笑顔のイケメン執事
僕らの最後の買い物は、カレンダー。
最近は、スマホのカレンダーを使っていた。
実家を出る前は、年末になれば何かの付録として手に入れていた記憶しかない。
では、もしかして生まれ初めて、買うカレンダーは異世界製?
しかしいつたいどこでカレンダーを購入するのか? 書店かカレンダーのみ販売する魔法店なのか? そう思いつつ1番年長のぬいぬいの後に、続く。
「ここだ」彼はそう言って足を止めた。
その店先にはいろいろなカレンダーが、屋根の下に釣るされている。そして店先はうるさい。
……うるさい?
僕はその原因を探すべく辺りを見回すが、そのせいなのか新たな音の発信源を発掘してしまったようだ。
目の前のカレンダーの商品名は、『ミスターマダムの占いカレンダー』、それが僕に話しかけてきたのだ。
「そこの変な星の元に生まれた青年よ、来なさい」
――いや、目の前いるよ? それでもカレンダーの中の紳士が、僕を呼んだ。
シルクハットに蝶ネクタイ、お洒落なジャケット着たジェントルマンな平面な彼。
彼は不意にシルクハットをとり、カレンダーの中からシッルクハットを僕に差し出す。
「さぁー、この中へ手を突っ込んで!」
僕は、その紳士とぬいぬいを選んだ店を信じ、シルクハットの中に手を入れた。
――そしてその手の甲を、何者かに舐められ!?
「わぁっ」
慌てて手を引き出すと、紳士が大笑いをしだす。
「ほぉひほぉほぉ……今日の貴殿の運勢は、中吉。貴方は素敵な買い物が出来るでしょう」
そう紳士は言うと、シルクハットに吸い込まれて消えてしまった。
「ルイス、このカレンダーの占いは当たってますね! 占い方は、アレですが……。ってか毎日舐められるのか……」
「その占いつきカレンダーは、一部の占い好きな方々の間で大変人気の商品になっています。中にいらっしゃる社交界の貴族も日によって代わりますし」
「じゃあ、ルイスの日もあるの?」
「あればその出版社は、来年までに存在出来ていません」
――!? どう意味?!
「しかし占いで、人気のカレンダーでありますが……」
彼は、口もとに手を置き、効果的なためを作っている。
「何か、重大な欠陥がある? のですか?……」
「カレンダーの日付が、どこに描かれいるのか? 毎日探す手間が必要のです。時には、すぐ消えさる人物へ書かれている場合もあり結局、日にちがわからない日がいくにちも……それさえなけれざ、問題ないカレンダーなのですが……」
ルイスは、残念そうに、首を振りながら言った。周りから彼を見ると重大な出来事が、彼に起こったように思うだろう……。
――しかし今まで彼を観察した結果……こう言った方が、おもしろいのではないのか? と、自分を演出しつつ、僕の反応を見ている気がする。
僕のいぶかしんでいる視線に気づいたのか、ルイスはにこっと笑う。
「毎日、舐められるの辛いと思うので、違うのにします」
「まぁそれは、もっとものご意見ですね。では、あちらに社交界で……」話は、言い終わる前に――。
「一般市民が買って、好評なカレンダーってありませんか?」と言うと、ルイスは「庶民的なカレンダーになさいます? 貴族の皆さんがご購入なさいます物は、みな面白い物ばかりですよ……」
ルイスはそう残念そうに言ったが、気持ちを切り替え、新しいカレンダーまで僕を案内してくれた。
「では、こちらの品などどうでしょう? 月と日付だけのカレンダーなのですが、書き込む場所が大きくとられています。」
「いいですね、こういうのメモを書けるスペースは大変重宝しそうです!」
「はい、私も毎年これを買っております」
「ルイス、カレンダーについていろいろ利点を解説していただいてる身でなんですが……ルイスもこのカレンダーを使っているのかよ!? なら、最初から普通ここに案内してくださいよ!? ……良し、突っ込みこんな感じで終了っと――。あの……ルイス、ルイスが使っているカレンダーの2枚目が社交界で流行っている物を使っているって事は?」
「無いです」
「ルイス、僕の反応を見ておもしろがってますか?」
「はい」ニコッ
キャーーッ
いつの間にか、大勢の人々に見られたようだ。多分、ルイスが……。
そして女性陣の熱い視線は、みんなルイスに向いていた。人々に笑顔を振りまくルイス。ナンダコレ。
そして僕は大事な事を、思い出した。
「あ……ナンカアッチニ、ミタイカレンダーアルナー行こう!」
僕はルイスがおすすめしてくれたカレンダーをひょいっと掴んで、ルイスから距離をとるべく店内を逃げた!だが、にげられない!
とりあえず、ルイスと一緒にぬいぬい達の所へ行く。彼は、奥で巻物を、物色していた。その体制のまま僕に話を聞く。
「どうだった、外は? 」
「大変でした、なんか女性が……」
僕は、大変さを伝えようとするが、ルイスは、涼しい顔である。
「ルイスか……有名な家系だし、人当たりがいいし、有名税だろう。俺も噂は聞いたが、悪い噂じゃないから大丈夫だろう。ルイス、これを買うからよろしく補助用魔法のヒエログリフだ。ハヤトに覚えさせる」
ぬいぬいは、集めた何本かの巻物をルイスに見せる。ルイスは、それを受けとると素早く品物と値段を確認した。
「ヒエログリフってあの?」
「そうだ誰かが、こちらへ持ち込んだらしい。最近ヒエログリフに、こちらの魔法が載りやすって事を発見した奴がいる。だから補助魔法を、呪文の詠唱とこの絵文字の相乗効果で、一瞬にして覚える事が出来るようになった。まぁ精霊の要素が強い攻撃魔法には、まだまだ使えないが、その内解明されるだろう」
「で、カレンダーは、決まったか?」
「月日だけ記載されいる。メモが出来るものにしましたよ」
「あぁ、あれかうちも使ってる。最近どこでも見るなぁ」
僕は、驚いてルイスをみた。ルイスは、凄い勢いで横を向いた。きっとそっちの方が面白いと思ってやってるのだろう。
笑顔落ちばかりだと、マンネリ化するからだろうか?
いろいろ極めようとして、ルイスは凄いなぁ(棒読み)
続く
見ていただきありがとうございます!
明日は、魔王組の話なのでシリーズ内の短編という形で、投稿しますので良かったら読んください。
では、またどこかで!




