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お互いを知る

 すっかり僕らの家となった勇者の間に帰り着き、今日も夕食には、間に合った。


 僕らの門限は、ギルドクエストでとんでもない事にならなければ、城で料理が料理される時間前までには帰る事にはなっている。


 けれど、遅くなっても、ルイスの夕食をとる人数確認にまにあわず、兵士の練習場で食べればいいだけだ。


 しかし今日は間にあったか、実には微妙だ。

 玄関で泣いてウンディーネと彼女を慰めていた僕は、偶然と言うか、家の前だから必然にルイスに会い夕食の人数に入れて貰ったのだ。


 そして今、この屋敷に居るメンバーは、食後のダイニングのテーブルに集まっている。


 右側が男性、左が女性と言う風に何となく割れ、上座の暖炉側を中心として順番で、僕、ルイス、ミッシェル、そしてぬいぬい。左側は、フィーナ、オリエラ、ウンデーネ、シルエットになっている。


 最初は、オリエラは、ぬいぬいの前に座ろうとしていたが、「なぜ、お前がそこに座る。お前はもっと向こうだろ。行く、行かないにしても、話はちゃんと聞いておけ」と言われ、その位置についた。


 ちなみに、今、ウンデーネは、シルエットになにやら、手や腕を掴まれて凄く観察されている。


 ウンデーネは普段は強気なのなのだが、シルエットの能力とは別に、強気でグイグイくる妖艶な女性に弱いようで、涙目でこちらを見てくる。


 僕はそれを少しの笑顔で見守る。


 シルエットとウンディーネの今の状態について、僕がどう割って入ればいいのか、正解はよくわからない。


 しかし僕ばかりにウンディーネが、べったりではダメな気はする。


 ウンディーネは、狂犬で、気分やで、いい子で、優しく、強い。彼女なら実は、どこでも輝けと思うのは、契約者の欲目なのだろうか?


 だから見守るってみる。


 僕の考えが間違っているかもしれない。間違いだった事に気付き、足が止まった時、それから改めて考えてもいいと思う。


 目の前には、僕を助けてくれる人がいるのだから。


 ……そう言えば、ルイスもミッシェルも僕の素晴らしい仲間。……だよね――? たぶん。


 ルイスは、当初、誰かの思惑で来ているみたいな事を、言ってて、ミッシェルは、転職の為に最近すご――く頑張っているけど……。


 僕が、ルイスの顔を見つめると……。


「あぁ……ウンデーネとハヤトは、食べていて大丈夫ですよ。不都合があったら話すと言う形で」


 と、結局はさっきまでウンディーネを慰めていた僕に彼は至極(しごく)真っ当に、僕がパーティーのリーダーである事が出来るように補佐をしてくれる。


 そしてさっきは遅く来た僕らのために、料理を運ぶのを手伝ってくれる。


「ありがとう、司会お願いします」と、言いながらエビフライぽいフライを食べる僕。


 う――ん、こんなリーダーですが、今の時代にルイスが居てくれる。そのラッキーさが僕の才能なのかもしれない。 まぁ力不足は、今始まった事ではないし良いか。


「では、今日のギルドで聞いて来た情報を、まず。今回、運よくレン、ギルドマスターが居たので、フィーナとシルエットの仮の身分証明書は、ウンデーネと同じ但し書きがありますが、ギルドマスターの権限で交付されました。しかしやはり、副長の紫龍(しりゅう)さんと()める声が待っている間中、待合室によく聞こえてました。それはやはり……人ならざる者に何度も人権を与える事は、王への我々の貢献を越えての反感を買うという可能性がある、という事を覚えておいてください。


「わかりました」「怖いわねぇ」


 ルイスの言葉を、受け入れたフィーナと、机に頬づえをつきながら不敵な笑みを浮かべなら答えたシルエット。


「でも、二人とも魔王ヤーグのもとにいたのだから、そこにも規律なあるって意味で心配はいらないと僕は考えています」


「もちろんです」と言うフィーナと、「ふふふ」と笑うシルエット、あえて魔王の名前を出した事をふたりは気付いていると思う。いや、思いたい。魔王の名を出して醜態(しゅうたい)は、見せないだろう絶対。


 しかし僕の仲間は、魔王の人なりをしらない。


「しかし人間やはり未知の出会いには、不安になるものだからお互いに、質問をし合うってのはどうだろう? と僕は思ってます」


「そうですね、わたしも聞きたい事は山ほどあるので」


 そう言って、先頭を切って切り込んでくるのが、ルイス。


「なんでも、答えられる事ではあればでが……答えます!」 「プライベートの事はちょっと……」


 なんか返答が、自由過ぎる……。


「お前たちが、魔王からのスパイって事は無いんだな」


 一番後ろからの、ぬいぬいの声……。


「ちょっと、師匠! フィーナは、ハヤトの恋人なんだよ」


「大丈夫です。魔王様がスパイを使う意味がありませんから」そう言ってニコリと笑う、フィーナ。


 少し心臓に、ズキュ――ンと来た。好きって意味で。


「私も大丈夫よ♪ ここならスパイするまでもなく、壊滅させる事が出来るもの、安心して」


「なっ!?」珍しく、ぬいぬいが、絶句する。


「じゃ、そう言う事で、次に話題に行きます」ルイスが、淡々と進める。魔界から来た二人の力を感じとり、彼女達の力を肯定し、新たなもめ事を避けたのだろうか?


「ちょっと、待ってください。城を、壊滅させる様な人たちをここに置いておいていいんですか?」ミッシェルが、声を荒げる。まぁそれは、そう……。


「ごちそうさま」

 ウンデーネが、食べ終わったらしい。よくこの空気で、晩御飯食べれてましたね……。


 話しの途中であるが、それに目を付けたルイスが――。


「ウンディーネ、お皿はキッチンに持って行って、ちゃんと洗って来てください。最近サボってますよね?」


「はい……」そう言って、ウンデーネは退場した。


「すみません。私には城を破壊する前提が、わかりません」

「でも、戦っていればそういう事もあるのよ」


「あっそうですね。それを言うのなら、人間も同じなのでは?」


「「…………」」歴史を知っている人なら、人間でもそんな行いはたたある事を知っている。魔界の魔神が個人でやるか、人間界の人間が集団でやるからの違いだ。


「ミッシェル、彼女たちは、彼女たちでしかありません。魔神がやるからと言って、彼女たちのどおりから外れる自体でなければそれは行われないかも知れないのです……」


「まぁ、それはそうですね。なら取り下げます。御二方、すみませんでした」ミッシェルは、ひょうひょうとしたスタイルですぐ撤回してしまった。彼らしい過ぎる。


「魔族の人間は帰れ、それは正しい事だと思います。簡単ですから。しかし私はハヤトとがと、言うと一個人の話のようですが、勇者が対話が出来ると考えているのならば、一度は試してもいいと思います。なんせ勇者は、フィーナにべた惚れなので彼女達が裏切るようならもう世界は終わったも同然です」


「「…………」」

 なんで、みんな否定しない?? ハヤトは、そんな事しないよね? ってもオリエラが言えば肯定するよ。


「もう! ハヤトさん何やってるんだすか!?」

 ミッシェルはまたもや、まだ起こしてない罪で僕を断罪する。それは僕との対話が足りないのか、そういう人間と見ているか、どっちだ?!


「……恋?」


「も――う、ハヤトさ――ん!」


 ミッシェルの声が、ダイニングルームに響く。僕の前には、耳まで赤い彼女が居た。


 続く


 

 

見ていただきありがとうございます!


また、どこかで。

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