例の事務員解雇になる!?
夕方、ルイスが街から帰って来ると、いつものテキパキとした感じではなく、彼はゆったりと確実な足どりだった。
いろいろと歩いて、疲れのだろうか? と僕は心配になる。
「ハヤト、今のウンディーネの様子はどうですか?」と、珍しく彼は僕に尋ねた。
なんとなくウンディーネを、気にかけている様子だ。
「ウンディーネ? 今日の夕ご飯がステーキだからって納得出来ないって、拗ねてるよ」
「それは困りましたね」そう言ったわりに彼は少し安堵の表情になった。
「まぁ、仕方ないかも彼女は、昼は、昼でいろいろ……あっ、そうだ! 事務所へいくのを忘れた!?」
僕はやっと忘れてた用事を思い出す。
「事務所?……あぁ、それについてギルドで用事を済ませて来ました。事務所でもそうする事は伝えあったですが……何かありましたか?」
「あったと言えば、あった。失礼な態度を取る相手に怒ったウンディーネに、その怒りを僕に向けたと想像して貰ったら、彼女は泣いてしまってね……。いろいろ大変でしたよ」
「それはそれは、お疲れ様でした。ですが、大精霊と人間の契約は時に、親と子より密接であるので、彼女が大袈裟って事でなく、それだけ繊細なのでしょう。彼女と私たちのあいだは」
それを聞き、僕は難しいと思った。でも……それも彼女たちの個性で、きっと僕たち人間とそう違いがないと思い返す。
「後、明日はぬいぬいが来てくれるそうです。ギルドに出向き、呪いに詳しく人物とあって話しをした彼を見かけ少し話しをしました。しかし成果はそうかんばしくないようです」
「難しい問題っという事は、わかってたからね仕方ないよね。後は、僕が彼に成長の成果を認めて貰いたい。難しい事だけどさ」
やはりいろいろ難しく、焦ってもしょうがないが、それは無理な相談だった。
⭐︎
次の朝、やはり待っているだろう事務所の彼に、手続きは終わっていることを伝えなければいけない。
僕達たちは3人は、事務所に行く事になった、ウンディーネは不平を漏らすが僕を守る為に行く。っと、彼女は決意した様だ。
兵士練習場の事務所に、出向くと怒声が聞こえて来た。ドアの隙間から覗いても普通に仕事をしている職員ばかり、ルイスに急かされるのもあって事務所のスペースへと入った。
窓口には、昨日の事務員の彼はおらず、窓口の職員に声をかけただけで……。
「勇者様、昨日はうちの職員が大変申し訳ありません。すぐにその職員を呼んで参りますのでこちらでお待ちください」
と、窓口の職員に言われ、僕らは事務の奥へと通された。
フワフワなソファ、そこで少し待たされる事になってしまう様で、辺りを何気なく見る。
すると彼を呼びに行くはずの女性は、怒声が聞こえる部屋の扉を叩き、中へ入っていってしまった。
そして怒られましたという彼と、彼の上司らしい人物が一緒に出て来た。
上司の彼は立派な体格をし、きれいに髪を整えた人物だった。
「すみません勇者様とウンディーネ様に、うちの職員が無礼を働いてしまったようで……」
「僕は!」上司さんの話に割って入ろうとする、昨日の彼。
「事の重大さが、まだわからないのか!?」
しかしそれが上司さんの怒りに、火に油を注いでしまい……彼は、襟首を掴まれ彼の足は少し宙に浮く勢いであった。
「ミスタージョルジュ、もうそれくらいで!」
ルイスが、慌てて声をかけるまで、みんながただふたりを見ていた。
ジョルジュ氏に手を離された、彼は襟元に手をやり咳き込み涙ぐんでいる。うちの世界なら絶対警察ざただが、異世界はそこら辺はゆるい様だ。
「ジョルジュさん、彼は何もしてないですよ、どうしたんですか?」僕はやっと、彼の弁護をする事が出来た。
「ですが昨日、貴方がたに無礼で、生意気な口をきいたのを近くの人々が大勢見ていたと聞いています。私は今までの再三の注意も彼に伝わってなかったのか……と、思うと、無念でならないのです。彼には光ものがある。しかし彼は何かにとらわれ、それを見ようとしない。たぶん私では駄目なのです。彼は今もって、私の権限で首です! ミッシェル、貴方の実家は名家と言われる家柄です。チャンスはまだまだあるでしょう……今度こそは……。いえ、すまない。私の力不足だ。君の今後に期待しているよ」
そう言ってジョルジュさん、彼の肩に手を置いた。
――いい感じになっているが……僕らのせいで無職の青年が一人誕生してしまった……。
あんなもの言いの仕方だけで、辞める事になるものなのか……と、困惑し、僕はルイスを見る。彼が首を振ったらこれは、僕の口を出すべき問題ではない……のか?
ウンディーネに至っては足をブラブラさせて完全に飽きている。
するとルイスは、僕の前に進み出る。(おっ?)
「ミスタージョルジュ、私どもの口を挟む問題では無いと思いますが……我らの事で……一人の若者はが路頭に迷うのは、主人の意思にそぐわない事ではあるのです」(お? お?)
「ですが、こちらの決定を我々が、ひるがえして良いはずはありません……なので……」(なので?)
「ミスターミッシェルをこちらで預かるって事で、どうでしょうか?」(えつ、なんでどういうこと?)
「えっ? 僕が勇者のパーティーに入るんですか? それはちょっと……」ミッシェルはそう言った。(このばかちん!)
しかしもう誰も彼の言う事など聞く者おらず、さっさと荷物は作られてミッシェルに渡された。
今、まで何をやったら、そこまで全員一丸となって解雇になっうえに、サクサクその準備をされてしまうのか?
そして事を成し遂げましたって顔のルイスに算段はあるのかわからないまま手続きは済んだ。
続く
見ていただきありがとうございます。
また、どこかて。




