白銀狐の花の意味と、想像上の危機
前半大幅カットしていた、『白銀狐の花の意味』やっとここで出ました。今回その事にに触れてなければ、すっかり忘れてしまっていたかもしれません。ふぅー危ないところでした。
魔王の一言を聞くために王座のへと集まった。だが、その一言は僕の勇者のとして考えのなさをあからさまにしていた。
だから僕はその場からしっぽをまいて退場するしかなかった。
その時、魔王は静かにフィーナに言う。
「言うべきだろう。フィーナ、お前の不用意さを」
「不用意ではありません。大切な儀式で私たちの全てです」
そう彼女は、魔王の意見を真っ向から否定する。一体何が始まったのか、一同に動揺が広がる。
「あっ違うんです。以前、私が、ハヤトに渡した花は私たちの命を分け与えるもので、命がリンクし今回なら長寿の白銀狐の命を、ハヤトに分け与えられるものなんですよ」
――ああ、そんなんだ。って「なんで!?」
「えっ、あっ、そう言うものなのです。あっ、でも、私たちのうちどちらかが死んでしまうと相手も死んでしまい……ます……けど……」
そう、言い終わる間際、めちゃくちゃ心臓が、早鐘の様に動いていた。いろいろ、僕1人の命だったからこそ無理してきたが、え――?
「めっちゃ、心臓というか心が痛い」
僕は心臓を抑えつつ言う。
「大丈夫ですか!? ハヤト!?」
フィーナはめちゃめちゃ慌てていた。他のメンバーは僕が死ぬほど、むちゃをしているのを見ているので、僕を生暖かい目で見守っていたが、何故かルイスの次に長い付き合いのはずのウンディーネがめちゃ~泣いていた。
☆☆★
その後、落ち着いてきた僕はルナにも一応見て貰って、大丈夫って太鼓判を押して貰った。後悔で死ぬことが無くてマジ良かった。
無事落ち着いたところで、ぬいぬいが魔王に対して「また、ダイニングキッチン借りていいか?」と聞く。
「好きにすれば良かろう」
「俺も行ってやろう」
魔王のまわりで面白く無さそうに見ていたよしのさんが、王座の間の外までついてきてそうぬいぬいに声をかけた。
「どの立場でだ?」
軽く言葉を投げ掛けたよしのさん対し、ベテラン冒険者はいささか不機嫌な様子だった。そして振り向きざまに、彼にそう問いかける。
「もちろん、親の立場でだ」
歩きだした、ぬいぬいに並走するような形で歩く彼。
どちらもすぐ、不機嫌になるタイプだが今回は、よしのさんが押されているようだ。
「お前は、お前がしようとしている事に対して、何か意見なりを父親に求めたか?」
「いや、だがそれは俺と父親とは立場が違って……」
よしのさんは歩みを止めてそう言う。彼は少し自問自答しているようではあった。
「よくわかっているじないか、お前が魔王からはなれない限り、我々とも立場か違う。そしてお前の変化を誰も求めてない。お前自身もだ」
そういとぬいぬいは、さっさと歩いて行ってしまう。
「よしのさん大丈夫です。ハヤトも一緒にいてくれるし、私はもう弱い子どもではありません」
「ああ……わかった」
今のやり取りを見て、魔王と共に長く生きるって事は、成長を置いていかれるって事ならきついな。そう僕は思った。
だけど彼はそれを受け入れているようだ。
午前中に引き続きダイニングキッチンに僕らは集まる。ぬいぬいが自然と上座へと座った。
その事で、進行がぬいぬいに決まった。最後に入って来たルイスが扉を閉めて、会議が始まる。
「では、始める。昼飯後の魔王の話し、ここで話しはデリケートな内容ばかりだ。実にめんどくさい。だから1度掘り起こす事にする。黙秘は認める。フィーナ、お前と狐の里について、強要しないが話せる事は全て話せ。その方が話しが早い」
それを聞いて彼女はゆっくり立ち上がる。瞳の輝きは色褪せておらず、彼女の覚悟を感じようだ。
しかし話題は、彼女の繊細な部分に触れる事だろう。心配だが、僕は彼女の強さを知ってる。
「狐には2種類の狐がいます。不思議な能力を多くもつ私の様な白銀狐と、それに従う普通の狐逹。今回私がハーピーの事件の首謀者に限りなく近くにいると思っているのは、普通の狐の長的位置にいた白煙です。白銀狐の当主だった、私の両親を殺す様に命じた人物である。そう私が思っている人物でもあります。そして今、白銀狐は里にただ一人。私の従兄弟の湊は、白煙の孫です」
「それで君はどうしたいの? フィーナ、君の望みを叶えるために僕はこの世界に来た。だからしりたいんだ……」
僕は座りながらだが、机の上に置く彼女の左手を握り言った。
それは僕の懇願だった。
「私は湊の悲しむ事はしたくないんです。でも、狐の里の決まりは当主が決める事です。それを彼が行わないのなら、わずかに残った白銀狐として私は出向かねばなりません。魔王様の部下として、貴方がたの仲間として、これが私の事情です」
そう言って彼女は静かに座り。僕は彼女の手を、どこにも行ってしまわないように強く結んだ。
☆
ダイニングキッチンで僕らは集い、ウンディーネは話しは入って来ないけれど、彼女は百面相の様にその表情を変えていた。
そしてぬいぬいは仏頂面だった。
「うん……実に面倒ではある。まず最初の問題は今回ハヤトが使えなさそうな事だ」
「あ……、フィーナに肩入れして、公平な判断力が出来ないって意味ですか?」
