表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

凍てつく世界で待ち続ける少女

凍てつく世界の冷たい花R2

作者: リィズ・ブランディシュカ



 寒くて冷たくて寂しい世界。


 そこに白くて綺麗な花が咲いていた。


 世界と同じように冷たい花だったけれど、


 それはそこに生きる人たちの心を温めていた。


 花は歌い、人々を励ます。


 花は踊り、人々を笑わせる。


 次第に花は、なくてはならない存在になった。


 しかしその花の命は永遠ではない。


 その花には冷たさがあって、


 その冷たさはゆっくりと体全体にまわって、


 命を凍らせていくからだ。


 その世界の人たちは、花が凍えないようにと、


 懸命に温めた。


 しかし、花は凍ってしまう。


 花を愛していた者達は、みな喪失感で打ちひしがれる。


 そうして、花がなくなった世界は、一夜にして滅び去ってしまった。


 なぜなら、


 今まであった温かな物を知ってしまったから、


 そうその温かなものがないと、生きられなくなってしまったからだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