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ギルドクエスト進級試験 その2  

 蟻がいる。やはりこの蟻もバケツ大、いやもっと大きいかもしれない。この世界は重力がちょっと弱いのか? って思いはするが、人間はそうではないと考えると重力は普通なのだろう。


 今のところ見える蟻は1匹のみ、しかし今までの魔物より少し動きが早い様だ。黒光りする体は、幾つもの部位に別れてくついている。長い触覚は頭の上でちょこちょこ動きあまり可愛いものではない。と言うかグロデスクだ。


 そんな蟻を倒すべく僕達は、行動を始めた。隠れる場所のある適当場所を陣取ると、僕達の目の前の地面に魚を、切り分けてをおいた。


「じゃ……これから、アリを引き寄せますが、3匹目のアリが引きかえすまで、手出しはしないでください」


「もしアリが私達に気付いた時は?」オリエラが確認する。彼女は、魔法学校での戦闘訓練を受けているためか、落ち着いていた。


「その場合、僕の走る後を追い巣に向かって、敵1、2匹なら引き連れて行こう。3匹目からは全員で倒そう、とにかく魔物に知られず、巣へ行き巣の中の蟻を一網打尽にする魔法を打ち込む事を考えている」


「そんな事をしたら、おいどん達は、みんなアリに巣へ引っ張りこまれてしまわないでごわすか?」


「ハヤトさん、本当に大丈夫ですか? 僕はまた、死にたくありませんからね」


 ミッシェルとスドウは、はらはらした顔で僕を見つめている。


「僕が、アリの巣の中で炎と水魔法を組み立て熱波の霧を作ります。初めての挑戦だから、アリの生命力の方がまさる可能性があるので、その時はミシェル僕の魔法のアシストお願い。そんな感じで、行こうと考えているけどどうかな? 1匹、1匹は撃破、確実だけど、場所が広い分囲まれてしまうと同じ事だからね」


「一度やって、ダメなら逃げましょう」「でごわすな」


「じゃいってみよう。ではオリエラ、スドウは、巣に戻って来る敵をメインにお願いします」


 そして僕達は、今度は短時間のみ効果がある、より強力な強化魔法を重ねてかける。光が、僕らを包み込む消えると少しなんか変わった気がした。


「じゃ――行きますよ?」


「「はい」」


 計画通りやはり一匹目のアリが、やって来て魚の一部を持って行く。ゆっくりであるが次々に魚をもって行くアリが現れる。3匹目のアリが、引き返すのを見送ったのち次々と、以前のアリのフェロモンをたよりにやって来るアリを倒すのだが、アリ見た目以上タフで強い。


 僕の槍先をくわえて、僕ごと振り回す。魔法力を温存しなけばならないため、まだ使えないのが痛いがそれでも1匹目の蟻は倒す事が出来た。


 倒せるなら問題がない。早速蟻は集まりだし、列をなしてこちらに進んで来る。蟻を列の1番後方、蟻の巣入り口めがけ水で押し流す。


 アシストのミッシェルがうまい具合に、横に逃げようとする蟻を、風の魔法で押し込んでくれた。


 そして川が流れてくれている間に、「「走れ! 走れ」」と、言って全力で全員走りだす。そして目的地、蟻の巣入り口に着くと、僕は川の水を想像の力で熱波へと変える。


 水は僕の魔法によって水と炎が交わらない、けれど密接な距離を保ちやがて地面の上で熱波になる。


 はじめはそれでも、地上まではい上がって来た蟻は、ミッシェルの魔法によって倒されていたが、時間と共に登ってくる動蟻きが鈍くなってきて、出口目前で倒れ折り重なるようになった。


「長時間やっているとウンディーネ契約しているためから、水の勢いが強すぎてうまくいかなくなってきた。ミッシェル、すまないけど炎の魔法を僕に合わせて、それで様子を見たい」


 ミッシェルは僕の魔法に合わせて、まわりにだいぶ重なった蟻の亡骸を燃やしつつ、水の力を殺してくれている。

「これそろそろ下は酸欠状態じゃない。どうやっておりょう?」


「横に大穴を開けるか、ツタを這わせて光合成させれば良くないですか?」


「肝心の光がないでしょう……やっぱり大穴開けるか」


 その時、僕らの背後に突然穴があく。蟻がそこからうじゃうじゃ出て来るが、熱波にもうろうとした感じで、オリエラの敵ではなかった。


「あっスドウさん、魔石とってくださっているんですか? ありがとうございます」


「いや、皆さん、お強いから、おいどこれくらいしないと皆さんに申し訳ないでごわす。もう魔石10個は、たまったでごわすよ」


「聞きました? ハヤトさん僕ら有能かもしれませんね。なんか夢みたいです」


「だからミッシェルは有能なんだってば、ところで……、蟻もボスクラス出たりしないよね?」


「いやだな、まさか……それじゃー僕らに貧乏神が本当にいるみたいじゃないですかー、ここで言う冗談ではありませんよ」


「蟻の王いや……女王って……常駐してないものなの?」


「そもそもボス自体、そんなに出るものではないでごわすよ」


「うん、そうなんだけど、うちのパーティー凄い確率でボスを引当てるから……気にし過ぎだよね?」


 僕とスドウの話のあいだに、口を閉ざしてしまったふたり。なんか話して――! 下の音がめちゃくちゃ気になる。リズム刻んでるから!!