「そうだ。お前フィーナのために、こちらの世界に来たのなら、世界のためにフィーナの事について、妥協が出来るかわからない」
「僕が決めるなら、倫理的にまずい場合以外、世界が妥協するべきでしょう? しかしそんな大きな選択を迫られる事があるしょうか? 事を大きく捉え過ぎではないでしょうか?」
「何故、そう思う? 我々の人間界でさえ、今回の首謀者は我々の祖国まで手を伸ばしていた。なら魔界ではもっと根をはっているかもしれない。そうだな……、魔界で幾つかの国をそそのかして、魔王を反旗をひるがえす事態も絶対にないとは言えない。商いを生業としているなら、それこそ攻撃魔法の媒体は事欠かないだろうしな」
「だが、魔王はそれについて気にしなくて良いと……」
「それは身内の話だろう。新しい勢力が狙うのは、何も今の魔王の命ばかりではない。俺ならまず人間界を狙う。その隙をついて狐側を、窮地に追い込む魔王ではないし、仲間も人間界へなら戦闘に加わる者もいるかもしれない。そして人間界にもそいつらの仲間がいる可能性がある」
ぬいぬいの言葉にダイニングが、重い空気に包まれる。
「だから俺が提案するのは、フィーナの従兄弟の湊に、祖父に代わり当主になってもらう事だ。フィーナの事情はわかった。だが、お前は当主になる気はあるのか? ハヤトは、夫して受け入れられるのか? 里へと帰るお前に課せられるのは、俺が思うに、お前が当主になりに帰るならお前の仕事は2つだ。狐の里を治め、白銀狐か普通の狐の子供を産む事。正しい考えではないが、人は感情や心で動くものだ。正しいしさを強制するのは、一見正しいがその心をまず、人々に伝えねばどこかに歪さは生じる」
「ハヤト、彼以外を伴侶に迎える事は出来ません。狐たちは好きな相手に花という形で、自分の生命力の半分を送ります。違う相手との結婚や相手が死ぬと、一部例外はありますが、私たちは長く生きられないのです」
「なら、お前の子供……、いや、この話は辞めよう未確定過ぎる。では、おれの今回提案する案はこれだ。
まず①フィーナの従兄弟に接触し、彼に現状を聞き我々、及び魔王に無害なら当主交代提案をする。
そしてこれは白煙に悟られたなら、必ずやり遂げなければならない。
②それが出来ない場合は、一部を彼らの動向を見も守るために狐の里に残したのち撤退する。しかし白煙に気付かれてる場合はその限りではない。
③我々は今は白煙について罪は問わない。何故なら今、下手に触れば人間界と魔界の対立を生み、魔王が降ろされ、その余波は人間界に及ぶ可能性もある。
だから一部の我々パーティーメンバーを残し、魔王と連携を取る必要がある。彼に面倒な事だろうが、人間界側としてそこはくんでもらいたい。
④迷っている今回の作戦に、フィーナとハヤトを連れて行くべきか……。お前たちは魔王のアキレス腱となりうる。しかし……勇者に選ばれたのはハヤトだ。そこは後で、皆の話し聞きたい……。
これは俺の狐の里の白煙なる人物が、人間界を狙っていると言う前提で話している。だが、その可能性は見過ごせない」
「僕は行きますが、フィーナとリンクは一端外して貰う事は……?」
「出来ません」
そうフィーナに速攻断られる。
「でも、魔王に頼めばなんとか!?」
希望的な考えだが、試してみないよりはいいはず。
「また、お前は……」ぬいぬいは、凄く呆れた顔をしている。
「そんな事、私が絶対させません」
フィーナが怒ってるいる。困った……。
「じゃ、出来るかわからないが、帰ってきます。でも、君は行かない方がいい。人間の僕……あ……だめか……僕とフィーナ、君の関係について新聞に載っていた……。その時の切り抜きは、鞄に入っているんだ」
「なんで、そんなの取っておくんですか?!」
「切り抜き見ない?」
「見ます……。でも、後で! 後でです。今じゃありませんよ……」
「でもまあ、連絡は魔王に届くなら最悪な事態は、魔王が止めるだろうから、僕は行くよ。後、僕はフィーナが当主になりたいなら、僕も狐の里で暮らしてもいいと思ってる。結婚を反対されるなら、狐たちが納得するまで住むよ。でも、まぁ狐の里に住む価値があればだけど、フィーナが危ないようなら無理矢理つれて逃げるけどね」
「では、従兄弟の件で、駄目そうなら、お前たちがここに残ればいい。そして時治、あの少年の話を聞きたい。フィーナの情報は古い可能性もある。例えば今回の件は、フィーナの従兄弟が立ち上げた、プランの可能性もあるからな。しかし魔王がなんと言うか……」
「彼の件ついては許可は出てるけど、彼にはここにいるだけの事情があるしく。それを引き受ける事になるぞ、とは言われた」
「お前が出ればそうなるだろうが、それはいつもの事だ。それを引き受けてでも、狐の里の全貌を探らねば、無駄に不安が増すばかりだ。」
「では、私が行きます」
「じゃあ、僕も」
「俺たちは人間だ。狐の子ども事はまずフィーナに任した方がいい」
「わかった」
「以上だ。個人的な意見は後で、聞くが全貌のわからない事に、いつまでも時間をさいても無駄だからな」
会議が終わったようだが、やはり事が大きくなりすぎて、置いていかれた感じのある内容だった。
後、どうするかをふたたび考えよう。
続く
見ていただきありがとうございます。
またどこかでー。




