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なんだかうまくいかない日

 朝、僕の作った焼き加減微妙の卵焼きと、コック長のお手製のクロワッサンを食べていた時、ルイスは言った。


「今日は城下街のギルドへ行こうと思っています。ギルドマスターのレン様との面会予約が、10分ほど取れましたので……」


「10分だけなの?!」


「そうですね……お忙しいのと彼女が面会する方々は皆さんお話が長いので、その為の牽制だと思いますよ」


 ルイスは少し楽しそうだった


「それのついでと言ってはなんですが、ギルドクエストのオファーの確認とギルドランクの進級試験について調べて来ようかと、中級と上級を1度に受ける予定ですが、問題ないでしょうか?」


「ルイスがそれを選んだのなら問題ないよ、あってもその日までに仕上げるようにする」


「承知しました。では、ウンディーネ」


「はい?!」


 ウンディーネは少食なので、食事ももう済んでいた。そしてルイスの話も関係ない事と思い、窓の外を見ていたのたで、突然呼ばれてとても驚いていた。


「私は街へ参りますから、ハヤトの魔法の練習をちゃんと見てあげてくださいね」


「えっ?! 主様とふたりきりなの?」


「はい、そうですよ。お願いします」

「ウンディーネ、よろしくお願いします」


「わかった。主様に2番目に仕えるウンディーネにすべて任せてください」


「「はい」」 

          ☆


 そしてルイスは街へ家の片付け後に向かうらしい、そして残された僕らは兵士練習場にて今日は、雷の修行を行う。


 魔法の練習の時、僕はまず水の魔法を軽く練り上げ、今日の調子を把握する。


 魔法の扱い易さと、そのコントロール具合とかが、それで簡単にわかるが……。


「主様!?、ストップ! 腕見て!腕!」


 ウンディーネにそう言われて見てみると、ひじまで真っ黒で、あのスライム狩りの日の事を、思い浮かべた。


「とりあえず、ここの医務室へ行こうか……」


「主様、大丈夫だから、大丈夫だからね?」


 そう全然大丈夫じゃない、ウンディーネに言われる。

「失礼します」

医務室は、保健室より少し物が多い。タンカーが幾つも無造作に置かれていて怖い。


「あら? 勇者様、また集中し過ぎて倒れたの?」


長い髪を一つに縛った。女医の先生が僕にそう言った。


「いや、違いますよ……。今回は腕がこんな感じなのですが、なんでしょう……コレ?」


「わぁ――凄い、真っ黒ね……。記念に絵に描かせてもらっていい?」


「そんなに珍しい、症例なんですか?!」


「えっ……、全然よくわからないけど、主様死んじゃうの……?」


 ウンディーネは、いきなり涙をポロポロ流し出した。今まで無理してたようだし、仕方ない。


「いや、待って。ウンディーネ、そこまでは僕も言われてない」


「うーん、珍しく魔紋で記録したくはあるのだけれど、症例自体は珍しくないよ。最近急に、多くの魔法を使わなかった?」


「ありました。」


「なるほど、ならそれでここ、心臓にあるマナが頑張って魔力量を増やして溢れてるみたいだね。マナくんは偉い! そして今、魔力を沢山使うと魔力を蓄える量が増えるわよ」


「マイナス面とかは無いんですか?」


「馬鹿みたいに使うと、常時魔紋が出るようになる。でも、これは予測でしかないけど……。今は体からが魔紋に対応出来ないだけだと思うわよ。日々鍛錬しても、君の腕がいつもその状態って事にはならないじゃないかしら? とりあえずはしばらくご飯3食ちゃんと食べて、魔力の為のサラダも出来たら、後、夜はよく寝る事が肝心だよ」


 そう医務室滞在の先生は言ったのだった。


 そして僕らふたたび練習を始めた。魔法は少し安定しなくて困るが、ぜんぜん駄目なわけでもなく。


「主様、本当にだいじょーぶー?」


「ね?、ウンディーネにもこんな事あった?」


「うーん、あったような……無かったような? でも、ウンディーネ最初から水の魔法なら最強だからわかんない。しかも水の中だしねー」


「そっか、水の中だと水色になってもあまりわからないか……。うん、そうか。わかんないけど、わかった。じゃあ僕が暴走したら、魔法でおさえこんでね」


「わかった。出来るだけ痛くないようにするね」

 と、あっさり了承され、少し複雑だ。


 そしてウンディーネと練習場に来る途中に話した。

 合わせ技の魔法を今からやるよってウンディーネ伝え、魔法を練る。


 ウンディーネが濃い霧を作り出す。雨が降る少し前って感じ。そこへ僕が雷の球を降らせ、それを一度に発動させスパークさせる。


 なんかきれいだけど、霧の広さによってこちらにもダメージが来そうではある。


「ウンディーネ、魔法どうでしたか?」

 プレッシャーで、僕は敬語になる。


「うーん。正直に?」


「うん、正直に」


「ウンディーネが1人で魔法を使った方が強いかな?」


「そっか…。残念」 


「ウンディーネも残念。ウンディーネが魔法使うとここを、全部水に沈めて、敵は立ってられないほどだけど……。ウンディーネが強いだけだから、主様あまり気にしないで」


「それならたぶん、僕も死んでるし、ルイスもやばいよ?」


「えー勇者様なのに?!」


「うん、勇者様とその執事だけど」


「むむ」っと、ウンディーネは考え込んでしまった。


 なんか今日は上手くいかない。やはり半袖からでた腕が黒く染まっている様子は心理的にプレッシャーだし……。なんでルイスの居ない時に限って、こんない時に? 居ないからな、気もしてきた。

 

見ていただきありがとうございます!!


また、どこかで!

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