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ギルドクエスト進級試験 その7

僕とウンディーネが、僕たちのテーブルに戻ると、20本ほどの魔力の回復飲料が置かれ、どこかで見た事のある袋がたぶんパーティー人数分山積みになっていた。


「これどうしたの?」事件解決の際貰った。新しく発売された方の魔力回復飲料を、鞄の上から触りながら僕は言った。


「あぁ、ジュースですか? ルイスさんが差し入れてくれたものと検定で、何らかの結果が出たチームから配られるらしく、ギルドの職員さんが置いていきましたよ。後、ギルドのレストランか、酒場で使える、サラダの食券や、なんかいろいろ入った袋もありますよ。飲み物に混ぜて飲むとスーッとする葉っぱのやつとか……」


「スーッと爽やかスリアロの葉だね」


「スリアロの葉、好きなんですか?……」ミッシェルが唖然とした顔で僕を見る。


「ハヤトは、いつも思いもよらない事に興味を持っているよね。大豆とか、植物に興味があるの? もしかしてだからサラダが、好きな?」


 人は合わせ鏡、とかなんとか言うが、僕の人物像がほぼルイスで構成されていた。


「それはルイスの教育の一環で僕が、知ったものばかりだから僕にとっては勉強、好きでも嫌いでもないよ」


「そうなんだ。私はてっきりハヤトは、植物にすごーく興味がある人かと思っていたよ」

 

 そこへルイスひょこっと現れた。


「「ルイス、おかえりなさい」」

「ただいま帰りました」


「あっ、ルイス、魔力回復飲料ありがとう」


ルイスは机に置かれてたそれ目に止め、少し眉をしかめギルドと配布物とかぶってしまい、気がとがめているのだろか?

 

「魔力回復飲料は結構ギルドから貰えたみたいですね。やはり当初の予定通り、魔力回復サラダを持って来るべきでした。日持ちしないので、料理長に断られたのですが、諦めるべきではなかったです」


「へぇ、そうなんだ」

 僕は魔法回復飲料を手に取ってみる。この飲み物は、料理長の衛生観念と折れない心で、今、ここにある。


――ギルド階級の検定会場で、唯一、サラダだけを食べているパーティーにならなくて良かった……。


「ハヤト、昼食はとりましたか?」


「いや、まだ。みんなは食べた?」


「僕たちは先にいただきました」「ウンディーネは、まだー」


「では、ハヤト、ウンディーネ行きましょうか」

僕らは人混みのなかを進んで行く。そして昼食用テントへ入り、城の練習場の様にちょっとだけメニューが選べる昼食の列へ並んだ。


「ハヤト、ギルドマスターのレン様の挑発にあまり乗らないでください」


 ルイスは、歩きながら何気になく言ったので、僕は少し驚いた。


「私はあなたと彼女の会話は聞いてはいませんが、彼女がどうやってあの地位へ着いたは知ってます。しかし、それで今はあのザマです。1人で仕事を抱え、他人にもそれを強要する。確かに仕事は出来る様になりますが……う……ん見ていてこちらが、辛いのです」


「それはわかるけど、今回の事件の事については、時間が無かったんだ」


「それはわかります。ですが、私としてはここで貴方を失うわけにはいかない。誰よりも。生き返らせればいいとお思いかもしれませんが、私にはそれ自体が時に恐ろしいのです。だから、危険があったのならせめて、仲間を呼んで欲しいそう思ってしまいます」


そう言ったきり、ルイスは黙った。そして僕の手下の1番のルイスの言葉を黙って聞いていた、ウンディーネは、僕の上着の布地を強く引っ張り歩いてる。


 そして時々、僕がいるか確認するように頭を僕の背中にコッリとあずける。


 ルイスのいつにない態度と、ウンディーネの服を引っ張る強さが、僕の行動が考えが足りなかったと反省はするが……。


「レンさんが……、それでも彼女があの道を歩けたのは、彼女の後ろを歩む人がいるからだと思う。僕は仲間を呼ぶ様につとめる。けれど無謀でないのなら、たぶん走るよ。そして信じてる。みんなの事。だから、そん時はよろしく」


そんな僕に対してルイスは僕を、めちゃ、めちゃ睨み。


「知ってました」と、呆れたように言った。


 ウンディーネは、納得出来ないようで……。

「主様のバカ、バカ、バカ」と、僕の背中をグウで、軽く叩いて来た。


 そして僕らの奇行は、ある程度知られていた様で、あまり驚かれる事はなかった。


 料理を取る頃、ウンディーネは僕のフルーツヨーグルトで許してくれた。ルイスに関しては、もっと僕が強くなるしかないのかもしれない。

     続く


見ていただきありがとうございます!


また、どこかで。

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