階層攻略 その6
僕らは死にそうなったり紅茶休憩を入しながら、もう塔の11階層まで到着していた。
11階層には、やはり可愛いケルベロスがいた。
ケルベロスは、幼い黒いもふもふとした毛玉のような子犬で、3つの顔を持っている。なんか横に、おもちゃボックスなるものを見つける。
ーー貢がせたな……この子。
僕はケルベロスから届かないだろう10階層との間の階段に、ドックフードを置いてメモ書きに、『冒険者チーム黄昏からのお届けです』と書いてドックフードの下に挟んだ。
ドックフードの重さから解放され、少しぶりの両手の自由さに喜びを感じた。
ミノタウロスの用事も終わった。ふたたび僕が、11階層に戻るとケルベロスたんの可愛さを堪能する。やっぱ大きくなる犬は、足が太くて可愛い。
そんな僕の前に驚く光景が広がった……。スフィンクスを横に従えた、ルナが、ケルベロスにお手を教えていたのだ。
――ルナは、聖女だけど、魔物マスターのジョブも兼ねそうな勢いで、尊い。
「ケルベロスも懐いてますね。羨ましいなぁ……」
「ハヤトも、スフィンクスにあんなに好かれているから、きっと仲良く出来ますよ」
そう彼女は頬笑む。白い洋服に、白いベールを被っている彼女は、心まで天使の様にである。
僕は赤い犬小屋の前で、一人座るケルベロスの頭を撫でようとした。
すると、スフィンクスがすぅーっと前に入り込み、僕の手は肩に置かれた。そしてそのままスフィンクスは、流れる様な動作でお腹を出すのだ。
目の前の他所の子のケルベロスより、ちびスフ! チビスフのお腹を思いっきり触る。背中も撫でる。どうだ! どうだ!
すっかり満足してくれた、ちびスフ。次はケルベロスである。
「ハヤトは僕の新しいパパだから、行ったら、めっなの……」
そう言ってスフィンクスは、僕を止めた。スフィンクス!!!!
「まぁ……凄い、ハヤトはパパなんですね。私の事は、マスターって呼びますよ」
「そうなんですか――では、将来的にはルナの方に行く気なのかな?」
「さぁ、どうでしょう? 将来はこの子に任せましょう」
そう彼女は言い。「では、ルイスの体調を一度再確認してきます」と言って彼女は去った。
僕が振り返ると、ウンデーネがちびスフの前に居て、ちびスフに話かけていた。
「スフィンクス、聞いてください。主様の家来の順番は、ルイス、私、貴方です。わかりましたか?」
そう言って体をスフィンクスの大きさに合わせるように、お尻を浮かして座り込んでいた、ウンデーネは瞬く間にスフィンクスに顔をベロベロベロ舐められてしまう。
「えぇあ……なんで!?」ちびスフの命の危機だった。
僕は駆け寄っウンデーネを助ける。
「ウンデーネこの子は、まだ小さいからまだそこまで、わからないから」
「では、これから私が教えます」
「それはだめ、リーダーがたくさんだと混乱するから、ほら自分で水の魔法で顔あらって」
僕は、ウンディーネを落ち着かせ。僕のそばに座らせる。そしてしばらく黙っててと言った。ウンディーネは、不服そうだったけど……。
僕はスフィンクスのそばに行き、行きスフィンクスを撫でる。
「スフィンクス、ケルベロスを今回触るのは諦めるけど、お仕事、大切、必要な事で、他所の動物を触る時もあるから、その時は止めないでね」
僕はそういうとスフィンクスは、小さな声で「あい」と言った。
僕はケルベロスは、触る事だ出来なかった。でも、ちびスフの声を聞くことが出来た。
僕はそれで良かったんだ。
ところで、魔王は、ケルベロス飼ってないだろうか。
そんな事を思いながら、ワンワン階層を後にしたのだった……。
つづく
見ていただきありがとうございます。
また、どこかで。




