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(妹)

※ ※ ※


「……ということになった」


 家に帰った俺は、葉菜に今日あったことを話した。

 なんだかすっかり妹に報告するのが日課になっているな。


「ずるいーーーーー! 葉菜もお兄ちゃんたちと一緒の時間をもっと過ごしたいー!」


 とはいってもな……。


「お兄ちゃん! 葉菜も生徒会のお手伝いさせて! 明日から放課後はお兄ちゃんの学校に行く!」


 葉菜は今日も駄々っ子モードだった。

 しかし、いくらうちの学園が適当だといっても葉菜が自由に出入りするのはどうだろう。


「このままじゃ葉菜だけお兄ちゃんと一緒の時間が減っちゃうよぉー! 今日もお屋敷のお勤めなしだしー!」


 琴音さんが学園に慣れるまでは、しばらくお勤めは土日のみということになった。

 おかげで、執事&メイドタイムも激減である。


「……うーむ……じゃ、一応、一香に訊いてみるか……」


 一香にメールでこの件を送ってみると――。


『おっけーい! 大歓迎ー!』


 と、すぐにメールが返ってきた。

 早い。って、いいのか。

 まぁ、うちの学園は割とフリーダムだからな。


 ちなみに校訓は『適当』である。

 ……今さらながら、大丈夫なのかな、うちの学園。


 まあ、いいか。この適当さは美点。ビバ・底辺校。

 窮屈なお嬢様学園とは対極的だ。


「なんだかオッケーらしいぞ」

「わーい♪ これでお兄ちゃんと一緒にいられる時間が増えるー♪」


 葉菜の精神年齢がどんどん下がっていってるが、よしとしよう。

 これまでずっとしっかりしていた反動が出ているのかもしれない。


 ……苦労をかけたぶん、これからは一緒にいる時間を意識的に増やしていかねばな。

 というわけで、今日も俺は家族(妹)サービスに努めるのだった。


 どうでもいいことだが、(株)と(妹)って似てるよな。

 株式会社ならぬ妹式会社があったら楽しそう。


葉菜「お、面白かったらブックマークや評価してくれると嬉しいですっ!」(妹)

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