今後の見通し
僕は勇者の間の、僕にあてがわれた部屋で休息をとっていた。
久しぶりにゆっくりすると、この部屋も前の部屋同様に何も無くて、僕のあおはるはこれで大丈夫なの? って気がしないでもない。
まぁ、イケメン執事と美少女メイドいるからいいか。
いや、良くない。ウンディーネにもう少し家事を覚えて貰わないと! などと、昼ご飯のフィシュアンドチップスを食べた後、部屋でそんな事を、僕は寝転びながら考えていた。
すると、僕の部屋の扉がいきなりガチャガチャと音を立て鳴った。
僕は目をつむり、ウンディーネはやはりノックしない系か……などと、考える。
しばらく鍵は必須だな……。と、考える間もウンディーネの行動は止まらない。
「主様、居ないの? ウンディーネ暇で遊びに来たんだけどーー!」
ーー暇な仕方ない。僕は扉を開けた。
「主様、暇なんだけど?」
彼女は、澄んだ目で僕を見つめる。そこには気兼ねや遠慮は微塵もない。
「ウンディーネは文字は読める? 暇なら図書室へ連れて行くけど……」
「ウンディーネ、字まではちょっと無理」そう言って彼女は首を振る。
ーー王族の子供たち用の絵本は、個人に贈るだろうし…それを貯蔵しておくをだけのあきもないだろう。ウンディーネに字を覚えて貰うための本は、街へ行き買った方が早いか……。
「ウンディーネ、街に行き、また買い物をしょう」
「行く! ウンディーネまた美味しい物を買えるなんて幸せ……」
彼女はルイスが買ってくたサラダを、思いのほか気に入った様で、こんな事を言うのだ。
「それはないから、今日の晩御飯は家か、兵士練習場で食べると思う。とにかくルイスに聞いて来なきゃ」
「主様と2人きりだと思っていたのに……」
彼女は両手をだらっと下げて落ち込んでしまった。
ルイスが居ないとやはりまずい。デートにならないように、ウンディーネとの契約を推し進めたルイスは絶対!欠かせないため彼の部屋へ行くと、僕は扉をノックをした。
鍵の開く音がしたのち、扉が開いた。ルイスも考える事は同じか……。
「どうしました?」
やはり彼は扉に、体を挟み込む感じで出て来る。
「ウンディーネに字を教えたいので、子ども用の本を買いに街まで行くのだけど、一緒に行かない?
後、女性の趣味になる物など知ってたら教えて欲しい」
「絵を描いたり、刺繍、お針子……ウンディーネが?」
彼はそう言ったのち、「今、ちょっと趣味については考えつきませんが、わかりました。出掛ける用意しますので、しばらくお待ちください」
そう言うと彼は自分の部屋へと帰って言った。
その間もウンディーネは僕の横で、買ったばかりのカンカン帽をかぶり、窓に映り込んだ、自分の姿を右から左から見てはしゃいでいる。
そしてスーツケースを持ったルイスが、すぐに僕らの前に現れた。そして僕らはともに、階段の下へと降りて行く。
「ルイス、ついでと言ってはなんだが……今後の事も話たかったんだ」
「なるほど、良い頃あいではあります。大豆畑は今後水やりと、雑草取りや剪定のみで、今日の様な半日仕事は人数的に少ないでしょうからね」
「うん、だから僕はその間に前衛の武器も扱いたい、そう思っている。今、武器を扱うのがオリエラのみだ。いつまでもそれでは心許ないからね」
話ている間もルイスは、開いている窓を閉め、蝋燭を消して、玄関の扉を閉めて鍵をかけた。
僕とウンディーネは、その後追いしか出来ない。
「では、武器は何をご希望ですか?」
「前衛なら盾と剣と槍なら……盾のみになりがちな盾は駄目、剣はオリエラと被るので。槍かな?」
「わかりました。師匠となる方の手配を致します。後、現在はオリエラは魔法学校へ通う為不在です。だから貴方は囮役になってしまう。そろそろオリエラをこちらに呼び寄せる頃合いですよ」
彼の意見は正しい。「しかし……ぬいぬい抜きは勝手は出来ない」
「しかし彼女は、貴方のパーティーの一員で、彼はそのパーティーの一員でもないにですか?」
それも正しい。と言うか、よく考えるとルイスの方が正論パンチの猛者で、今朝謝って損した気持ちまである。
だが、やはりそこを指摘されないと我々は本当に死ぬから仕方ない。
「しかしぬいぬいは僕の魔法の師匠だから、その上下関係はここでも生きているはずだから勝手に出来ない。それにオリエラも王が今の状態なら戦闘に集中出来ないはず。そうでしょう?」
「貴方がそう言うのなら、そうしましょう。なら新たな前衛役探しに力を入れた方が良さうですね」
「そうだね。でも、普通ではダメなんでしょう? 回復の聖女様、日出る国の巫女様とも、まだ会えてないのも痛いし……難しい所だね」
「ウンディーネがいるよ」
彼女は僕の腕に、自分の腕を絡めつつそう言った。
「実際に見ていませんが、魔法の上達速度はハヤトかハヤトを超えるほど早い。しかしウンディーネはここに居ます。そこが問題です」
「本書いてあったけど、普段は違う世界に居るんだよね? でも、なんで?」
「召喚で現れるのは大精霊では無く、貴方を扉とした依代です。だから倒れても貴方の力があるなら次の依代が召喚出来ますが……」
「ウンディーネは倒れればそこで一度死にます。聖女の復活の範囲内……なのですか? ウンディーネは?」
「わからない……」
彼女は、僕の後ろに隠れてそう言った。
「日出るの巫女は、神様が沢山いるらしいそうですので、どなたかはウンディーネの神に該当はしそうですが、他国の巫女で国のおさなので来てくださらない気はします」
「でも、ウンディーネは一緒に居たいし死ななければ、問題ないし……」
「あなたは魔法は、強力で、強大で、パーティ私が潰すなら聖女様か、ウンディーネを先に潰します。相手もそう考えるかもしれません。ので、先制攻撃か戦力的に優位な時ですかね。活躍の場は、回復も後衛の場所から届く様なってください」
ルイスの〆は、彼の願いだろう……。問題が山積みだ。
今回の話しは移動の途中にする話ではなく、会議の場でする話だった。
そしてウンディーネは、ちょっと飽きてきちゃいつつ、何かアピールしてくるので、僕らはウンディーネの為に回復休憩をする事になったのだった。
続く
見てくだりありがとうございます!
またどこかで!




