表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/249

海辺の大狂乱

 午後からはミッシェル、オリエラ、ぬいぬいの新たに加わったメンバーも一緒に、ギルドクエスト受けにギルドへ向かった。


 ギルドは、優しさ引いた市役所窓口兼レストランと言う感じというか、まぁ……酒場は隣の建物になっているが、だいたいアニメなどのイメージ通りだった。


 酒は置いてなく、そして冒険者だけが入れる仕組みのギルド兼レストランだが、充分うるさい。


 隣で深刻そうに、クエストの報告してる後ろで「お姉さんパスタまだ?!」とか言っていて本当やばい!


「こんなギルドの様子で、驚いてたらお兄さんすぐに死んじゃうよ?」

 って、とってもセクシーな格好のお姉さんに通りすがりに言われるし、本当にカオス。


 この施設には掲示板がギルドの入り口にあり、一攫千金のクエストなど様々なクエストが貼られてあり、階級に別れ張られている。


 パッと見、上級が多いが見ている間に初級が剥がされて行ったので、初級の動きが早いだけかもしれない。


「ハヤト、あそこの空いている窓口へ行ってパーティーの申請してください」


 そうルイスが言うと、次々僕の手にみんなのギルドカードが集まる。


 それを持って野球場で、ビールを売っている感じの受付嬢のもとへ行く。やはり彼女はイメージ通りに、元気で可愛い。


 しかしその隣では元気な中年女性が、息子みたいな冒険者に「ご飯もっと食べなよ」って言ってたりするが……。


「パーティー申請お願いします」


「こんにちはー、では、ギルドカードの提示を人数分お願いします…………はい。全員確認が取れました。リーダーはハヤト様でよろしいでしょうか? 後、ハヤト様が加入されましたパーティーの場合は通称は、勇者パーティーに固定されます。申し訳ありません」


「はい大丈夫です。お願いします」


 そしてリーダーは僕に指定されて、勇者パーティーの全員の分名前と通し番号と注意書きなどが書かれた紙ともう一枚を渡され「ありがとうございました」と、一旦返された。


 そしてそれを皆に回し読みして貰う。その時、ルイスが1番目を輝かせ、その紙を見ていた気がする。


 でも、僕に気づいた彼は「これで皆さん足抜け出来ませんね」と言っが、「いや、出来るだろう」と、冷静にぬいぬいに突っ込まれていた。


 しかしルイスはそれを聞いて微笑むだけでダメージ0に持っていってた。


 そしてそのまま彼は、2枚目の半紙に書かれた、今の戦力バランスから導きだされたおすすめ情報から海辺でカニ退治と、スライム退治を提示する。報酬は同じくらい。


「カニ退治でお願いします」


 僕はパーティーメンバーの意見をふたたび、さっきの受付嬢のコトハさんに伝えた。


「すみません。生死が関わる事なので、もう一度カードとお顔を詳しく拝見させてください。死体が他人の場合、処理に困りますので、後、先程のプリントもご用意ください」と、笑顔で言う。


 彼女は先程の通し番号のプリントをふたたび受け取ると、今度は1人1人の顔とギルドカードを確認した。


「はい、こちらをどうぞ」今回のクエストの説明のプリントを貰った。今回はカニの物的証拠は必要なしで、海にいる誰かにサインを貰えば帰って良いらしい。最低限の環境維持も書かれていた。


 そう言うが先か、直角に折れ曲がった金属の棒を貸して貰った。カニでも食べる時に使うのか? と思ったら、現地に行って使い方がわかった。


 ダウジングに使用する物らしい。僕は、それを持って進むと……。


 ピーンポーンと音が鳴る。そこの砂浜に軽く雷をくらわすとバケツ一杯分の大きさのカニが居た。


「先が(せば)まるとかじゃないのか……。しかもまわりにはカニしゃぶパーティーが、出来そうなほどいっぱい歩いているじゃないか!? はいはい狩ろう」


 僕達はそれぞれの得物を持って、戦うがルイスは弓だった。あれ? 鋼糸は? 今回は別に目の前の敵を倒せばいいだけなのに、と僕が見ていると、ルイスは……。


「服が、汚れるといやなんで」


 そう言う。わかる……。僕は、もう海水でビショビショだもん。


 ダウジングの金属は、背中にツタで巻きつけた状態の格好の僕は、満潮になって来るとどんどんカニが、増えるしなかなか終わらない。


 その事に少し腹が立ったのと、ダウジングの金属の無意味さにも腹が立ち、ツタをほどき岩場のてっぺんにもう放置した。 もう流されてもしらん!、という気持ちはこのカニほどあった。


