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魔物使いはいませんか?

 夜の砂漠のど真ん中。月明かりの下で、ピラミッドがそびえ立つ。


 それを守るかのように隣に座っているのは、顔は人間、体はライオンのスフィンス!


「本当、初めて見ました」


「俺は聞くのも初めてだよ」ぬいぬいがらくだの横に立ち、鞄の中を探りながら言う。


「スフィンス、ピラミッドの守護者と言うか、ここへ勝手に住み着いた魔物です。ここをスフィンクスが狩場にしている事を知られなければ、ピラミッドを目印として誰かしら通りますからね。クイズを出すと一部で言われて居ますが、ここのスフィンクスは2匹居ます。1匹が質問を出す内に、2匹目が隙を見て喰らいつくという習性を持っているようです」


 今回のクエストは、安全をきして全員参加となった。


 前衛を3枚、後衛としてルイス、ぬいぬい、フィーナ、ウンディーネだ。翼があるスフィンクスにルナを狙われるわけにいかないので、彼女には近くで待機してもらっている。


 しかしウンディーネには、水分の少ない砂漠はつらいようだ。


 彼女はグロッキー気味で、普段から白い顔が月明かりのもと余計、青白く見える。ルナが懸命に介護するが、やはり少し元気がないみたいだ。


 シルエットはその横で、ウンディーネと僕らを座って見ている。


「このまま行きしょう」


 僕はウンディーネの居ないメンバーで、戦う事についてゴーサインをだした。


「ほらこれを着ろ」


 彼が僕らに手渡したのは、ケーブよりもっと大きな布だった。それをかぶり装備を隠す。知能の高い魔物には、警戒するに越した事はないだろう。

 。

 僕たちは弱々しい素振りで、体育館くらいの大きさの獅子ようなスフィンクスを避けて歩いた。しかしスフィンスは、僕たちの前に回り込んだ。


「お前に問おう、朝は一歩足で…………」


 お決まりのクイズを話しだす、だがスフィンスは関心な事を言わかった。問題に答えても許すも、逃すも言わなかったのだ。


「夜には」と、スフィンスが言った時、砂漠の砂が動いた。そこからもう一匹の獅子が隠れており、僕目掛けて口を開け襲いかかって来た。


 しかしぬいぬの魔法の罠に引っかかり、多くの剣を浴びて倒れた。


 目の前の獅子は、その様子を瞳孔の開いた様な目でみつめると、言葉を話すのを止め咆哮のみを、僕達に浴びせかける。


 ガァゥー! ガァゥ!


 そして倒れたつれあいのもとへ飛んで行くと、その体を何度もその鼻先で揺り動かす。


 それを僕たちは、剣先をそいつに向けただ見ていた。


 普通に多くの人間を殺めた、魔物殺しても問題ないだろう。でも、圧倒的優位の立場であるからかこそ待った、ただそれだけ。


 つれあいの体が、ふたたび起きる事がない事を確認した、スフィンスは敵意のこもった目でこちらを振り返る。


 タッタッと僕らから距離をとり、右や左へと軽快に計りつつ、距離をはかっている。


 攻撃をふたたび開始した僕らの攻撃を右や左と避けながらこっちにむかってくる、安全の為に場所を移動していた僕たち3人の前衛の目前で、下から鋭く突き出た僕の土の魔法によって顎から貫かれ生き絶えた。


 その時、ピラミッドの影から飛び出て来た。軽車両のクルマより小さな何か。


 そいつは匂いを探り、探り僕らの方へとやって来て、僕らとスフィンスの間で足を止る。


 何も理解出来ないかの様である、子供のスフィンスのようであった。


 立ち尽くした後、両親のもとではなく僕の前来た。


 ラッキーな事に、このスフィンスには、両親の様に僕らに対して殺意が無く。僕の匂いをずっと嗅ぎ……そしてころっとお腹をみせた。


「可愛い」


「でも、どうします? ハヤトさん将来的にはあのスフィンスの様になりますよ?」


 ミッシェルの言う事はもっともだった。


「魔物の使いって、ジョブいるの?」


「さぁ、そう言う事は、ルイスさんか、ぬいぬいさんに聞いた方が……」


 ミッシェルも測り兼ねながら、チビスフィンスを撫でている。2人に撫でなれ、ご満悦なチビスフィンス……、仕方ないので、僕も撫でながら待った。 ぬいぬいとルイスがやって来るのを。


