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Melancholic-Heaven  作者: 倉木英知
序章 KARMAウィルス
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始まりの詩


 【KARMA】が蔓延すると…。


 この世界は認識していた世界から別の姿へと変わってしまった。小説や漫画。御伽噺や童話、ファンタジーで語られる様な世界へと変貌してしまったのだ。


 異能力【(とが)】の影響によるモノも多いのだろう。


 【咎】ソレは七種類に分類される。


 【正義】

 物理攻撃に特化した能力。

 【信仰】

 魔法攻撃に特化した能力。

 【慈愛】

 治癒する事に特化した能力。

 【堅固】

 防御する事に特化した能力。

 【希望】

 支援する事に特化した能力。

 【節制】

 創造する事に特化した能力。

 【知識】

 干渉する事に特化した能力。


 強力な【咎】が何ら異常も無く発現するケースは稀だ…。では…。何故私が【Creator】の局長に選ばれたのか…。


 強力な咎を発動したのにも関わらず、正常な意識を保っている事。元々、特別精神病棟で勤務していた事。


 そして…。

 私自身に発現した異能力が適していると云う事。そう。私は【咎】を発現した。


 【知識】の【咎】…。

 意識を失っている人の精神世界への侵入が可能。精神世界を到達すると、その人を支配する事が可能。


 私は私の【咎】を…。

【システム・オブ・ア・ダウン】と名称付けた。


 【KARMA】の症状の1つ。


 強大な異能力に耐えられず、眠りから目覚める事の無い植物状態になる症状。


 その患者の精神世界へと侵入して…。

 この世界を元に戻せる【咎】を探さねばならないのだ…。

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