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異世界に住む、女の子を僕は好きになりました  作者: もち雪
ホイルトツェリオ魔法学校
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4階の見学① ふわふわな魔法使い達

 僕は魔法学校4階へたどり着く。


 久しぶりに階段を上る事で、ジョギングだけでは使いきれていなかった筋肉があった事に気づく。それとは逆に、フランツ教頭のガイド力は、衰える事もなく、今、まさにフィナーレへと進むかのようだった。ガックリ


「こちらの4階には、天文台、プラネタリウムと室内プールと保健室と円卓の間のスペースなどございます」とフランツ教頭説明する。最後に「我が校のとっておきの秘密の間もございます」と、彼は胸を張って言う。


「秘密の間については、公言された時点で、秘密ではないのでは?」ルイスと、至極(しごく)真っ当なことを質問する。


「改めて言いますと、迷宮(ダンジョン)の秘密を明かす学習の為の部屋ですね。昔から今に(いた)るまでの、迷宮の罠の記録解析の資料や展示物などが納められております」


「じゃあミミックや凄いお宝の記録まで?」


「宝については主だった物のみですが、ミミックについては、実物も以前はおりました。けれど、今はもうおりません。いまでは、本物の宝箱かどうかの判別方法を生徒達が考察した過程を蓄積するためのファイルが置いてあるのみです。そして成果でありますが……。本物の宝箱の内容物がバラエティに富んでいる為、コレと言う判別方法は今なお見つかっておりません」


「生きていたミミックは、校長の許可あれば判定用の試作実験に使われる為、まぁ使われたんだろう」

 ぬいぬいから説明補足がされる。


「どんな実験がされたんだろう……」


「実験結果は、ファイリングされているので探せばあるはずだ。今は、そうなっているのかわからんが、俺の居た頃は……まずミミック自体をまず倒すと言う考えだった。行われた実験では、錬金術学の連中がミミック自体を毒殺しょうとして殺しきれずに、開けたとたん仲間が噛まれ、追い討ちでそのからガスが漏れていてとんでもない事態を引き起こしてた時があったな……。なっ?、教頭」


「ぬいぬい情報共有はされるべきだが、何もこの場でする必要はないのですよ」

 

 フランツ教頭の手が、少し怒りに震えている様に見えるのは気のせいだろうか? まぁ、せっかくの魔法学校のアピールの機会で、失敗した過去を話しだす元生徒に困惑するのはわかる。


「この学校の生徒さんが、皆さん勉強熱心でチャレンジ精神に富んでいると言う事が、大変理解出来るお話ですね」

 

 階段では時計を見て、ほんの少しだけ眉間にしわを寄せていた、ルイスがフォローにまわる。彼の予想よりも見学時間は長時間になっているので、ここで話が長引くのを恐れたのかもしれない。


「そうなんです。生徒たちのチャレンジ精神を満たすためと、この謎迷宮ににより生徒の生存の可能性が上がるようにと――。この学校では生徒達によって作らて造られた謎迷宮もございます。よろしければハヤト様も、入ってみられますか?」


「全生徒が入れる部類なので安全だが、キーアイテムやキーワードを要求される感じで、やたら面倒だぞ。ピアノ弾かされ系の謎も、許可されているしな。だが、休日には良いアトラクションとなるらしく、使用申請はいつも使用回数の少ない者からの抽選になっていたな……。あるるも結構好きで、よく付き合わされるはめになったなぁ……。」


ーーあるるさんは、ただ単にぬいぬいとデートしたかっただけでは……? 


 フランツ教師は生徒を誇らしげに、ぬいぬいは、過去を懐かしみながら、リアルな情報を僕にくれる……。


ーー本当、この二人絶妙なコンビネーションで、学校説明をしてくるなぁ……。まぁ……その分、話しは長くなるが……。


「迷宮へ入るのも楽しそうですが、やはり魔法学校について知りたいと思っているので、迷宮についてはまた今度、是非に」


 僕は、そう言ってお茶を濁した。フランツ教頭は「そうですね、まだ寮の説明もまだですし……先を急ぐとしましょうか」と言って僕達をふたたび、魔法学校の深淵へといざなう。


「保健室と室内プールについては、街の中の施設と同じ仕組みになっておりますので説明は省かせていただきます」

 

 そうフランツ教頭は言った。室内プールの前通る時、入り口にはデカデカと『魔法禁止』と紙に書かれて張ってあるのをみつけた。


 ここの生徒の事だ、とんでもない事をやって魔法禁止の事態になったのだろう……。


 とても気になる。しかしここでも、フランツ教頭の顔をつぶしてもアレなので、魔法学校を出てからでもぬいぬいに尋ねよう。


 中央階段の前まで来ると、円卓の間と書かれた入り口が、階段の前にあった。


「この円卓と言うのは、アーサー王の物語に出てくる、『円卓』なのですか?」


 僕が、そう尋ねるのを待っていましたとばかりに、フランツ教頭が饒舌(じょうぜつ)に語り始める。


「一時期、どうもこちらの世界の精霊達と勇者様の世界が、深く繋がってしまったようで、アーサー王の伝説と深く関わる事態になってしまいました」


「でも、その話って全ては真実ではないのでは?」


「ハヤト様、アーサー王の物語はこの世界の精霊が絡むと絶対にあった事になるのかもしれませんね」


 彼はどれだけ本気なのかわからないので、少し僕は困惑した。


「その伝説に関わっている精霊から、他の精霊に記憶が流入され、その精霊達と意識がリンクしていたり、契約していた魔法使いにも記憶が流入してしまいました。またたくまにアーサー王の神格化のブームが起こり……アーサー王尊い、アーサー王推せる。自分もマリーンの立場になってみたいとなってしまった、教師達によってこの円卓の間がつくられたと言う記録が残っています」


――魔法使いはふわふわだなぁ……。


 フランツ教頭の推せるとかの発言はたぶん、通訳機能の変換は僕にわかりやすい様に変換されてしまっているだろうが――。


 今までとんでも行為をしているだろう生徒達について知ることが出来たが、教師まで仕事場に円卓を、取り入れてしまうまでの熱狂ってどうなのだろう……。


 うーん、まぁイメージを大切にする人達だからと、言う言葉でまとめていいのか?


 そうでなければイメージだよりの魔法は極めれないと言うか?


 もしくは実際の魔法使いは、やっぱちょっと変わっていると考える問題なく理解出来る、逆に無軌道な魔法使いの方が期待出来るかもしれない。


――いや、なんだよその結論。(ノリ突っ込み)


    続く



 

『夜、考えた僕の魔法学校』は、昼は見てはいけない。って感じの話しでしたね。


見ていただきありがとうございます。

また。どこかで!

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