 彼らとルナは1匹目のスフィンクスを焼いているのだ。普通はそんな事はしない。この世界は高い知能を持つ魔物は、多くいる。


 彼らに対抗すためには、彼らを素材として扱う必要がある。ギルドに手数料を払うか、職人に頼り解体する。そして我々はより強くなる。


「行きましょう」


 チビスフィンクスの安全を確認をすると、ルナはそう言って何人かを引き連れて行ってしまった。


 冒険者の知識が深い仲間は、無駄がなく、初回は見せて覚えさせる方式をとるので、知識のない僕ら見てその意味考えてなければならない。


 すぐにぬいぬいと、ルイスがやって来た。


 魔物使いというジョブについて、「魔法学校では、独学で極める者はいるが、絶対数は少ない」という事を、言いながらスフィンクス撫でているぬいぬいに、同じく撫でながら聞いた僕。


 そして思わぬところから吉報が、ルナによると聖印と言うものをすれば馬や牛程度には大人しくなるそうだ。


 魔王に、「新しい部下です」って押し付けないでいいようで安心した。きっと引き取ってくれるだろうが、絶対小言は言われた事だろう。


             ☆


 とりあえずここから1日以上かかる、ソイルドソレルの街の外まで連れて行くことになったが、幌馬車に軽自動車は入らない。


「スフィンクスちゃんや、お前ついてこれるのか?」


「まだ、子どもなので迷子になるかもしれません。馬車に乗せて行きましょう」もう片方のスフィンクスの弔いを終えたのだろうルナが戻ってきた。


 彼女はスフィンクスに祈ると、スフィンクスの額に炎のマークが浮かぶ。それとともに顔が人間に近い穏やかな顔に変わる。


「貴方のマークは、その形なのですね」


「はい……」

 スフィンクスの子どもは、初めて言葉を発した。


「では、ついて来てください」

 そう言って二人は幌馬車の中に入って行った。


 …………!? 幌馬車に軽自動車を積んでは、だめだろう。僕は足をもつれさせれながら乗り込んで行くと、ルナと大型犬くらいのスフィンクスが座っていた。


「なに? なに?」スフィンクスは、僕を見つめている。


「あぁ……、どうやらスフィンクスは自分の体を大きく見せる能力があるようで、先程の2匹も今のスフィンクスより少しだけ大きいくらいの大きさでした」


 スフィンクスは、その話しを目をつぶり聞いていた。


 こうしてスフィンクス退治は終わり、被害者の事を伝えたり、終了の確認とその手続きの紙を貰う。


 スフィンクスの子どもは報酬アイテムというくくりになった。それが上手くいったのは、スフィンクスに神の側面があったからだ。この地方の土着信仰がなかったら彼は生きて、この地から離れられなかったかもしれない。


 僕たちは長い道のりを帰る事となり、次の朝、疲れから馬車が動く前に眠ってしまったスフィンクスが、起きて朝一に言った。


「なんか揺れて、やだ。外でたい」


 ルナは、仲間に止められて僕とスフィンクスが、道に残された。


「大丈夫? いっちゃったねぇ」

「スフィンクス、乗せてください」


 今は、軽自動車の大きさだが乗れるだろか? そう思いつつ言ってみた。そして案外乗れた。


 クッションに座り、ツタで固定されつつ帰った。


 その間に何十通りの「あれなぁに?」と「もっと近くで見ていい?」の問に答え尽くした。


 気が付くと興味のある場所へ近寄ってしまうスフィンクスと、予定時間を一時間以上時間をかけて、一人と一匹で休み休み帰り着いたりソイルドソレルの街の入口間際。


 僕らに駆け寄って来たルイスが言うには、魔物使い用の施設があるが、聖印をいれてからでないと使えないらしい。


 そして一番困ったのが、魔物使いが居ないという事だった。


 金髪であどけない子供の顔、可愛いクリクリした目のスフィンスが、僕を見ている。これは仕方ない……。


「あ……パパだよ?」


 僕に新しい扶養家族が、また新たに出来てしまったのだった……。我ながら業が深いと思うが仕方ない。


 続く




 

見ていただきありがとうございます。


また、どこかで

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