いいんですか? 一緒に行かなくて私は大丈夫ですよ」

 オリエラは、そう僕の顔色をうかがう様に言う。


「オリエラ、仲間だからそこらその辺は、気にしなくてもいいから」


 僕はオリエラの顔を見る。

「やっぱり気にした方がいい時もあるかもしれないけれど……どう思う、オリエラ?」


「うんー学校でも、他の女の子と、付き合ってる人には話しかけるの気がひけますよね」


「やっぱり気になるよね」


「でも、別にハヤトが、とかじゃなくて」

 彼女は慌てた様に訂正する。


「うん、僕とかじゃなくてね、一般的にそうぽいからさ。やっぱーオンオフって大事だよね」


「はぁ……」


 だめだ。ついこの間まで中学生だったはずなのに……。歳の若いオリエラと二人だと何話していいか全然わからない! 共感する話しかたってどうやるんだ……。



 続く

見ていただきありがとございました。

また、どこかで!

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