 そう思っていると、向こうの方から、人が走って来る。カニも走って来る。どんどんどん近づいて――。


 って遠近法を無視したカニだった。大きさは家くらい。逃げてきた皆さんも結構な事故! 絵にも描けないダメージ具合。


 とにかく初級のランクの狩場に、つれて来ちゃダメな巨大ガニと初心者の心を折りにくる惨状だった……。


 すぐさま巨大ガニ退治のための作戦を立てる。


「ウンディーネは同じ水属性だから、あいつは鋭い水圧で貫いて! その最初の一発撃って待避。他のメンバーは、魔法などを使い遠距離攻撃で行こう。オリエラは最初はウンディーネの護衛で、遠距離持っているなら少しだけ参加して、ウンディーネ方へ向かない程度でね。ところでルイス、あいつどこが弱点なの?」


「見ての通り口でしょう。そこ意外、弾かれますから気を付けて」


「ウンディーネそこよろしく、それと僕に今、抱きつくのは止めて……」


「ウンディーネ、こうしないと怖くて……」

 その時、何かがウンディーネの方に飛んで来たが、オリエラが走ってきて、それの方向を変えた。


 矢! 矢! ルイスの矢! ウンディーネの目の力が、凄く強くなった……。


「ルイス、ひどい……オリエラの助けが無かったら……でも、ウンディーネ頑張るね」

 涙浮かべる、ウンディーネ……。どこで、そう言うの覚えるの?


「大丈夫だよ、ウンディーネ。咄嗟に動いちゃたけど、あの動線じゃ当たってなかったよ!」


 うちのパーティー、みんな心が強すぎて、さっきの惨状じゃ心は折れないの?


 そんな事をやっている間に、足音の地響きが音が近く、揺れが強くなる。


「もし全部だめだったら、カニ鍋にしてください! ぬいぬい!」


 岩場の1番見通しの良い場所で、顧問として僕らを眺めていたぬいぬいにそう呼びかけた。


「あれぐらいお前らでなんとかしろ! 横にしか動かないし、まわる時は一旦止まる!」


 まわる? 異世界のカニは回るの?


 しかしウンディーネの一発が、カニの魔物をつらぬいて魔物は息たえた。ウンディーネさん……もう、最強ですね。


「ウンディーネ、なかなかやりますね」


 そう彼女に声をかけたルイスは、もっと最強なの? それとも噛ませ犬なの? 少なくとも精神力はSSSのはず、しかし彼のその性格ゆえ教会関係の魔法ジョブには絶対になれなさそうで残念。


 ルイスはそのまま走って来たパーティに、回復魔法をかけながらなんかすごく言ってる。向こうのパーティーのメンバーすごく謝っている。


 励ましに行くべきであり、勇者パーティーのリーダーとして怒鳴り込むべきかもしれないが、ち……近寄れない……。


 これから怒りの状態で、誰よりも真っ先に駆け抜けて参加しなければ……。


 …………目をつぶり覚悟を決めて、さあ、行くぞ!!


「ウンディーネは、頑張りました」


 僕の手ぶんぶんするウンディーネ。僕はそばにいたミッシェルの手を持ってぶんぶんする。僕の覚悟はぶんぶんと飛んで行った……。


 ミッシェルは、戸惑いながら僕を見る。彼は僕に何かを言おうとするが、その視線が僕から外れた。


 そうするともに彼はその口を閉じた。そういうのは、やめて……僕の後ろのウンディーネは、今、どんだけ怖い顔しているか気になるじゃない。


 気がつく巨大なカニを倒したせいか、少しいらついている水の大精霊のせいか、僕らが目標としているカニは居なくなっていた。


 ダウジングの金属を使っても鳴る事はなかった。


 海辺に居た人を捕まえてサインを頼み、そしてやっと意を決してルイスの所にも連れて行く。


 ルイス1人の力ではまだまだ全員の治療をする事は出来なかったようだが、僕の半端な回復魔法で傷を残すわけにもいかないって事で、海近くの教会から回復の使える神父連れて来たり、その神父連れって捜索したりと大変だった。


 結果は、僕が連れて行った人物が、巨大ガニについても詳細をギルドに連絡してくれるらしい。


 そう僕らに告げると、向こうのやっと見つかり泣きながら、神父の復活魔法を見守るパーティーメンバーの方へずんずん歩いていってしまった。


 向こうのパーティーメンタルが、もたないだろう、もう……。

 続く



 

見ていただきありがとうございます!


また、どこかで

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