 ☆


 しばらくしすると、地面の中でのあ、ギチッギチッギチッと一定のリズムを刻む音は、はっきりと聞こえるようになった。


「これは、あかんやつですわ……」


 思わずそう呟いてしまう、それが今! 僕はまたもや、ボスを倒すために、敵全体に対して使っている魔法の威力をふる稼働する事に、全神経を集中させるしかない。


 しかし全体に効果のある魔法で敵を倒すのは、ゲームなら愚策。古代魔法や召喚魔法ならまだしも、『僕の考えた最強の魔法』という中2病感のある僕の魔法に使っていい選択なのだろうか? それしか無いのだから全力で行くか!


「これはなんの音ですか?」


 精悍な顔つきの男性、金髪に頑丈な身体と鎧と盾、前衛らしい彼が近づいてくる。


「歓喜が、始まってしまったでごわす」スドウが、彼らに説明を始める。


「歓喜ですか、それは困りましたね……。俺は、ラアキ。チーム『黄昏のリーダー』なのですが、ここは一度手を組みませんか?」


「どうします? ハヤトさん?」スドウは、そう聞くが、ハヤトは答えない。


「スドウさん~ハヤトさん、魔法使用時の過集中で石状態になったようです!」ミッシェルが、そう答えた。


 オリエラが「お願いします。手を貸してください」と返事をする。


「今、そちらのパーティーは、貴方しか戦えない様なので、女王の報酬はうちのチームが9割で、構いませんか?」


「構いませんが、私の働きによっては再考お願いしますね」オリエラは、そう告げる。


 ヒュ~~向こうのパーティーメンバから口笛が、聞こえた。


「わかりました。うちのパーティのメンバーは、戦、狩、黒、神父です。行動パターンは、前衛、後衛、前衛、前衛です。後衛の前に合図を送るのでご確認ください」


「わかりました。私は、基本貴方の後に入ります」


「では、しばらく待ちますか」彼がそう言ったのちに、魔法と魔物達の歓喜の音だけが聞こえる。


 いや……違う。地面を掘り進む音が、聞こえる。その後すぐに、黒魔術師の魔法の詠唱の声と彼の持つ鈴の()がリーリーン、リーリーンと響く。


 【禍津神(まがつかみ)を、滅却(めっきゃく)する(いにしえ)の精霊サラマンダー、すべて燃やし尽くす炎となりて敵にを滅ぼせ!】


 その時、彼らのチームの真下から女王アリが地面を押しあげ現れた! 彼のパーティは、各自一目散に逃げていたが、子供の様な黒魔術師だけは戦士に抱きかかえられる状態で空へと逃れていた。


「ファイアーストーム!」


 黒魔術師が、魔法の反動で後ろに吹っ飛ばされながら行使した魔法。

 その魔法は、女王アリを包み込む様に一瞬で燃え上がると、炎を燃えたぎらす鱗で覆ったトカゲ、サラマンダーが炎のなから渦を巻く様に現れ、大きく息を吸い込むと口から紅蓮の炎を吐き出す!


 魔法の力は強大で女王アリを真上から押しつぶす。彼女の足元からビチッブチッと筋の千切れるて音が不気味聞こえる。


 サラマンダーは消える間際の最後に、シャーァーと嫌味な笑い浮かべると消えいった。


 サラマンダーが消えた大地には、蟻の燃えた、異臭が漂い空気を埋め尽くす。


 臭い……。臭い? やっと地面の暗い穴の中を蠢く姿消え、僕が魔法を止めると辺りは異臭が漂っていた。


 そりゃあ蟻の巣を焼いた時も臭かったが、生焼けの匂いなのかよくわからないが匂いが凄い。


 ミッシェルとスドウさんが、後ろを見ているので二人の間から顔を出すと、でっかい蟻ありよりもっとでかい蟻が燃えいる。


 ――なんなのきもい!?


 そのアリは尚も立ちあがろうとするが、オリエラが水をまとった剣で女王蟻を一刀両断した。


 あれ? オリエラ力を貸している精霊は、うちのウンディーネさんじゃ? 彼女は、オリエラの周りを飛びかい、剣の威力を増大させていたようだ。

 そして僕を見つけ出しバイバイて、して消えた。 自由だなぁ……彼女……。


 続く





 

見てくださりありがとうございます!


またどこかで。

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